「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z」 もう、すんごいことに
昨年の春に公開された「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」で、仮面ライダーとスーパー戦隊のコラボを行った東映ですが、今年はさらに昨年復活した宇宙刑事シリーズもコラボさせました。
半年くらい前の「宇宙刑事ギャバン」の映画のときの予告では「スーパーヒーロー大戦2」でしたが、「Z」になりましたね。
「ONE PEACE Z」や「ドラゴンボールZ」と、そして本作と最近の東映は「Z」づいてます。
あ、「ワールド・ウォーZ」もありますねー(笑)。
しかしこれだけヒーローが出てくるとけっこうたいへんなことに。
「ディケイド」や「ゴーカイジャー」からヒーローのコラボが定番化してきました。
その頃は、なぜ個別ヒーローが同じところにいるのかの理屈などを作っていましたが、「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」、昨年の「スーパーヒーロー大戦」、「特命戦隊ゴーバスターズ」での「ギャバン」コラボを経て、もうそのあたりの理屈はどうでもいいや〜って感じになっていますよね(笑)。
どだいこれだけの物量になるとへんに辻褄合わせはもう無理だと思うので、観る方としても「ま、いいか」って感じです。
それでも個別に作品として成り立っているヒーローを一緒に描くわけですから、細かい理屈は抜きにしてもけっこうたいへんであるというのは想像に難くはありません。
これも脚本の米村正二さん、そして金田治監督の力技があればこそでしょうね。
米村さん、金田監督は昨年と同じで、このところこのコンビは春のお祭り系の担当であることが多いですよね。
メインどころは宇宙刑事シリーズからは「ギャバン」、仮面ライダーシリーズからは「ウィザード」、意外にもスーパー戦隊シリーズからは「ゴーバスターズ」でした。
スーパー戦隊は現役の「キョウリュウジャー」じゃなくて「ゴーバスターズ」なのですね。
あと今回の敵はスペースショッカーとその背後にいる宇宙犯罪組織マドー(以前の「宇宙刑事シャリバン」の敵組織)なのですが、メインは「シャリバン」ではなく「ギャバン」でした。
ヒーローたちがいっしょにいるというバックボーンについてはもう説明はないものの、それでも登場人物が多いため、それらを相互に絡ませるために脚本はパズルのようでした。
これは米村さん(または荒川さん)くらいしかできない芸当でしょう。
ま、絡ませるためのシナリオ構成など知らなくても、子供たちはヒーローがいっしょに戦っている場面が観れれば楽しいと思うのですけれどね。
確かに本作はそういうヒーローたちが絡むアクションシーンがかなり多かったと思います。
それでもってそれらのヒーローは戦いのスタイルが違うのですけれど、それらの違いがちゃんと描き分けられていたのは見事でした。
ギャバンは総合格闘技+テコンドーのような足技の実践系。
ウィザードはエクストリームマーシャルアーツをベースにした華麗で魅せる技。
ゴーバスターズは「ボーン・アイデンティティ」的な近接戦闘。
それぞれ特徴のあるアクションスタイルですが、これらの個性を出しながら描けていました。
さぞ現場はたいへんなことだったと思いますが、このあたりは金田監督の度量とスーツアクターの方々の技量が爆発していた感じがします。
ギャバン=十文字撃役の石垣佑磨さん、ゴーカイシルバー=伊狩凱役の池田純也さんは、映画やドラマでもけっこう素面でアクションができる人だと思っていましたが、今回もこの二人はそうとう素面でやっていました。
最近の東映の作品はコラボが進み、かなりエスカレーションを起こしていてお腹いっぱい気味なところもあるような気がしますが、ここまでくるとお腹いっぱいを通り越してハイテンションになりますねー。
以下は小ネタというか、いろんな遊びがあって楽しかったこと、嬉しかったこと。
・宇宙刑事3人の母船、ドルギラン(ギャバン)、グランドバース(シャリバン)、バビロス(シャイダー)のそろい踏み!
