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2013年3月16日 (土)

本 「愚者のエンドロール」

米澤穂信さんの「古典部」シリーズの第二作目です。
米澤さんの作品は今まで「インシテミル」と「氷菓」を読みました。
この方のミステリーというのは、トリックや密室などを使った正統なものが多い感じがします。
しかしだからといって古くさい、古典的というわけではありません。
トリックや密室などを使ったミステリーというのは今まで多くの作品が生み出されていて、それをミステリーファンは読んでいるわけですから、なかなか新たなものを生み出すのは難しい。
それがこういったミステリーのジャンルの作品が最近は少ない理由でしょう。
けれども米澤さんは過去のそういったミステリーというのをふまえた上で(逆に読者は知っているを逆手にとり)、トリックや密室などを使った作品を作っているのが見事だなと。
本作では叙述トリック(アガサ・クリスティーが生み出した)、はたまたコナン・ドイルのシャーロック・ホームズの一連の作品群などをうまく利用しながら、密室トリックを組み立てています。
このあたりミステリー作品をよく読んでいる人は、うまく過去の作品を活用していることに感心するのではないでしょうか。
そしてまた「古典部」シリーズというのは、ミステリーでありながら人は死にません。
読み心地は意外とライトな感じがあります。
そういう点でミステリー的なものが苦手な人でも読みやすい。
ミステリー好きな人も、初心者にも読んで満足できる作品になっていると思います。

古典部シリーズ第一作「氷菓」の記事はこちら→

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