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2013年2月16日 (土)

本 「ビブリア古書堂の事件帖 -栞子さんと奇妙な客人たち-」

現在オンエア中の「ビブリア古書堂の事件帖」がけっこうお気に入りなので、ドラマ視聴と並行して原作本も読み始めました。
本好きですので、もともと気になっていた作品ではありました。
基本的な設定、事件の骨子はほぼドラマといっしょですね。
ただドラマに比べて、登場人物の掘り方、また事件の謎解きについてはやや淡白な感じがしました。
この作品、ライノベのジャンルになるとは思いますが、やはりライノベ的な読みやすさみたいなところはありつつも、読み応え感はやや薄いかなと。
観ていて引き込まれる感じとしてはドラマのほうが上のような気がしました。
現在(2013/2/16)テレビドラマで放映された話で本著に収録されていたのは「夏目漱石の「それから」」、「小山清の「落穂拾ひ」」「ヴィノグラードフ・クジミンの「論理学入門」」です。
ドラマのほうはどれもけっこう良いできたったので、原作の方はやはりもの足りない感はありました。
探偵役の栞子さんはドラマと原作ではイメージがちょっと違いますね。
原作の栞子さんは通常はひどく人見知り的で引っ込み思案な感じですが、本が関わると俄然凛として前のめりになっていくという2モードあるような感じがあります。
ドラマの方はどちらかというと原作の後の方のモードをベースに作られているような感じがしますね。
主演の剛力さんのイメージもあるかもしれないですけれども、これはこれでいい感じはしています。
原作から入った方はイメージが違うという方もいるかもしれません。
ドラマと比べるともう少し・・・という感はなきにしもあらずですが、とはいえ本を題材にしたミステリーというのはなかなか面白い趣向で、本好きとしてはビブリア古書堂の物語、もっと読んでみたい気がします。

「ビブリア古書堂の事件帖 -栞子さんと奇妙な客人たち-」三上延著 メディアワークス 文庫 ISBN978-4-04-870469-4

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コメント

ほし★ママさん、こんばんは!

江戸川乱歩ですか〜、それはツボかもです!
先日ドラマで取り上げていた足塚不二夫の「UTOPIA」もツボでしたが。

投稿: はらやん | 2013年3月 1日 (金) 19時46分

こんばんは!
4巻は、長編で江戸川乱歩が取り上げられていました。
きっとはらやんさんのツボじゃないかなと…

投稿: ほし★ママ | 2013年2月28日 (木) 20時46分

ほし★ママさん、こんばんは!

本好きなので、ドラマも原作も楽しんでいます。
入りがドラマであとで原作を読んでみると、栞子さんは雰囲気がちょっと違っていて、原作のファンの方はドラマは否定的かなと思っていたのですが、ほし★ママさんは両方楽しんでいらっしゃるようで良かったです。
剛力さんはランチパックのイメージが強くてああいう静かな役はどうかなと思っていたのですが、彼女としても新しいイメージが出せているのかなと思います。
本の方は今後2巻、3巻と読んでいきたいと思います。

投稿: はらやん | 2013年2月27日 (水) 22時30分

すっかりご無沙汰しております。
  
謎解きと言うよりも、本に関するうんちくを楽しめる作品
取り上げられる本自体を知らなくても
「ヘェ~」ってなれるので、原作が、大好きです。
4作目も、早速買って読み始めました。
 
ドラマ化の話を聞いた時、キャストや人物設定の変更を
「アレッ?」と感じたひとりですが、観始めるとドラマも面白い!!
  よく考えれば、栞子さんがあのキャラでなくては
  いけない理由ってあんまりないですものね(^_^;)
 
実際の古書店の雰囲気、街の様子や
(複製に違いありませんが)実際に本が登場するのも堪りません。
ワンクールだけではなく、原作全部のドラマ化が見たいです!

投稿: ほし★ママ | 2013年2月26日 (火) 09時12分

はまかぜさん、こんばんは!

栞子さんは原作を読んでいる方だとけっこうイメージが違うっていう人いるかもしれませんね。
原作のほうは普段のオドオドしているときと、本の話をしているときの落差がありますけれど、ドラマの方はちょっと違いますから。
ドラマのミステリーの筋立ては基本的には本と同じですが、それを上手く膨らませている感じですね。
周辺のキャラクターも活きている感じがします。

投稿: はらやん | 2013年2月17日 (日) 22時09分

こんばんは。
この作品、私は昨年の4月に原作を読みました。
以来すっかりファンになって、続編も読み進めています。
今月に4巻が出るのでとても楽しみです^^
それにしても、ドラマから入ると結構違った印象を持つのですね。
私は原作とだいぶイメージが違うなと感じてドラマは見ないでいます^^;
ただ基本的な話の筋が小説と同じと聞いて結構面白そうな気もしてきました。
ドラマでの栞子はたぶん賛否両論だろうなと思います(笑)

投稿: はまかぜ | 2013年2月17日 (日) 20時21分

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三上延 著  [続きを読む]

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最近、本屋で平積みになっている三上延のライトノベル。 「古本屋」「推理もの」は私好みの世界。 十分に楽しめた。 これで登場人物にもっと魅力があれば言うことないんだけど。 魅力がないわけではないのだけれど、もっとキャラが立っていれば、もっと面白いはず。 有川浩はその点すごいんだなと改めて思った。 「推理小説」と呼ぶのには実はちょっと抵抗がある。 それよりも「推理がらみの小説」と呼びたい。 本格的な推理が好きな人には薦められないけれど、浅見光彦シリーズ的なユルい世界が好きな人... [続きを読む]

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