「許されざる者(2013)」 背中に負う十字架
クリント・イーストウッドの「許されざる者」が公開されたのは日本では1993年で、僕はまだ社会に出て2、3年のひよっこ。
その頃は西部劇に対して勧善懲悪のわかりやすいイメージを持っていたのですが、「許されざる者」はそのようなステレオタイプ的なわかりやすい人物造形ではないかったため、若い自分にはとっつきにくい印象がありました。
それから見直すこともなく、今回日本にてリメイクされた「許されざる者」を観てきました。
多少なりとも人生経験した今の自分はこの物語を理解できるのでしょうか・・・。
ちなみに今回のレビューはイーストウッドの「許されざる者」との比較という視点は全く入っていません(見直していないためはっきりと物語を記憶していないため)。
時は明治、ところは北海道。
主人公十兵衛は元幕府側の侍で、戊辰戦争を戦い新政府軍に追われ北海道まで流れてきました。
幕末の戦いの中で彼は「人斬り十兵衛」と敵味方に恐れられる存在でしたが、あるときを境にフツリとその姿を消しました。
彼は北海道の地で、妻と出会い「他の生き方がある」ということに気づいたのです。
しかしその妻も亡くなり、十兵衛は二人の子供と共に痩せた土地を日々耕す生活を送っていました。
ある日、彼の元に旧知の金吾が訪れます。
開拓村で女郎を傷つけたにもかかわらず軽い罪でしか咎められなかった男二人に賞金がかけられた、その男を一緒に始末しないかと。
十兵衛はもう人殺しはしないという亡き妻と約束があるため、それを断ります。
そういう十兵衛に金吾は「お前は忘れても、過去は忘れちゃくれない」と言います。
かつて十兵衛は多くの人を殺しました。
彼はそれを悔い、その罪を償うかのように人々から離れ、粗末な暮らしを続けています。
しかしそのような暮らしを続けていても、決してその罪はなくなることはない。
彼はいつまでも「許されざる者」であるのです。
十兵衛はそうであることを受け入れ、その重みを背負って生きていくことを決めた男でした。
彼は人を殺す、その罪を妻と出会うまでは自覚することはなかった。
十兵衛は人を殺すことによって否応なく背負ってしまう十字架の重みを知っています。
しかし、この物語に登場する人々はその重みに気づいていない。
十兵衛を賞金稼ぎに誘う金吾は、人殺しを自分の将来のための手段と捉えていたように思います。
また五郎は己の生まれや、アイヌへの仕打ちへの怒りにより、人を殺そうとします。
彼らに自分たちの恨みを晴らそうと依頼をする女郎たちもそうです。
彼らが賞金首の一人を殺したことを知ったとき女郎が「ほんとに殺っちまったのかい・・・」と洩らすつぶやきは彼女たちが人を殺すことに対しリアリティを持っていなかったことがわかります。
金吾はいざ人を殺そうとしたとき、それによって背負う十字架の重さに気づきます。
五郎は初めて人を殺した時、腕の震えがとまらず、背負ってしまった罪に恐れをなします。
十兵衛はその重さがどれだけ重いのか、それを下ろすことなく生きうる限りずっとかついでいかなくてはいけないということを知っているからこそ、彼らがそれ以上背負い込まないように、彼らの代わりとなってもう一度十字架を背負おうとするのです。
女郎の一人なつめは十兵衛がたたずむ背中を見て、そこに背負った罪の重さに気づきます。
金吾も自分の背負った十字架の重みに気づいたと思いました。
だからこそ最後まで十兵衛のことは口を割らなかった。
五郎もなつめも自分の罪を自覚し、そしてそれを十兵衛に背負わせてしまったことを知っているからこそ、彼の子供の世話をみようとしたのでしょう。
登場人物の中で強烈な印象を残すのが十兵衛の敵役となる一蔵です。
彼は自分が背負っている十字架に自覚がありません。
おそらく死ぬまで彼は自分がしていることは間違っていないと思っていたでしょう。
幕末、世は多いに荒れた。
自分が治める街だけは、平和を保ちたい。
どんな手段をとっても。
彼には彼なりの正義があったのかもしれません。
女郎を傷つけた男たちを軽微の罪としたのも、開拓村にとって彼らが貴重な馬をもたらすことができるからでしょう。
彼らを殺してしまっては、村全体からみると損になると。
一蔵からすれば十兵衛の行動は理解不能であり、十兵衛からしても一蔵の仕打ちは許せるものではない。
彼らの価値観が激突したのが、最後の戦いでしょう。
ある意味、生き方をかけた戦いと言ってもよく、渡辺謙さんと佐藤浩市さんの演技も相まって、鬼気迫る感じがしました。
人間というものは善悪がきれいにわかれるようなものではない、ということを少しはわかってきている年なので、オリジナルを観た時の若いときよりは、作品を理解できるようになったかな。

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/160530/
↑ あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
