« 本 「コーチングマネージメント」 | トップページ | 「レ・ミゼラブル(2012)」 与える、与えられる »

2013年1月 3日 (木)

「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」 究極のお姫様物語

ここまで観たのだから最後まで観ないとな、ということで行ってきました「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」。
前作の「Part1」でとうとうヴァンパイアに転生したベラ。
そしてエドワードとの間にもうけた子、レネズミは「不滅の子」としてヴォルトゥーリ一族に狙われることとなります。

<ネタバレしますので、この先はご注意を>

「Part1」がずっとベラとエドワードがイチャイチャしていたのが、かったるくて、まどろこっしかったんですよね。
ま、このシリーズはずっとそうですが、特に前作はその傾向が強かったと思います。
それは主人公のベラが受け身的で逡巡しやすい性格であることにより、物語のドライブ力がないというのがあったかと思います。
しかし本作は彼女がヴァンパイアとなって特殊能力を身につけたからか、または子供ができてその子を守らなければならない母の気持ちがそうさせたのか、ベラがけっこう積極的な性格となっているのですよね(その分、エドワードの影がえらく薄くなっていますが)。
ベラのそういう変化によって物語のドライブ力は今までよりもでてきていたと思います。
最後のヴァンパイアVSヴァンパイア戦はそれなりに見応えありました。
本作のヴァンパイアはそれぞれが特殊能力を持っているという設定なので、このバトルはなんか「X-MEN」シリーズのX-MEN VS ブラザーフッドのような感じがしましたよ。
それなりに盛り上がって観ていたのですが、最後は「夢オチかよ〜」的な(正しくは夢オチじゃないけど、似たようなもの)のがっかり感が。
このへんのがっかり感はこのシリーズらしいと言えばらしい。
なんというか、ご都合主義で固められている感じがね。

さて、本シリーズを最後まで観てちょっとヴァンパイアについて考えてみました。
ヴァンパイア(吸血鬼)というのはそもそもブラム・ストーカーの「ドラキュラ」からメジャーになり、そして映画化などもされました。
その頃のヴァンパイアというのは基本的に「モンスター」なんですよね。
人間から見て恐怖の対象という存在なわけです。
そして近年、海外でも日本でもヴァンパイアというのは小説や漫画、映画の格好の存在なのですが、そこで描かれるヴァンパイア像というのが、昔のような「モンスター」的ではなくなってきているのです。
どちらかというと永遠の命を得てしまい、そして人の血を吸いながら生き続けなくてはいけないという、悲劇的な存在というような描かれ方をしている傾向があったように思います。
恐怖の対象として物語れることから、ヴァンパイアの主観で描かれるようになってきたかと思います。
永遠に生きるというのは福音ではなく、逆に永遠に生き続けなければいけないという悲劇と捉えられることが多くなってきたと思います。
ヴァンパイアが登場した頃、80〜90年代以降、どちらにしてもヴァンパイアとは忌むべき存在であるというのが基本線であったかと思います。
そこで本作を観て思ったのですが、本作においてヴァンパイアというのは基本的にネガティブな存在ではなくポジティブな存在として描かれているのです。
エドワードについては最近までのヴァンパイア的な悲劇性を身にまとっているのですが、ベラについてはそういう感じはほとんどありません。
というよりベラはヴァンパイアになることについてはシリーズでずっと積極的であったんですよね。
近年のヴァンパイアの悲劇性というのは永遠に続く苦しみからだったと思うのですが、このシリーズ、特にベラにとってはヴァンパイアになるというのは「永遠に愛が続く」ということを意味しているので、実は悲劇でもなんでもないわけなのです。
この作品は「Forever」という言葉で終わりますが、これはネガティブな意味合いではなく、幸福感なんですよね。
ようは「王子様とお姫様はずっと幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし」ということなんです。
女の子が好きなおとぎ話の結末と同じなんですよね。
この「ずっと」が「永遠に」なわけですから、恋する女の子にとってはこれ以上の幸せはありません。
そう考えるとこのシリーズがティーンの女子に世界中で人気がでたというのもわかります。
究極のお姫様物語なんですよね、このシリーズは。
そういう点においてこのシリーズは徹底しているなと最後に思いました。

「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1」の記事はこちら→

にほんブログ村 映画ブログへ

|

« 本 「コーチングマネージメント」 | トップページ | 「レ・ミゼラブル(2012)」 与える、与えられる »

コメント

sakuraiさん、こんばんは!

