「ウォーキング with ダイナソー」 そこだけディズニー
男の子ってのは小さい頃には一度は恐竜に夢中になるもので、ご多分にもれず自分もそうでした。
恐竜図鑑を観ながら恐竜の絵を落書きしてたりしましたね。
「オルニトレステス」とか長ったらしい名前を覚えたりしたものです。
その頃の恐竜図鑑で描かれている恐竜の絵は、茶色かったり緑色っぽかったり、いかにもは虫類っていう感じでしたね。
でも最近の研究では、恐竜には羽毛があったとか、表面はカラフルな模様だったとかということもわかってきているようです。
は虫類よりは鳥類に近い風貌の恐竜もいたようですね。
本作「ウォーキング with ダイナソー」で描かれる恐竜はそういった最新の研究に基づいた風貌をしていて、僕の子供の頃のイメージとは少し違った恐竜が観れました。
制作には「アース」などネイチャードキュメンタリーを数々手がけているイギリスのBBC アースフィルムズが関わっているので、恐竜や中生代の自然を描くCGはリアリティがありました。
しかし、BBC アースフィルムズが関わっているといっても本作はドキュメンタリーではありません(あたりまえだが)。
恐竜たちのリアリティのある生態を描きながらも、パキリオサウルスのパッチという主人公の恐竜の成長物語を描くというストーリーがあります。
このストーリーを描くということと、ドキュメンタリータッチのバランスが微妙です。
中生代をイマジネーションで再現していく作品なので、観客(特に子供たち)を引き込むために物語性が必要であるということはあったのでしょう。
これはわかります。
ただそこで恐竜にキャラクターをつけてしまうことにより、リアリティを追いかけている映像が恐竜の演技が入ってしまうところだけ、「マンガ」になっちゃうんですよね。
恐竜のフォルムとか質感だけはリアリティがあるのに、動きとか目の表情とかにキャラクターがでてしまいちょっと違和感がありました。
なんというか、そこだけディズニーになってしまうという感じ?
特に日本語吹き替え版で観てしまったので余計にそういう印象を受けてしまいました。
物語性をつけるのではあれば、映像はドキュメンタリーに徹してそれにナレーション等でドラマ性を付加する(それこそネイチャードキュメンタリーであるような)というような方法の方が良かったかなと。
映像はよくできていただけにその辺がちょっと残念でしたね。

| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「ウォーキング with ダイナソー」 そこだけディズニー:
» ウォーキング with ダイナソー [あーうぃ だにぇっと]
ウォーキング with ダイナソー@品川プリンスシネマ [続きを読む]
受信: 2014年1月18日 (土) 22時43分
» ウォーキング with ダイナソー(Walking with Dinosaurs 3D) [田舎に住んでる映画ヲタク]
「ディープ・ブルー」「アース」といったネイチャードキュメンタリーに定評のある英BBCが製作、最新の科学的検証をもとに恐竜たちが生きた太古の世界を3DCGで再現したアドベンチャー。7000万年前のアラスカ。厳しい冬を生き抜くために南へ向かう草食恐竜パキリノサウ...... [続きを読む]
受信: 2014年1月19日 (日) 16時08分
» ウォーキング with ダイナソー 2D 吹替版 [カノンな日々]
これは恐竜が喋ってると知ったのもあってスルーしていたのですが、夜の新年会までの時間つぶしについつい観てしまいました。
『ディープ・ブルー』などの名作ドキュメンタリーを ... [続きを読む]
受信: 2014年1月19日 (日) 18時01分
» ウォーキング with ダイナソー [象のロケット]
7000万年前のアラスカ。 草食恐竜パキリノサウルスの群れは、厳しい冬を生き抜くために南へ向かっていた。 耳に大きな穴が開いた身体の小さいオスのパッチは、群れのリーダーである父を亡くし、兄や仲間たちともはぐれ、迷子になってしまう…。 恐竜たちが生きた太古の地球を旅する3Dアニメーション。... [続きを読む]
受信: 2014年1月19日 (日) 20時32分
» ウォーキング with ダイナソー3D ★★★ [パピとママ映画のblog]
「ディープ・ブルー」「アース」といったネイチャードキュメンタリーに定評のある英BBCが製作、最新の科学的検証をもとに恐竜たちが生きた太古の世界を3DCGで再現したアドベンチャー。7000万年前の白亜紀後期のアラスカ。厳しい冬を生き抜くために南へ向かう草食恐竜パキ...... [続きを読む]
受信: 2014年1月20日 (月) 12時13分
» ウォーキング with ダイナソー [ダイターンクラッシュ!!]
