「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」 菅田さん、恐いよ
春の「仮面ライダー」シリーズの映画はもう何でもありとなっているので、少々のことでは驚きません(笑)。
「仮面ライダークウガ」によって再スタートされた「仮面ライダー」シリーズはいつしか「平成ライダー」シリーズと呼ばれるようになりました。
対して初代の「仮面ライダー」から「仮面ライダーJ」までが昭和ライダーと言われるようになりました(実際は「J」は平成になってからの公開ですが)。
「平成ライダー」は現在放映中の「鎧武」が15作目、これで昭和ライダーと本数が並んだということで、今回の作品では平成ライダーVS昭和ライダーという趣向になっています。
子供の頃、夢中になって「仮面ライダー」を観ていましたが、実際にリアルタイムで観ていたのは「V3」から「ストロンガー」くらいまで。
そこからしばらく「卒業」したわけですが、「V3」〜「ストロンガー」でも子供心にずいぶん長い間やっていると思ったものです。
その歴史ある「昭和ライダー」に「平成ライダー」も並んだわけですので、感慨深いものがあります。
ではお話はというと相変わらずネタが盛り盛りな感じですので、とっちらかっている感が相変わらずありますが、もう春の映画はお祭り作品だということで割り切って観てました。
ですのでお話がどうこうというよりは、観ていていろいろ気づいたことなどをつらつらと書いてみましょう。
少々のことでは驚ろかないと冒頭に書きましたが、この作品のCMをテレビで観ていてのけぞったのは、菅田俊さんがZX(ゼロクス)に変身しているシーンがあったこと。
「仮面ライダーZX」とは1回だけテレビで特番で放映された仮面ライダーです。
正直、このころは僕は特撮から離れていた時期だったので、観ていないのですが(どっちかというとテレビというより村枝賢一さんのマンガ「仮面ライダーSPIRITS」で知ったようなもの)。
主人公村雨良を演じていたのが菅田俊さん。
菅田さんと言えば、最近はその悪役顔で時代劇の悪代官やらヤクザなどの役が多く、すっかりそっち系の人のイメージがあります。
本作でも敵組織「バダン」の暗闇大使役でも出ていましたがそっちのほうがピッタリのイメージ。
それが実は・・・で、・・・なわけなので、菅田さんがZXに変身するのですけど、これがけっこうインパクトある。
悪役顔で恐いっす(笑)。
昭和ライダーから本郷猛(仮面ライダー1号)役で藤岡弘さん、神敬介(仮面ライダーX)役で速水亮さんも出演していますが、個人的には菅田さんのインパクトが強かった・・・。
平成ライダーで今回フューチャーされていたのは555(ファイズ)とディケイドでした。
ディケイドはこういう時に便利な役回りなので、便利に使われますよね。
さて注目したいのは「ファイズ」です。
個人的に「ファイズ」は平成ライダーの中でもベスト3に入るくらい好きな作品なのです。
こういうお祭りムービーで取り上げられるときは、オリジナルの設定とかがうやむやにされがちなのですが、「ファイズ」の作品世界を大事にしてくれている感じがしました。
オリジナルキャストの乾巧(半田健人さん)、草加雅人(村上幸平さん)が出たというのも大きい。
平成ライダーの中でも「龍騎」「ファイズ」「ブレイド」と続く3作品は、密かに「悩める主人公3部作」と呼んでいます。
主人公のライダーが戦うことに悩みながらも、戦い続けていく。
戦う意味を悩み探していくということを作品のテーマにしていました。
その中でも「ファイズ」の乾巧は最もその悩みが深い主人公でありました。
この悩める主人公は本作でも健在でした。
戦いが終わった後も、彼は戦いそして生き残った意味を悩み続けている。
彼の胸の中にあるしこりの一つが、共に戦った「仮面ライダーカイザ」こと草加のこと。
草加は草加なりの想いで戦い続け、そして散った。
想いのない自分が生き残っていいのかと巧は悩み続けてきたのですね。
草加が死ぬシーンは、本作のために再撮していましたね(さすがに衝撃的な首ポッキンは劇場では流せないか・・・)。
相変わらず草加はいけすかない感じ、懐かしかったですよ。
歴代ライダーの中でもっともねじ曲がった性格で、印象的です。
巧が助ける少女の名前がマリでしたが、これは「555」のヒロイン真理と同じ名前。
草加がひねくれた愛情を持つ相手なのですが、このあたりは知っている人には「なるほど」と思わせるとこですね。
本作では「昭和ライダー」と「平成ライダー」の勝負はネットでの投票で決めるという企画がありました。
観ましたがどっちが勝ったということなのかな?。
しかし、今時、一輪の花を救おうとしてやられたっていう話は、どうかと思ったけど。
結末を投票で決めるというのは、昔「仮面ライダー龍騎」がテレビでスペシャル番組をやったときに同様のことをやっていましたね。
あれはリアルタイムで放送しているときに電話で投票という仕組みだったと思いますけど。
スーパー戦隊シリーズからは、キョウリュウジャーとトッキュウジャーが登場していました。
「仮面ライダー電王」のデンライナーと「烈車戦隊トッキュウジャー」の共闘もありました。
これは予想通り。
これからも春のお祭りライダー映画は作られていくのでしょうね。
東映としてもこの春のライダー映画は、過去のライダーに注目させてそこでの需要の掘り起こし、そしてブランドとしての定番化という狙いがあるかと思います。
ひとつの作品ですべてのライダーにスポットを当てるのは厳しいと思うので、今回の「ファイズ」のように一つ選んで、直近のライダーとガッツリからませるというのはアリかもしれません。
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コメント
メビウスさん、こんばんは!
やはり15人ずつで揃ったというのがこの企画のきっかけの一つだったようですね。
これからは平成の方が増えていくだけなので、ちょうど並ぶのは今回だけだということで。
おっしゃるように乾巧はオリジナルのキャラクターそのままにストーリーにしっかり絡んでいて嬉しかったです。
555はやっぱりかっこいいなと。
また見直しちゃおうかと思ってしまいました(笑)。
投稿: はらやん | 2014年4月 2日 (水) 23時25分
はらやんさんこんばんわ♪こちらにもお邪魔します。
去年まで戦隊キャラも密に絡んでたスーパーヒーロー大戦なのに、なんで今回は仮面ライダー大戦にしちゃったのかな~?なんて不思議に思ってたのですが、ひょっとしたら平成と昭和がちょうど15:15になってキリの良い感じになったから・・・なのかもしれませんね?14:15とかだと、最後の握手のシーンで誰か1人だけ『ぼっち』になっちゃいますしね(笑
それと今回555の乾巧がドラマ・アクション共にかなり活躍してたのが嬉しかったですね♪復刻キャラは友情出演程度が多い感じもありますが、巧は通りすがりのアイツ(笑)と一緒にガッツリストーリーに絡んでて良かったですねぇ♪ダブルの翔太郎も相変わらずのハーフボイルドで笑いを取ってくれてましたし、個人的にはキャラクターの活躍度も平成ライダーに軍配といったとこかもしれません。
投稿: メビウス | 2014年3月31日 (月) 23時15分