「トラベラーズ 次元警察」 坂本監督の趣味爆発
大好きな坂本浩一監督の作品、1週間限定公開ということで初日に観てきました。
観に行ったらマスコミの方もいらっしゃる・・・、舞台挨拶付きだった!
ということで、監督と出演者の方々のトークが映画の前にありました。
そちらについては後ほど。
あと念のため。
今日の記事は、特撮にあまり興味がない方はまったく意味が分からない内容だと思われます(笑)。
坂本浩一監督と言えば、最近では「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」や「仮面ライダーW」の劇場版の監督、また「仮面ライダーフォーゼ」のメイン監督、そして現在は「恐竜戦隊キョウリュウジャー」のメイン監督を務めている、現在の日本の特撮界において大きな役割を担っている方。
「ウルトラマン」「仮面ライダー」「スーパー戦隊」をすべて監督している方って他にいるんですかね?
元々は「スーパー戦隊」シリーズのアメリカ版「パワーレンジャー」シリーズをアメリカで撮っていて、その後、日本で活躍しているのは上に書いた通り。
ワイヤーアクションや、手数の多いスピード感あるアクションなど日本のアクションにも新風をよんだともいえますね。
主演を飾るのは長澤奈央さん、そしてそのバディ役で木下あゆ美さんという、坂本監督の二人のミューズ。
お二人は今までも坂本監督作品によく出演しています。
長澤さんは「忍風戦隊ハリケンジャー」でハリケンブルーを、木下さんは「特捜戦隊デカレンジャー」でデカイエローを演じています。
おそらく坂本監督はアメリカで「パワーレンジャー」を作っている時に日本のオリジナルの「ハリケンジャー」と「デカレンジャー」を観て、二人を見初めたのではないかと。
坂本監督が女優さんを起用する時のポイントは、美脚(笑)と体が動かせること。
美脚については今までの作品も、この作品も見てわかるように、脚なめカットが坂本監督は異様に多い。
僕もどちらかと言えば美脚好きなので、その点は共感しますです(爆)。
あと坂本監督は女優さんに限らず、出演者に素面(特撮ものでいう変身前の状態のこと)でのアクションを求めることが多いですよね。
なるべく吹き替えは使わずに、役者さんにアクションをやってもらう。
そのため坂本監督は体を動かせる役者さんを好みます。
その点でいうと、長澤奈央さんはまさに坂本監督好みの女優さんでしょう。
本作を観ればわかりますが、アクションシーンの多くをご本人がやられていますね。
ハイキック連打などは「フォーゼ」のゲスト出演のときにも見せていましたが、やはり見事です。
坂本監督が役者さんにアクションをしてもらうのは香港映画の影響ですかね。
ご本人はジャッキー・チェンが好きと発言していますが、ジャッキーもけっこう女優さんにアクションをさせましたよね。
アクションシーンで当てたところを、もう一度スローで再生するところなんかは香港映画風味が出ています。
今回はオール台湾ロケということ、背景も中華色があるので、よりそんな感じがしました。
セクシーカットもありーの、オイルでてらてらカットありーの、拷問シーンありーの、で思いっ切り坂本監督の趣味爆発な映画でした。
なかなかこれは日アサではできないですよね(笑)。
ある意味、ほんとに「良い子は見ちゃだめ」的な(爆)。
映画としては、オリジナルのSF的な脚本を映像化していますが、欲をいえばもう少しSF表現などはクオリティがあがっていると良かったかなと。
ただ予算的には厳しいところもあったでしょうし、その中で日本ではなく台湾でCGをやったりしたのは新たな試みだと思いました。
あと驚いたことが一つ。
悪役は島津健太郎さんという役者さんがやっています。
特撮ものとか、B級チックなアクションものでお顔は見かける方なのですが、初めてお名前を知ったのですが、この方アクションシーンをけっこうご自分で吹き替えなしでやっているんですよね。
ワンカットで実際に当ててるアクションとかやっているように見えました。
これを書く前にプロフィールを調べたら、特技が実践拳法、殺陣とありました。
なるほど、納得・・・。
万人ウケする作品だとは思いませんが、坂本監督ファンであるならば一見の価値はあるでしょう。
で、舞台挨拶の件。
最初に書いたように舞台挨拶があることを知らなかったので、けっこうびっくり。
わー、生坂本監督だ、長澤奈央さんだ、木下あゆ美さんだーと内心、盛り上がっておりました。
坂本監督の現場は明るいと言うのを本とかで書かれているのを読んだことがありますが、ほんとそういう感じがする方ですね。
長澤奈央さんはイメージ通り、ハリケンジャーの七海の雰囲気そのままな感じですね。
木下さんは役ではクールなイメージがありますが、雰囲気は逆でちょっと天然チックな感じがある雰囲気。
「フォーゼ」の劇場版で演じていた役の雰囲気に近いかも。
あと重要な役で、長澤さんと同じく「ハリケンジャー」出身の山本康平さんも出演していて、舞台挨拶をされていました。
挨拶の最後で、長澤さんと山本さん、そして坂本監督で「ハリケンジャー」の変身ポーズを決めていました。
「ハリケンジャー」の10周年作品も期待しておりますです。
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