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2013年1月 5日 (土)

本 「氷菓」

こちらの作品、初めて電子書籍で購入して読んだ作品になります。
基本的には、僕はやはり読みやすいので紙の本派なのですが、電子書籍も便利ではありますよね。
家ではiPad、外ではiPhoneで読むというも可能なので。
うっかり本を持つのを忘れてでかけてしまった、なんてときは便利です。

さて作品について。
作者は米澤穂信さんで、この方の作品は「インシテミル」を以前に読みました。
しっかりとトリックや仕掛けをようしたミステリーを書かれる方だなと思いました。
でも古典的というわけではなくて現代らしさもある作品でした。
さて本作はミステリーではありますが、人が死ぬわけでもなく、何かが盗まれるわけでもありません。
この作品の舞台となるのは高校で、主人公奉太郎たちが所属する「古典部」が中心になります。
「氷菓」に続いて同じ登場人物でシリーズ化されているので、通称このシリーズは「古典部」シリーズと呼ばれていますね。
本作は「古典部」そのものの謎を解き明かすのが主軸になります。
中身は章ごとに短編的な構成にもなっていて小さな謎を解き明かしつつ、最後には「古典部」の謎を解き明かすという流れになっています。
主人公奉太郎が探偵役となりますが、よくある探偵役が好奇心旺盛なのに対し、この主人公は基本的には何もしたくないという受け身スタイルであるのがユニークなところかもしれません。
この主人公にいろいろ謎を持ってくるのが、「古典部」の部長であるえるという少女になるのですが、彼女が好奇心の塊のようなタイプなのですね。
奉太郎は「省エネ」に生きることが心情のタイプで、部活などに熱く打ち込む生徒たちをやや冷ややかに見ている若いのに老成しているような感じの少年です。
そういう彼ですが、えるたちに引っ張られていくように謎に関わるようになり、そのような中で興味をもって関わっていくのも悪くないかなと思うようになるといった青春もの的な要素もありますね。
ミステリーも謎自体は人死になどがでるものではないのですが、謎解きなどはしっかりとした論理が作られています。
本作は一言で言うと青春ミステリーという感じでしょうか。
こちらの作品はアニメ化もされているようですね。
今度観てみようかな。

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コメント

たいむさん、こんばんは!

僕も最初に「氷菓」のことを知ったのは、雑誌でのアニメの記事だったんです。
そのときは放映も始まってしまっていたあとなので、とりあえず原作を読んでみようと思いました。
アニメのほうも今度観てみますね。

投稿: はらやん | 2013年1月13日 (日) 22時05分

はらやんさん、こんにちは。
このシリーズのアニメはなかなかの出来なのでオススメです。
やや「萌え」重視になっているところもありますが、事件の概要とか奉太郎の思考(推理)とかがとても判り易く独特な映像表現になっているのがすごく良いんです。

エピソードの編集が上手いし、とにかく映像ならではの工夫が多いので是非見比べてみてくださいませ(^^)

投稿: たいむ | 2013年1月13日 (日) 20時31分

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