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2013年12月30日 (月)

本 「イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか」

80年代〜90年代前半くらいまで日本経済は絶頂を極めて、日本は世界の大国として自信に満ちていたと思います(慢心でもあったけれど)。
しかしその後バブルの崩壊があって、失われた20年があって、最近ではアベノミクスでちょっと調子が上がってきた感じはしますが、まだ自信回復まではきていません。
さらに隣国である中国や韓国が経済を伸長させているため、彼らは自信に溢れ、その勢いを買ってか、日本に対してもいろいろなことを言ってきます。
そういうようなこともあって日本人からすると、他国から尊敬もされないなんか自信喪失な感じがありますよね。
ところがどっこい、イスラムの国々では日本という国、その文化というのはとても評価され、また日本人に対しても尊敬の気持ちを持っている人が多いということ。
イスラムでは中国や韓国よりも断然日本のほうが評価が高いんですね。
歴史的な文化、また先進的なテクノロジーを開発していること、またそれを生み出す国民性、そういうことをひっくるめて日本好きが多いということです。
どうしてそうなのかというと、歴史的な背景というのがあるようですね。
イスラム世界は19世紀から20世紀にかけて列強各国に浸食されていました。
特に南下政策をとるロシアとはしばしば対立をしていました。
しかし近代化が進んだヨーロッパ勢になかなか対抗できません。
そんななかアジアの小国であった日本がロシアに勝利したという報(日露戦争)がイスラム諸国にもはいりました。
大国ロシアが破れたと知らせは多いに溜飲を下げたことでしょう。
そしてそれを成し遂げた日本という国に興味が深まったということです。
日本人は勤勉で、成すべきことをこつこつとしていき、そして新しいものを生み出していく、そういったことが彼らに評価されたました。
また色々な人がイスラムとの関係性作りをしてきたということもあります。
ですので、今でもイスラムでは日本人好きが多いということなのですね。
逆に日本人からするとイスラムという言葉からは、「テロ」とかネガティブなイメージを持つ人が多いかと思います。
イスラム教もキリスト教ほど馴染みがないので、なんだかわからない人たちという感じでしょうか。
でもイスラムだからといってみんなテロリストであるわけではないし(よく考えれば当たり前)。
相手は日本のことをよく知っていて好意も持っているのだから、日本人も相手のことをよく知るようにしたほうがいいのではないかと思いました。
日本のファンになってくれる人が多いほど、国際関係上、味方を増やすということなので良いことなのではないかと感じました。

「イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか」宮田律著 新潮社 新書 ISBN978-4-10-610536-4

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