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2013年9月21日 (土)

「キャプテンハーロック」 滅びと永遠

松本零士さんのマンガ「宇宙海賊キャプテンハーロック」の映画化作品。
こちらは今までにアニメ化などをされていますが、実はアニメもマンガもしっかり観たり、読んだりしたことはないのでした。
「銀河鉄道999」はアニメもマンガも大好きだったのですけれどね。
松本零士作品は時折クロスオーバーをしていてハーロックもエメラルダスも他の作品に登場したりするので、もちろん存在を知っていましたが。

人類は科学技術を発展させ宇宙に進出していったが、そこでわかったのが広大な宇宙であっても人類は孤独であったということ(人類は結局たった一つの異星文明としか出会えず、そしてその文明もまさに滅びようとするところであった)。
そして人類も発展のエネルギーを失い、衰退の道を歩んでいき、そして地球への帰還運動が始まります。
しかし衰退したとはいえ宇宙へ進出した人口は膨大で、それらを一つの惑星でまかなえるわけもなく、地球の居住権を争う「カム・ホーム戦争」が勃発し、人類はさらに傷つくこととなります。
人類は地球を平和に管理するために「ガイア・サンクション」という統治組織を作り、地球への立ち入りを禁止します。
そういった時代のなかで「ガイア・サンクション」に逆らう男と船が、キャプテンハーロックであり、アルカディア号なのです。
物語の冒頭アルカディア号に青年ヤマが乗り込むきっかけとなったキーワードが「自由」。
たしか過去のハーロックの物語でも「自由」というのが重要なキーワードであったと記憶があります。
では何からの「自由」なのか。
この物語の世界は緩慢な滅びの道を歩んでいます。
成長への強い意志はなく、滅んでいくことを甘受している世界。
人類は成長の壁にぶつかり、そこから後退していく道を選んできました。
それが運命であるかのように。
「ガイア・サンクション」を統治しているのは元老院という年老いた者たちによる組織です。
彼らには諦めのような気分が漂い、滅びを運命として受け入れています。
そしてそれを他の人々にも受け入れるようにと言っているのです。
しかし、滅んでいくという運命をただただ受け入れなくてはいけないのか。
老人たちはいい、もう自分が死ぬ時期が迫ってきているのだから。
けれど若者たちは?生まれてくる子供たちは?
あたかも決められているかのような滅びの運命から脱却すること、それが本作でいう「自由」なのだと思います。
そもそも「滅び」とは何なのか。
同じ状態のものが永遠に続くこと、それはあり得ません。
そういう意味では必ず「滅び」は訪れます。
けれど、何かが滅びても、そこに新たに芽吹くものも必ずあります。
「滅び」と「誕生」は繰り返されます。
それは国であっても、人であっても。
本作でも、繰り返される一瞬は永遠になる、といったようなセリフがあったかと思います。
元老院のメンバーはずっと同じ状態でいられないということ(それは本人も人類も)を「滅び」と捉えているように思います。
それは止められない。
でもそれは本当の「滅び」ではないのですよね。
こう書いていると「銀河鉄道999」のことを思い出しました。
永遠に生きるため機械化された体を手に入れようと星野哲郎は旅をします。
しかしたどり着いたその先は、完全に機械化されたがゆえに停滞し、まさに緩やかに滅びようとしている世界でした。
結果的には哲郎は機械の体は手にしません。
哲郎はやがて死ぬでしょう。
しかし彼の生き方を受け継いでいく者も必ず現れるのです。
そういう意味では永遠であるとも言えるのです。
本作は同じようなテーマを感じます。
キャプテンハーロックは百年を生き、そしてそれを受け継げる人物が表れる。
彼の生き方、志を受け継ぐ若者が。
そしてまた何十年後か、また新たな若者が表れるのでしょう。
そういう意味ではキャプテンハーロックという存在は死なず、永遠に生き続けるとも言えるのです。

ハーロックの声を演じた小栗旬さん、割と良かった感じがします。
おさえて渋めの声で演じていましたが、ハーロックの持つ雰囲気がよくでていたかなと。
あと、やはり個人的にはこういうリアルタイプの3DCGは苦手です。
リアルにするのだったら実写でやればいいのにと思いますし、普通のアニメじゃなんでいけないのかと。
現在テレビでオンエアしている「宇宙戦艦ヤマト2199」が非常に高いクオリティで感心しているのですが、このくらいのレベルで映像化できるのであればこういった手法の方がマッチするのではないかと思いました。

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