2013年12月22日(日) 17:35~ TOHOシネマズ川崎7 料金:300円(シネマイレージカードポイント利用+3D料金メガネ持参) パンフレット:未確認 BBC 教育放送。 『ウォーキング with ダイナソー』公式サイト 日本語吹替え3D。字幕版の上映館を知らない。 まさに子供向けな雰囲気であり、観るのは避ける予定だったが、予告編の映像が面白そうだったので、観ることにした。 群れからはぐれた子恐竜が、色々な他種族との出会いの中で成長するというような、手塚治虫式なものを想定してい... [続きを読む]
受信: 2014年1月22日 (水) 21時06分
» ウォーキング with ダイナソー [とりあえず、コメントです]
7000万年前のアラスカを舞台にリアルなCGで描いた恐竜の世界の物語です。 予告編ではリアルでちょっと怖そうと思いつつも気になっていました。 怖そうな顔とは裏腹にほのぼのとした声とストーリーに、童心に帰ってのんびり出来るような作品でした。 ... [続きを読む]
受信: 2014年1月25日 (土) 22時08分
» ウォーキング with ダイナソー [愛猫レオンとシネマな毎日]
2D吹替版にて鑑賞。
本当は、字幕で見たかったのですが、吹替のみだったので仕方ありません。
実写と最新CG技術の融合によって作られた7000万年前のアラスカが舞台。
ストーリーは、主人公の草食恐竜のパキソノサウルスの成長と冒険を追いながら
太古の地球を旅するというもの。
最新CG映像は素晴らしく、いろんな恐竜たちの命の旅を体感出来ました。
ストーリー自体も、面白かったです。
ただ、吹替が、うるさすぎ!
漫才のボケとツッコミを、ずっと聞かされているような感じで、吐き気までしてきました。
でも... [続きを読む]
受信: 2014年1月29日 (水) 22時17分
» ウォーキング with ダイナソー [いやいやえん]
生まれながらにしておっさん声の主人公パキリノサウルスが、困難にあいつつも成長して、家族を持つまでのお話です。これは甥っ子のために借りたんだよね〜伯母さんが見るには少々辛い内容だった^;退屈とまでは言わないけど…。
映像は凄くきれいで、丁寧なつくりはさすがにBBC。主役がパキリノサウルスってとこがなんか、マニアックさを感じるのは私だけでしょうか。アンキロサウルスが甥っ子が4才くらいの時に好きな恐竜だったんで、一応出番があって良かったです。
ストーリーは正直陳腐ですし、会話もいまひとつ。会話... [続きを読む]
受信: 2014年5月 1日 (木) 19時49分
» ウォーキング with ダイナソー [銀幕大帝α]
WALKING WITH DINOSAURS 3D
2013年
イギリス/アメリカ/オーストラリア
88分
アドベンチャー/ファミリー
劇場公開(2013/12/20)
監督:
バリー・クック
ニール・ナイチンゲイル
声の出演(日本語吹替版):
木梨憲武
<ストーリー>
化石に導かれタイムト...... [続きを読む]
受信: 2014年5月11日 (日) 16時21分
» ウォーキング with ダイナソー [タケヤと愉快な仲間達]
監督:バリー・クック 、ニール・ナイチンゲイル 声の出演:【日本語版】木梨憲武
【解説】
『ディープ・ブルー』などの良質なドキュメンタリーを手掛けてきたイギリスBBC EARTHフィルムズが製作を務めた、恐竜たちの世界を再現した驚異のアドベンチャー。科学的に検証...... [続きを読む]
受信: 2014年6月21日 (土) 19時09分
» 14ー029「ウォーキングwithダイナソー」(アメリカ・イギリス・オーストラリア) [CINECHANが観た映画について]
大切なものを守るため闘え
7000万年前のアラスカ。厳しい冬の到来を前に、南へと急ぐ草食恐竜パキリノサウルスの群れ。その中に、耳に大きな穴の開いたひときわ身体の小さい一頭パッチがいた。
兄弟たちとのエサの取り合いにも負けるパッチにとって、危険で非情な弱肉強食のこの世界を生き抜くことは決して容易なことではなかった。(「allcinema」より)... [続きを読む]
受信: 2014年7月11日 (金) 00時49分
コメント