« 「宇宙戦艦ヤマト2199」 文句なしのリメイク作品 | トップページ | 本 「統計学が最強の学問である」 »

2013年10月14日 (月)

「おしん」 今、なぜ映画化か?

今年は「あまちゃん」ブームということですが、かつてこれ以上に一大ムーブメントとなった朝の連続ドラマがありました。
それは本作のオリジナルとなる「おしん」。
NHKの朝の連続テレビ小説は通常半年の放送が多いですが、周年記念作品ということで1年間放送された作品です。
「おしん」はしんという女性の一代記で、小林綾子さんが少女時代を演じる第1部、田中裕子さんの青春期第2部、音羽信子さんの老年期第3部となっています。
本作は特に有名な少女時代の第1部を映画化したものになります。
オリジナルは橋田壽賀子さん脚本によるもので、いわばベタベタな日本人向けドラマなわけです。
そのベタな感じは、映画化作品となる本作でもしっかりと継承されていました。
ベタだと思いながら観ていても、時折ぐっとくるところがあるのはやはり自分もベタな日本人だからでしょうか。
エピソードはおしんの少女時代の有名なところを拾っています。
奉公先でお金を盗んだと思われて、家に追い返されるところ。
脱走した男に読み書きを教わるところ。
再び奉公にあがった先の娘にはじめは意地悪をされるも、次第に親友となっていくところ。
自分も母親の脇で横目でこのドラマを観てただけでしたが、意外とこのエピソードは覚えていて懐かしく観れました。
初めは意地悪をされて、やがて親友になるというのは、「おしん」だけに限らずよくあるベタな展開ではあるのですが、こういう直球勝負には意外とやられます。
どんでん返しとか、意外な展開というのは一切なくて、ベタベタなまま話は進みますが、これはこれで安心感のある展開。
劇場にいらっしゃった観客のみなさんはおそらく平均年齢50〜60代くらいだと考えられますが、安心して観ていただけるところでしょう。
オリジナルに出演していた泉ピン子さん、小林綾子さんも出演してましたね。
これは往年のファンへのサービスというところでしょうか。
本作でおしん役を演じていたのは濱田ここねちゃんという女の子。
オーディションで受かったということですが、前向きでがんばり屋な感じがよくでていたように思います。
割とオリジナルよりも笑顔が多い感じがしましたが、その笑顔がパッと晴れやかな感じで物語が陰気くさくなりそうなところを救っていたような気がします。

さてこの作品、なんで今映画化されたのでしょう?
今の日本の時代に云云かんぬんという言葉が聞こえてきそうですが、そういうことではないような気が。
どっちかというともっとビジネスライクなような気がします。
「おしん」のオリジナルはアジア各国ですごく人気だとか。
この物語は貧しく厳しい生活の中を耐え、そして学びながら、一人の女性が成功していく姿を描いています。
確かに「おしん」で描かれている物語は、アジアの新興国ではまさに今の出来事かもしれません。
だからこの物語が受け入れらているのでしょう。
そういったことを背景にして、制作者はこの映画の輸出を狙っているのではないかなと思ったりしました。

にほんブログ村 映画ブログへ

|

« 「宇宙戦艦ヤマト2199」 文句なしのリメイク作品 | トップページ | 本 「統計学が最強の学問である」 »

コメント

おしん役の濱田ここねちゃんの笑顔に救われる思いがしました。

投稿: | 2014年1月21日 (火) 14時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186553/58383550

この記事へのトラックバック一覧です: 「おしん」 今、なぜ映画化か?:

» 『おしん』(濱田ここね版) [ラムの大通り]
-----今日はフォーンの初盆。 せっかく戻ってきだだから、 フォーンが喋るっす。 その映画は『おしん』。 フォーン、正直、初めはこんな古めがしい話、 よう、観だぐねぇと思っだども、観でよがったっす。 「つれえごとなんかなんでもねえ。 おれ、一人でも、 どだなこ...... [続きを読む]

受信: 2013年10月14日 (月) 22時09分

» おしん [はるみのひとり言]
一足早く「ありがとう」の試写会で見せていただきました。提供が岡村製油さんになりはって、終了後はロビーが直売会と化してました。結局私もドレッシング衝動買いしてしまったんだけど・・・。今から30年前、NHK朝の連続ドラマで放送され、大反響を巻き起こしたドラマ...... [続きを読む]

