本 「テアトル東向島アカデミー賞」
こちらの本は小説家福井晴敏さんが連載していた映画コラムをまとめたものです。
福井さんと言えば「亡国のイージス」、最近では「人類資金」などの作品を書かれた方で、映画好きで知られています。
紹介されている映画ですが少々偏っていて(だいぶ?)、ハリウッド系エンターテイメントものが多いです。
特撮好き、その中でも爆発好きな福井さんですので少々の偏りは致し方ないでしょう。
というより僕の好きな映画と福井さんの好きな映画はかなり似通っているので楽しく読めました。
取り上げられているのが「ダイ・ハード」「エイリアン2」(エイリアンではなくて)「グレート・ブルー」(グラン・ブルーではなくて)などなど・・・。
映画のセレクトやそのポイントなども自分の視点とけっこう似ていたので、いちいち相槌を打って読んでました。
自分が福井さんの作品が好きなのも納得してしまいました。
好みが似ているんですもんね、好きになるはずです。
後半は福井さん原作の映画が立て続けに映画化された時期(「ローレライ」「戦国自衛隊1549」「亡国のイージス」)に連載されていたようで、ややその宣伝色が強いコラムでこれはちょっと残念。
このあたりは減点ポイントですが、全体的には楽しく読めました。
「テアトル東向島アカデミー賞」福井晴敏著 集英社 文庫 ISBN978-4-08-746137-4
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