そうですねー、まさにご都合主義。
でも乙女からすると全部が自分を中心に回っている!ってところがやはりお姫様な感じでウケたのかもしれませんねー。
しかし、今回はエドワードの存在感がなかったような・・・。
女性は子供ができると、そちらが重要になるってことかな。

投稿: はらやん | 2013年1月17日 (木) 20時38分

本を読んでしまったので、感じたのですが、全編とにかくご都合主義!まさにそれです。
思いつきで書き始めたのはいいが、思ったより売れてしまい、話を続けていくうちに、どんどんと広げたのはいいが、おさめるためには、ご都合しかない!
それに乗せられたアタシらも考えもんですかね。
まあ、景気のためにも、こういう無駄遣いも大事だということにしたいと思います。。。

投稿: sakurai | 2013年1月15日 (火) 10時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186553/56461901

この記事へのトラックバック一覧です: 「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」 究極のお姫様物語:

» なんちゃってオチの最終章?(^^;〜 トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2〜 [ペパーミントの魔術師]
レネズミちゃん、とっても可愛かったですね。 絵面ではベラも一応お母さんにみえますね。 いきなりおっきくなるから育児シーンなんぞなかったけど。(^^; ネタバレになりますが レネズミちゃんの成長が早く 美しい女性になったころに成長が止まるので 彼女を刻印の相手...... [続きを読む]

受信: 2013年1月 6日 (日) 15時35分

» トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2 [新・映画鑑賞★日記・・・]
【THE TWILIGHT SAGA: BREAKING DAWN - PART 2】 2012/12/28公開 アメリカ PG12 116分監督:ビル・コンドン出演:クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー、ビリー・バーク、ピーター・ファシネリ、エリザベス・リーサー、ケラン・ラッ...... [続きを読む]

受信: 2013年1月 6日 (日) 18時10分

» 【映画】トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2 [★紅茶屋ロンド★]
<トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2 を観て来ました> 原題:The Twilight Saga:Breaking Dawn-Part2 製作:2012年アメリカ 人気ブログランキングへ ついに完結!よくぞ、最後まで続いて、更に日本でも公開してくれました。ありがとう、ありがとう角川さん!! 最初はDVDだったけど、見てたらどんどんハマって、気が付けば公開待ちわびるほど好きになっていた「トワイライト」シリーズ。 人間の少女ベラとバンパイアの禁断の恋を描いたラブ・ファンタジー... [続きを読む]

受信: 2013年1月 7日 (月) 19時29分

» [映画][☆☆★★★]「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン」感想 [流浪の狂人ブログ〜旅路より〜]
 2008年公開の「トワイライト〜初恋〜」から約4年。全5作に及ぶ、人間の少女とヴァンパイアの恋を描いたステファニー・メイヤー原作のラブファンタジー最終章。  例によって、「Part1」「Part2」まとめての感想。とはいえ、前作はただただバカップルが乳繰り合っ... [続きを読む]

受信: 2013年1月 7日 (月) 20時23分

» 『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン PART 2 』 ('12初鑑賞98・劇場) [みはいる・BのB]
☆☆☆☆- (10段階評価で 8) 12月29日(土) 神戸国際松竹 スクリーン1にて 14:25の回を鑑賞。 [続きを読む]

受信: 2013年1月 7日 (月) 21時42分

» 「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」みた。 [たいむのひとりごと]
「永遠に・・・」ってことで、めでたしめでたし。結局のところこの物語は、禁断の恋に落ちたふたりの、ふたりによる、ふたりのための物語であって、「ふたりならば永遠ですら苦にならなくなりました」という、アホら... [続きを読む]

