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2014年1月 1日 (水)

本 「とっぴんぱらりの風太郎」

万城目学さんの始めての時代劇作品となります。
「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」など一風変わったユニークな物語を描く万城目さんが時代劇をどのように扱うか興味深いところです。
時は戦国時代、豊臣家による天下統一はされたが、秀吉が死にまた天下が動きそうな予感があるそんなとき。
主人公は伊賀の忍者、風太郎(ぷうたろう)です。
彼は幼い頃より伊賀で忍者として教育されましたが、あることでそこを放逐され、流れた先の京都でその日暮らしをしていました(まさにプータロー)。
しかし、あるとき一つのひょうたんを手に入れ、そこに憑いているもののけのようなもに出会います。
また古巣の伊賀もなにやら策動を開始している様子。
風太郎は否応なしに風雲急を告げる戦乱に巻き込まれていきます。
ひょうたんに憑いているもののけなんていうのは万城目さんらしい設定ですね。
また万城目さんは今までの作品でも関西を舞台にしていて、関西人への思い入れが強く感じられますが、本作もそうですね。
本作の後半は大坂冬の陣、夏の陣が描かれますが、そこでのエピソードはもしかすると「プリンセス・トヨトミ」に繋がったりするのかなと思って読んだりもしました。
大坂冬の陣、夏の陣のあたりは物語もシリアスで、かつ忍者ものとしての活劇描写も多く、本格的な時代劇に仕上がっていると思います。
ページ数もボリュームは多く、かなり読み応えのある作品です。

「とっぴんぱらりの風太郎」万城目学著 文藝春秋 ハードカバー ISBN978-4-16-38500-7

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