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2013年11月 9日 (土)

「スティーブ・ジョブズ」 クレイジーな人

AppleのMacintoshを初めて自分で買ったのは、確か1993年頃でした。
気がつけばそれから20年間ずっと浮気もせずにMacユーザーなんですね。
1993年頃というのは、こちらの映画でも描かれているようにジョブズがAppleにはいなかった時期になります。
それでもMacユーザーの間では、「スティーブ・ジョブズ」という名は創業者であるということだけでなく、なにかヒーローのような特別な存在でありました。
専門雑誌の記事などでもジョブズの名前を目にすることは多かったのですが、Appleの経営から離れている人の名がそれほどまでに登場するのは他に類をみないことであったと思います。
1990年前半のAppleは経営的にも苦しい時期であり、かつての輝きを失っていました。
そして1996年にジョブズはAppleに復帰、ファンからは熱狂的に迎えられました。
その後、トランスルーセントな筐体のそれまで見たことのないデザインであるiMac、音楽業界を変えてしまったiPod、電話を再定義したiPhone、パーソナルコンピュータの地位を脅かす新たなカテゴリーを創造したiPadと、それこそ世の中を変える製品群をリリースしてきたことは多くの人が知っているところだと思います。
この映画はみんながよく知っているiMac以前の若かりし頃のジョブズの姿を描いています。
Appleファンとしては、ジョブズの若かりし頃というのはいろいろとな記事でいままで読んだことがあり、情報としては知っていることばかりではあったのですが、彼の生き様が映画として観れることは楽しみでありました。
ジョブズを演じるのはアシュトン・カッチャー。
予告やポスター等で観たときも、ジョブズ本人にそっくりだと思っていましたが、映画を観るとさらにその感が強まりました。
ジョブズの歩き方はひょこひょこした感じで特徴があるのですが、それもしっかり真似ていましたね。
体格等もガッチリしているところが若い時のジョブズにそっくりでした。
晩年ジョブズは病気でガリガリに痩せてしまうので、そこはさすがに似せられなかったのか、だから最近のエピソードは描かれなかったのかもしれません。
ジョブズが復帰したあとに作った広告で「Think Different」というシリーズがあります。
本作でもジョブズの家に写真が飾られているアインシュタイン、たびたび名前が出てきていたピカソなどが登場した広告シリーズと言えば、思い浮かぶ方も多いかと思います。
映画の最後でジョブズがマイクにむかって読んでいるのは、そのCMのナレーションです。
実際に流れたCMでジョブズのナレーションは使われなかったのですが、収録まではしたということです。
「Here’s to the crazy ones」ではじまるこのナレーションは、ジョブズ自身の思想が顕著に表れたものであると言ってよく、それが映画の最後にくるというのは納得できます。
アインシュタインやピカソ、エジソンなどが登場した広告は「世界を変えられると考えるくらいにクレイジーな人々が世界を変えられる」と締められますが、まさにそれはジョブズ本人のことを言っているようでもあります。
タフなネゴシエイターであり、辛辣で傲慢な経営者であったジョブズ。
おそらく彼の近くにいた人にとっては、とんでもない変人でつき合いにくい相手であったであろうと思います(映画で描かれているように)。
しかしそれでも彼に魅かれて、いっしょに未来を変えようとした人々が集まったのですよね。
ジョブズがいかにクレイジーであろうと、誰も観たことのない未来を想像するビジョナリーであったからこそであると思います。
なんだか映画レビューというよりは、ジョブズ評のようになってしまいましたね。

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