シューティングフォーメーションをしたバビロスを、バトルバースフォーメーションしたグランドバースが持つ、というありそでなかった画が新鮮。
・メテオとスーパー1がいっしょに戦っていましたが、二人とも拳法使いですよね。
・金色繋がりで、ビーストとキョウリュウゴールドが共闘。
それにかぶってくるJ(ゴーバスターズ)がおいしいよね。
・今回はすべての仮面ライダー、スーパー戦隊が登場するわけではありませんが、助っ人として何人か出てきます。
観ていたときは気がつかなかったのですが、助っ人一波めは野獣系(アマゾンとかゲキレンジャーとか)で、二波めは宇宙系(フォーゼとかフラッシュマンとか)なのですね。
これは「スペースショッカー」がショッカー怪人(獣モチーフ)×宇宙であることと連携させているのでしょうね。
・「フォーゼ」の劇場版に登場したイナズマンが再び登場し、フォーゼといっしょに戦います。
イナズマンはフォーゼを「先生」と呼ぶので、この物語いつの時制だと一瞬気になりますが、「ま、いいか」と深いことを考えるのはやめました(爆)。
サナギマンがボコられ、耐えて耐えた末に超力招来でイナズマンに二段変身するという懐かしいシーンを再現。
これは嬉しい。
ていうか「イナズマン」で一作観たいぞ。
・これまた「フォーゼ」の劇場版に登場したスカイダインとグランダインが再登場。
なぜ復活したのかは説明なし(笑)。
ギャバンとのくだりで、スカイダインとグランダインは改心して味方になるかと思いきや、最後まで敵で爆死。
また復活するに違いない(爆)。
そして次回作ではアクマイザーも出てくるに違いない。
物語が終わり、最後には次回予告的な映像が。
そこに現れたのはキカイダー!
次は「人造人間キカイダー」ですか〜。
ついでに「超人機メタルダー」もいっしょにお願いします(好きなのよ)。
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コメント
ふじき78さん、こんにちは!
まあ、ケのほうはテレビシリーズの方ってことでしょうね。
基本的に「仮面ライダー」映画の方は、最初の頃からイベンタブルなものと東映は割り切って考えていると思います。
投稿: はらやん | 2013年5月26日 (日) 11時07分
こんちは。
まあ、大変なことをやってるのは重々承知だし、お祭りとも思うんですが、お祭りが多すぎて。もちっとハレとケのケの方もちゃんとやろうよ、みたいに思えますねえ。
投稿: ふじき78 | 2013年5月23日 (木) 23時45分
メビウスさん、こんにちは!
>仮面ライダーダブルは参戦決定ですね
確かに!!
ヒートトリガーだったら、まんまキカイダーですね。
キカイダーとメタルダーとヒートトリガーで並んだところ見たい〜(やりそうな気がする)。
本作は細かいところを気にせず、遊びの部分(○○繋がり的な)ところを楽しんじゃったりすることもできるので、お祭り!と割り切ってしまえば楽しいですよね〜。
投稿: はらやん | 2013年5月 6日 (月) 10時17分
はらやんさんこんばんわ♪こちらにもお邪魔します。
ホント、昨今の特撮ヒーロー大集合作品を色々観てきますと、『何でこいつがここにいるの?』とか『アレ無くなったはずなのに何で復活してるの?』みたいな問題はもうひどくどうでも良くなってますね^^;だから自分もそのコラボ作品をいかに楽しむか・・本作で言えば他作品のヒーローとの異色の組み合わせに面白味を感じてましたし、そしてそれがヒーロー大戦の見所の1つじゃないかな?とも思いました。
アクションも野獣は野獣、宇宙は宇宙をモチーフにしたヒーローコラボも良かったですね♪メテオ&スーパー1の拳法コンビは自分もニンマリw
来年はキカイダーも来るそうですから、あの見た目と被らせて仮面ライダーダブルは参戦決定ですね(笑
投稿: メビウス | 2013年5月 5日 (日) 22時20分