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2013年11月25日 (月)

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海」  わかりやすい冒険ファンタジー

前作は劇場では観ずにDVDで観賞しましたが、今回は劇場で。
とは言っても積極的に観に行こうというよりは、たまたま時間があったからという感じでした。
「ハリー・ポッター」のヒット以降その手のティーンが主人公のファンタジーというのは数々と作られてきました。
良い作品もそうでない作品もありましたが、やはりたくさん作られてくると観る方としてもやや食傷気味となるのは致し方ないところかと。
前作についてはそういったファンタジーブームの最後のほうで、やや飽きてきていたところだったので劇場には観に行かなかったという感じですね。
DVDで観たときの感想としても、面白くない作品ではないけれども、すごくいいというわけでもないという感じだったと思います。
ストーリーもあまり覚えていませんでしたし。
現在は「ハリー・ポッター」シリーズが完結し、ファンタジーブームもやや一段落というところでしょうか。
このシリーズの2作目が公開されると聞いたときは、今更という印象も持ちましたが、ファンタジー作品が一時期ほどはたくさん作られなくなっているので、目立ちやすいというところはあるかもしれません。
このジャンルは一定の需要はありそうですものね。
このような感じでそれほど気張った気分で観に行ったわけではないのが良かったのか、本作については普通に楽しめました。
やはりすごく良いって感じではないですけれど、誰でも気軽に楽しめるエンターテイメント作品にはなっていると思います。
ギリシア神話というとエディプスコンプレックス的な父親越えのようなテーマになるものが多いかと思うのですが(前作はそんな感じでしたよね)、本作はそういった主人公の葛藤といったシリアスなテイストはそれほど強くはありません。
本作の主人公パーシーの悩みは、自分が自分本来の力を出し切れていないこと。
どうやったら自分が自分らしく力が発揮できるのか、ということですね。
それは神の子供(ハーフゴッド)としての悩みというよりは、普通のティーンが抱えている悩みそのものです。
そういう点で本作は青春ものとしての側面もあるかとは思いますが、それもそれほど深く強く描いているのではありません。
どちらかと言えば、冒険活劇的側面が強いでしょうか。
宝物を探し求めて冒険冒険、また冒険といった感じでファンタジー版の「インディ・ジョーンズ」といったところです。
後半非常にダークになっていた「ハリー・ポッター」シリーズとは異なり、あくまでわかりやすい冒険ファンタジーを目指しているという感じがします。
作品全体のテンポもよくできているので、冒険活劇として合格でしょう。
ラストはまたこれ見よがしに続編を臭わせる終わり方ですが、果たして作られますでしょうか?

前作「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の記事はこちら→

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