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2013年3月14日 (木)

本 「クラウドの未来 -超集中と超分散の世界-」

「クラウド」という言葉が聞かれるようになり、数年でしょうか。
大ざっぱに言うとサーバー上にデータやアプリケーションを置き、いつでもどこでもそれらを使用できるようにするのがクラウドサービスになります。
僕が大学生の頃は、大学で大きなホストコンピューターがあり、そのコンピューターに計算をさせ、そのデータをクライアント側のコンピューターで引き取るというような時代でした(集中の時代)。
ホストコンピューターの負荷の問題もあって、使用するにも各学部などでスケジュールが組まれていたように記憶しています(今でも「京」などのスーパーコンピューターで気象現象のシュミレーションなどの大規模演算をするときはそうしていると思います)。
その後社会人になった頃、パーソナルコンピューターが普及しました。
パーソナルコンピューターの性能があがり、多くの情報処理が端末側でできるようになったのです。
わざわざホストコンピューターに演算を任せる必要がなくなったのですね。
これが分散の時代です。
しかしこれの問題はそのパーソナルコンピューター(データとアプリケーションが入っている)の前でなければ情報処理ができなくなったということなのですね。
そして現在は、クラウド上にデータとアプリケーションを置くことにより、いつでもどこでも情報処理が行える時代となっています。
データはクラウド上に集中させ、その利用は各端末でいつでもどこでも行える、これを著者は超集中と超分散と呼んでいます。
10年前くらいから言われているユビキタス社会というものが目の前に表れてきているんですね。
この超集中と超分散にはいくつかの条件があります。
集中する側のサーバーの処理能力の向上です。
これはアマゾン等各社が各地に大きなデーターセンターなどを建設しています。
そしてネットワークの高速化、特に無線での通信の高速化です。
これはLTEなどの普及により、急激に高速化が始まります。
そして端末側の進化、これはスマートフォンなどの普及によるところが大きいでしょう。
これらの課題が解決されていき、数年のうちに大きく生活が変わる可能性があります。
個人的には最近は映画のDVDを買うことが激減しました。
見たい映画は様々なクラウドサービス(iTunes StoreやHuluなど)でいつでもどこでも観れるようになてきたからです。
会社の仕事のスケジュールもオフィスのパソコンと、スマートフォンのデータがシンクロするので、紙の手帳を持ち歩くこともなくなりました。
個人の生活もさることながら、企業のビジネスモデルも大きく変わっていくと思われます。
ハードのデバイスや規格による囲い込み戦略(ソニーなどが好む戦略)はおそらく限界になるかと思います。
ユーザーはどの端末でも同じようにデータにアクセスすることができることを求めていくことになるでしょう。
プラットフォームでの囲い込み(アップルやフェイスブックなどの考え方)か、もしくはフルオープン(グーグルなどの考え方)になるでしょう。
これはどちらも善し悪しがあるので、どっちになるかは僕もわからないのですが、今の日本の企業のやり方ではちょっと厳しいかなと思います。
いずれにしてもこの数年で大きく生活が変化していくような気がします。

「クラウドの未来 -超集中と超分散の世界-」小池良次著 講談社 新書 ISBN978-4-06-288140-1

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