受信: 2013年1月 7日 (月) 22時46分

» トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 2 [象のロケット]
ヴァンパイアのエドワードと結婚し、自らもヴァンパイアとなることでカレン家に加わったベラ。  ベラに恋していたジェイコブは、ベラとエドワードの娘レネズミこそが、自分の“刻印”(=運命)の相手だと悟る。 だが、ヴァンパイアの王族ヴォルトゥーリ族は、レネズミが全てのヴァンパイアを滅ぼすといわれる伝説の存在“不滅の子”であると判断し、カレン家の抹殺に乗り出すのだった…。 禁断のラブ・ストーリー第5弾。... [続きを読む]

受信: 2013年1月 8日 (火) 11時38分

» 映画「トワイライト・サーガ:ブレイキング・ドーン Part2」とうとうラスト・・・でも続くかも [soramove]
映画「トワイライト・サーガ:ブレイキング・ドーン Part2」★★★★☆もう一度見たい クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、 テイラー・ロートナー、ダコタ・ファニング 出演 ビル・コンドン監督、 116分、2012年12月28日より全国にて公開 2011,アメリカ,角川映画 (原題/原作:THE TWILIGHT SAGA : BREAKING DAWN PART2) 人... [続きを読む]

受信: 2013年1月10日 (木) 07時13分

» トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2/THE TWILIGHT SAGA BREAKING DAWN PART2 [我想一個人映画美的女人blog]
ランキングクリックしてね larr;please click ついに完結 少女ベラが産んだハーフ・ヴァンパイアの子を巡り、ベラたちに味方する世界中のヴァンパイアVS 3000年生き続けるヴァンパイアの王族ヴォルトゥーリとの最終決戦 原作と異なる、シリーズ最大...... [続きを読む]

受信: 2013年1月10日 (木) 10時20分

» 「ブレイキング・ドーン 2」 [大吉!]
<木曜日> 「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2」 (1月9日・TOHOシネマズ・女性サービスデー・字幕版・14時20分~) エドワードと結婚し、自らもヴァンパイアとなることでカ...... [続きを読む]

受信: 2013年1月11日 (金) 00時25分

» トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2 [風に吹かれて]
めでたしめでたし公式サイト http://www.the-twilight-saga.jp/breakingdawn2 原作本(ステファニー・メイヤー著/ヴィレッジブックス)はこちら監督: ビル・コン [続きを読む]

受信: 2013年1月12日 (土) 14時42分

» トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2 ★★★ [パピとママ映画のblog]
人間の少女とヴァンパイアの禁断の恋を描いたシリーズ完結編。少女が産んだハーフ・ヴァンパイアの子を巡り、世界中のヴァンパイアを巻き込む最終決戦を描く。監督は前作に続きビル・コンドンが担当。出演は、本シリーズによって若手トップスターへと登り詰めたクリステン...... [続きを読む]

受信: 2013年1月14日 (月) 00時01分

» トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2/クリステン・スチュワート [カノンな日々]
人間の少女と美しい?ヴァンパイアの禁断の恋というまるで日本のマンガにもありそうな発想の原作小説を映画化し世界的な大ヒットとなった『トワイライト』シリーズの完結編です。 ... [続きを読む]

受信: 2013年1月14日 (月) 11時27分

» 「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2」 [NAOのピアノレッスン日記]
〜ついに、完結〜2012年 アメリカ映画   PG12指定   (2012.12.28公開)配給:角川映画         上映時間:116分監督:ビル・コンドン原作:ステファニー・メイヤー脚本:メリッサ・ローゼンバーグ衣装デザイン:マイケル・ウィルキンソン音楽:...... [続きを読む]

受信: 2013年1月14日 (月) 16時02分

» トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーンPart2 [迷宮映画館]
2013年の一発目がこれって、どんな意味が・・・・ [続きを読む]

受信: 2013年1月15日 (火) 10時48分

» トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2 [ハリウッド映画 LOVE]
原題:The Twilight Saga:Breaking Dawn-Part2監督:ビル・コンドン出演:クリステン・スチュワート、ロバート・パティソン、テイラー・ロートナー、ビリー・バーク、ピーター・ファシネリ、エリザベス・リーサー、ケラン・ラッツ、ジャクソン・ラスボーン、アシュリー・グリーン、マイケル・シーン、ダコタ・ファニング・・・いよいよあのイチャイチャも完結!... [続きを読む]

