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2014年5月 5日 (月)

「世界の果ての通学路」  学べるありがたさ

予告で観た時から気になっていた作品です。
このドキュメンタリーでは、世界の各地で学校へ毎日何時間もかけて通っている子供たちを描いています。
その通学路は、ゾウもいるようなサバンナ、険しい山々、人っ子一人いないような荒野の中の道無き道。
そんな厳しい通学路を子供たちはただ学ぶために通っています。
時間をかけて、時には命の危険もあるような道をなんで子供たちは通うのか。
子供たちにはそれぞれ夢があります。
パイロットになりたい。
先生になりたい。
獣医になりたい。
お医者さんになりたい。
夢を叶えるために、学びたい。
彼らが何時間もある通学路を毎日通うのはそういうモチベーションを持っているからです。
そして学校に通えること自体を、ありがたいと考えています。
だからそういう機会を無駄にしてはいけないという気持ちもあるように感じました。
子供たちの家族も、子供たちが学べる環境にあることへ感謝の気持ちを持っています。
ジャクソンのお父さんも、ザヒラのおばあさんも、カルロスのお父さんも、サミュエルのお母さんも。
日本では教育の環境は整備されています。
小中学校は義務教育ですし、誰でも教育を受ける権利(そして義務も)持っています。
それは当たり前のことなのですが、当たり前すぎて日本人はその素晴らしさを忘れてしまっているかもしれません。
日本では受験戦争と言われて久しいですが、そこで重視されているのは「学校で何を学ぶか」ということではなくて、「学校に入る(在籍する)」ということなのですよね。
そもそも学校は何かを学ぶための場所(手段)であるだけなのに、そこに入ることが目的化してしまっているのです。
だから学校に行く意味を感じられない。
それは学校に通う子供たちだけの問題だけでもなくって、たぶん親たちもそうなんですよね。
子供を学校に入れることだけが目的化してしまっているような気がします(お受験とか)。
また学校に通えるありがたさのようなものも忘れてしまっているのかもしれません。
百年前くらいの日本でも、学校まで歩いて何時間もかけて通ったという話があったというのは聞いたことがあります。
そのころの日本はようやく誰でも学べるような環境にはなってきましたが、まだまだインフラは揃っていなかったのでしょう。
けれど学べる環境にあることをありがたいと思い、そしてその機会を活かしたいと思ってその頃の子供たちは学校に通っていたのでしょうね。
ゴールデンウィークだったからか、劇場には小学生くらいのお子さんを連れてきている方もいらっしゃいました。
子供たちにこの映画を観て何かを感じてもらいたいと思ったのでしょうね。
映画を観た子供たちはどんな感想を持ったのかな?
ちょっと聞いてみたい気もしました。

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コメント

Nakajiさん、こんばんは!

学ぶことって本来はキラキラした思いがあることなんですよね。
そういうことを思い出させてくれる子供たちの姿でした!

投稿: はらやん | 2014年9月23日 (火) 22時11分

こんにちは。
なんかキラキラと将来をかたる子供たちにやられました。
なんか日本って恵まれてますよね。

投稿: Nakaji | 2014年9月23日 (火) 21時28分

sakuraiさん、こんにちは!

普通に学校に行けたことのありがたさを改めて感じますよね。
もっと勉強しておけばよかったってのも、社会に出てから感じたりも。
空気や水じゃないですが、当たり前のことのありがたさっていうのは忘れがち。
授業の題材としては、とてもいいですね!

投稿: はらやん | 2014年8月14日 (木) 09時15分

まず、うちの末っ子高校生に見せたい!とも思ったんですが、時すでに遅しですね。
これいつか授業で使いたい!と思います。
なんか考えてもらいたい。

投稿: sakurai | 2014年8月11日 (月) 10時39分

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