受信: 2013年10月14日 (月) 22時43分

» おしん そもそも映画化に無理があった? [No War,No Nukes,Love Peace,Love Surfin',Love Beer.]
【54うち今年の試写会6】久しぶりに試写会だ、しかも109シネマズ湘南が会場なので、超便利。 映画がはじまるまで時間つぶしに入った、テラスモール湘南のお隣にあるブックオフに、驚く量の中古サーフボードが売られていた! 今度ゆっくり物色しに行こう。  明治40年、凶作が原因でひもじい生活を強いられている小作・谷村家は、口減らしのため泣く泣く7歳のおしん(濱田ここね)を奉公に出す...... [続きを読む]

受信: 2013年10月15日 (火) 14時47分

» 「おしん」日本人の原点に涙・涙・涙・・・ [ノルウェー暮らし・イン・原宿]
いやあ、ストーリーも知っているし、半沢もあまちゃんも真っ青の空前の視聴率を誇った、オリジナル「おしん」を超えるキャストでもないし・・・・と思っていても。 それでも、泣ける・泣ける・泣けるぅ~~~ 最近、こんなふうに思い切り泣く事ってなかったよねー。... [続きを読む]

受信: 2013年10月16日 (水) 16時01分

» おしん ★★★★ [パピとママ映画のblog]
NHK連続テレビ小説として放映され、大ブームを巻き起こし、海外でも人気の高い国民的ドラマ「おしん」を映画化。おしんの少女時代に焦点を合わせ、苦しい家計のためにやむなく奉公に出された彼女がさまざまな苦難に見舞われながらも、たくましく生きていく姿を描く。おし...... [続きを読む]

受信: 2013年10月16日 (水) 20時08分

» 「おしん」奉公先で厳しい仕打ちを受けた先で出逢ったおしんの人生を変えた読み書きの先生とおしんの真っ直ぐな心を見抜いた女将 [オールマイティにコメンテート]
「おしん」は1983年4月から1年間放送されたNHK朝の連続ドラマおしんを映画化した作品で幼くして年季奉公に出されたおしんが奉公先で厳しい扱いを受け、盗みの疑いを掛けられ ... [続きを読む]

受信: 2013年10月20日 (日) 20時18分

» 「おしん」:現代的な軽さで、響かず [大江戸時夫の東京温度]
映画『おしん』は、なぜ今?というのが疑問の企画ですが、冨樫森監督がまずはそつない [続きを読む]

受信: 2013年10月22日 (火) 23時21分

» おしん [象のロケット]
明治40年(1907年)、山形県最上川上流の寒村。 貧乏な小作農家に生まれた少女おしんは、大所帯の一家の口減らしのため、7歳で川下の材木店へ1年間の年季奉公に出されることに。 早朝から夜遅くまで、ろくな食事も与えられず働き詰めの毎日を耐えていたおしんだったが、ある日、盗みの疑いをかけられてしまう…。 大ヒット国民的人気TVドラマ劇場版。... [続きを読む]

受信: 2013年10月23日 (水) 11時54分

» おしん・・・・・評価額1650円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
日本の、素晴らしき女たちよ! 1983年から1984年にかけて放送され、平均視聴率52.6%の大記録を打ち立てたほか、世界68カ国で放送され人気を博した伝説の朝ドラ、「おしん」の30年ぶりのリメイク映画化。 明治40年の東北を舞台に、小作農の娘おしんが、ひたむきに家族を想い、過酷な奉公生活や厳しい自然環境に耐え、成長する姿を描いている。 オリジナルで小林綾子が演じた谷村しん役を、映...... [続きを読む]

受信: 2013年10月24日 (木) 16時08分

» おしん/濱田ここね、上戸彩 [カノンな日々]
NHKの朝ドラの中でも伝説的な作品として語り継がれ海外でも放送され日本の当時の生活文化を知るきっかけにもなっているという橋田壽賀子さん原作の「おしん」をリニューアルしての ... [続きを読む]

受信: 2013年10月25日 (金) 21時46分

» [映画まとめて語り『キャリー(2013)』『おしん(2013)』を観た] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
      ☆・・・どちらも面白くて、どちらも、母と子の関係がポイントで、作中の時間経過に違いはあるが、過酷な生活の中で、近い年齢でセレブの理解者が出来たりする話である。  『おしん』の方は、  貧しい寒村で、まだ7歳なのに、過酷な奉公に出される少女の...... [続きを読む]

受信: 2013年11月 8日 (金) 16時15分

» おしん [Spice -映画・本・美術の日記-]
「おしん」の試写会へ行ってきました。 明治40年、不作で困窮していたおしんの家族は、まだ7つのおしんを奉公に出すことを決めた。家族のためけなげに働くおしん。奉公先の材木店 [続きを読む]

受信: 2014年1月19日 (日) 23時52分

« 「宇宙戦艦ヤマト2199」 文句なしのリメイク作品 | トップページ | 本 「統計学が最強の学問である」 »