イーストウッド主演の『 許されざる者 』には
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その疑問さえ、安っぽく感じるほどの作品でありました。
殺人でなく..... [続きを読む]
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受信: 2013年10月 7日 (月) 13時08分
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受信: 2013年10月13日 (日) 12時09分
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■ ユナイテッド・シネマとしまえんにて鑑賞許されざる者
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公開: 2013年09月13日
公式サイト
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PG12
劇場公開(2013/09/13)
監督:
李相日
アダプテーション脚本:
李相日
出演:
渡辺謙:釜田十兵衛
柄本明:馬場金吾
柳楽優弥:沢田五郎
忽那汐里:なつめ
小池栄子:お梶
近藤芳正:秋山喜八
國村隼:北大路正春
滝藤...... [続きを読む]
受信: 2014年2月 4日 (火) 22時16分
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渡辺謙版「許されざる者」見ました。 [自己満足度 ★★★★☆ 4/5] 許されざ [続きを読む]
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» 13-375「許されざる者」(日本) [CINECHANが観た映画について]
新しい生き方があるとは思わなかった
1880年、北海道。かつて幕府軍最下層の兵士として幕末の志士を斬りまくり、“人斬り十兵衛”と恐れられた男、釜田十兵衛。
彼は、落ち延びたこの地で一人の女性と出会い、所帯を持つ。その妻は3年前に他界し、今は残された2人の子どもと共につましく静かな生活を送っていた。
しかし、最北の地での暮らしは過酷を極め、食べるものにも事欠く有様。
そんな時、かつて幕府軍として一緒に戦った仲間、馬場金吾が現われ、賞金首の話を持ちかける。“一緒に来てくれるだ...... [続きを読む]
受信: 2014年8月 7日 (木) 01時05分
» 許されざる者 [いやいやえん]
【概略】
かつて「人斬り十兵衛」として恐れられた男は、刀を捨て極貧生活を送っていたが、昔の仲間から賞金首の話を持ち掛けられ…。
アクション
クリント・イーストウッドの名作「許されざる者」を邦画でリメイク。これだけでもうイタタタターなんですが。
渡辺謙さん主演。
ほとんどコピーです。「省略」とアイヌを交えてはいるけど。
大雪山を回って、ってどこに住んでんだ?と北海道在住の私は考えた、でもアイヌコタンの側っていってたしなあ…。どこなんだべ。まあそれはいいにせよ、ラストの銃撃&刀... [続きを読む]
受信: 2015年1月25日 (日) 09時34分
コメント
sakuraiさん、こんばんは!
そう、柄本さん良かったですよね。
自分が誘ったのに「俺には無理だ・・・」ってなったときの泣き笑いのような複雑な表情が印象的でした。
ああいう表情できる人はなかなかいません。
投稿: はらやん | 2013年10月10日 (木) 23時33分
なるほどねえ。
人を殺すことの重みに対する自覚の違いが、見事に表されていたと。
謙さんは、適役でしたが、そうなると、もうちょっと枯れた人の十兵衛も見てみたくなr。
わたしもイーストウッドのは、公開の時に見たきりで、それほどの印象もなかったのですが、私の西部劇好きのおやじが、やけに気に入ってたのを思い出しました。
柄本さんがとっても良かったなあと思ってます。
投稿: sakurai | 2013年10月10日 (木) 12時17分
ノラネコさん、こんにちは!
イーストウッドのほうは明確に覚えていないんですよね・・・。
なんとなくこんな話だったなくらい。
本作はおっしゃるように明治初期の北海道の様子、そこに暮らす人々をうまく描写して、物語に取り込んでいたと感じます。
年代的には西部劇と同じような時期なんですよね。
投稿: はらやん | 2013年9月21日 (土) 06時54分
イーストウッド版よりも若い賞金稼ぎと女郎のキャラクターがふくらませてあって、対立軸が重層的なんですよね。
西部劇のプロットを使いながら、北海道の歴史を巧みに織り込んで、全く別物にしあげた手腕には脱帽です。
オリジナルとリメイク、違う意味でどちらも傑作となりました。
投稿: ノラネコ | 2013年9月19日 (木) 21時48分