「私をスキーに連れてって」 とりあえず・・・・
本日の関東は最近には珍しく大雪。
久しぶりに雪が積もっていくのを眺めていたら、とりあえず「私をスキーに連れてって」を観てしまった。
公開した1987年はバブル経済真っ盛り、この映画の公開後スキーブームが巻き起こり、ゲレンデに多くの若者が集まったという現象が起こりました。
その頃は、リフトもスゴく並びましたよね。
今観ると別段優れた作品というわけではないのですが、時代を作ったというか、時代の空気を象徴した作品であることは間違いないでしょう。
公開当時は大学の浪人時代であったので、観たときは何か憧れのようなものはありましたねぇ(というか何故受験の直前なのに映画など観に行っていた?自分)。
試験は無事受かり大学生となった自分ですが、やはりスキーは行きましたよ。
お金が無かったので、新宿の高層ビルあたり(当時は都庁舎もなかったな)から出発する安〜いツアーバスで。
世の中のスキーブームもしばらく続きましたよ。
社会人になって数年くらいは毎年数回は行っていましたね。
今考えると病いのようなくらいに熱心に。
ちょうどスノーボードが流行り始めたくらいに自然と行かなくなりましたが。
久しぶりに本作を観て、なんか懐かしいアイテムも登場していました。
こういう映画でアイテムを登場させ購買意欲を高めるというのは、今ではありふれたマーケティング手法ではありますが、本作はそういうのの走りだったかもしれません。
主人公たちはゲレンデで連絡を取り合うのに無線を使っていましたが、これが当時カッコよく見えてね。
さすがに無線の免許は取らなかったのですが、その代わりにトランシーバーは買ったなぁ。
雪原を疾走するセリカGT-4もカッコよかった。
会社の先輩は憧れてGT-4買ってました(それも白の)。
しかし、今の技術があったらこの映画は成立しないですね。
当時は携帯電話すらなかったし、今だったら無線など使わずケータイで十分。
電話番号をメモで渡すなんてことも今はないですよねぇ。
主人公矢野のオフィスが度々出てきますが、「なんかスッキリしているなぁ」と思ったら、机の上にパソコンがない!
そういえば矢野は「検算」をしないでミスをして上司に怒られてましたっけ。
手計算だったのね、それは間違えるわ・・・。
「とりあえず」のカメラもでかいしね(「使い捨てカメラ」ですらなかった)。
今の若者が観たら、なんて思うでしょうね。
「なんでこんなめんどくさいことしてんの?」みたいな。
ま、これが25年(!)の歳月ってものです。
時代を感じると言えば、竹中直人さんの髪の毛がたくさんあってびっくり。
今の状態がイメージのデフォルトになっていたので、「フサフサしてんなぁ」と。
でも変わらないのが原田知世ちゃん(あえて「ちゃん」と呼ばせてもらいます)。
当時も可愛いなぁと思いましたが、今観ても可愛い。
清純さというか、透明感というか、そういう感じがあるんですよね。
でもって原田知世さんて25年経った今でも同じような可愛らしさがあるんです。
こういう風に可愛らしさをずっと持っている人っていうのも希有だなとは思いますね。
今日のはレビューっていうより思い出話ですな。
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