受信: 2013年1月16日 (水) 16時12分

» トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2 [C’est joli〜ここちいい毎日を♪〜]
トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2 12:米 ◆原題:THE TWILIGHT SAGA: BREAKING DAWN - PART 2 ◆監督:ビル・コンドン「ドリームガールズ」 ◆出演:クリステン・スチュワートロバート・パティンソンテイラー・ロートナービリー・バークピーター・ファ...... [続きを読む]

受信: 2013年1月17日 (木) 21時34分

» トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2 [そーれりぽーと]
前作のラストで“なっちゃった”ベラ。 長編の最終回、『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』を観てきました。 ★★★★ かったるいラブストーリーものの3部作から、よりスリリングな展開へと変わった新2部作。 その全5作からなる無駄に長いラブストーリーもこ...... [続きを読む]

受信: 2013年1月21日 (月) 23時53分

» トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2 [銀幕大帝α]
THE TWILIGHT SAGA: BREAKING DAWN - PART 2 2012年 アメリカ 116分 ロマンス/ファンタジー/アドベンチャー PG12 劇場公開(2012/12/28) 監督:ビル・コンドン『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1』 原作:ステファニー・メイヤー 出演: ...... [続きを読む]

受信: 2013年5月19日 (日) 02時35分

» ブレイキング・ドーンPart2/トワイライト・サーガ [いやいやえん]
あ〜ようやく最後ですよ。ここまで自分頑張った!乙女心キュンキュンというよりは、なんじゃそりゃー!という突っ込みのほうが多い作品でしたが、なんだかんだ最後まで鑑賞できたのは嬉しいです。 しかしレネズミ=ネッシーはないよな…湖から現れそうじゃん。 男二人を手玉にとってたベラが最強になるってどうなの?母は強しとはいいますが。 前作が面白くなかったので今作は結構面白くみれました。色んなヴァンパイアたちが集まるのも楽しい。四大元素を操るとかなんて、一番凄い能力じゃないですか。しかしベラのシールド... [続きを読む]

受信: 2013年5月22日 (水) 09時13分

» 13-107「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2」(アメリカ) [CINECHANが観た映画について]
雪が降り積もる前にたくさんの証人を見つけて   ヴァンパイアのエドワードと結婚し、自らもヴァンパイアに転生してカレン家に迎えられたベラ。エドワードとの子レネズミもカレン家の家族に深く愛され、すくすくと育っていた。  ただし、その驚異的な成長のスピードはベラを不安にさせた。  一方、彼女との恋に破れたジェイコブも、レネズミこそが刻印の相手と悟り、長らく続いたヴァンパイアとオオカミ族の争いは終りを告げる。  しかし、ベラたちにようやく平穏が訪れたのも束の間、3000年以上ヴァンパイアの...... [続きを読む]

受信: 2013年6月17日 (月) 01時10分

» 「トワイライト・サーガ/ブレイキングドーン Part2」 [ゆっくり歩こ。]
このシリーズ 1作目は好きなんですよ おばちゃんもティーンの恋愛映画にキュン☆したもんです が、・・・ 2作目からは  なんちゅうかデキが悪い、というか もう観なくてもいいかも〜 と思いつつ・・・ 一応、最後まで観ないと、ってことで ベラとエドワードの...... [続きを読む]

受信: 2013年7月11日 (木) 21時52分

» 映画:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2 [よしなしごと]
 結婚したことを機に、ブログを書く時間が以前ほどとれなくなってしまい、映画記事も簡素化することにしました。それにあわせてこのブログではネタバレありのストーリーを紹介してきましたが、ストーリー紹介はほぼ割愛することにしました。今までも感想は少なかったので、このブログに来てくれる方はストーリーを知りたい方も多かったので、申し訳ありませんが、ご了承下さいませませ。... [続きを読む]

受信: 2013年11月 4日 (月) 23時43分

« 本 「コーチングマネージメント」 | トップページ | 「レ・ミゼラブル(2012)」 与える、与えられる »