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2013年1月20日 (日)

本 「好かれる方法 -戦略的PRの発想-」

最近戦略的PRという言葉をマーケティング関連ではよく耳にします。
自分の仕事も広告だけに留まらず、広報・PRという領域にまで最近は広がっているので、手にしてみました。
正直、PR的業務に関わっている身からすると、この本からそれほど新しい発見はありません。
ただこの本が書かれたのが2006年ですので、その時点でいえば新しい話であったかもしれませんね。
それほどこの数年で戦略的PRというものが浸透してきたことがわかります。
浸透してきたとは言っても、一般的にはまだまだその理解が進んでいないことは確かです。
いまだに広告・宣伝と広報・PRというものがごっちゃになっている方は一般的には多いでしょう。
またマーケティング関連では最近は戦略的PR的に注目が集まっているので、広告などの手法がどうなのかということを言う方もいます。
実務でやっている者の意見としては、広告・宣伝と広報・PRというのは両方ともに重要なコミュニケーション手法であり、どちらがいいという話ではないということです。
すべてにおいてパーフェクトなコミュニケーション手法は残念ながらありません。
広告・宣伝の得手不得手、広報・PRの得手不得手というのがあって、それを理解して相互に補完しながら総体でお客様に伝えたいことを伝えるというのが正しい考え方であると思います。
ただし多くの企業は広告・宣伝を担う部署と、広報・PRを担う部署というのが別々の組織であることが多く、それらの活動がうまく連携をとれているとは言いがたいというのは事実でしょう。
今後のコミュニケーション戦略を考える上で、広告・宣伝と広報・PRを総合的な戦略をベースに、それぞれの得手不得手を理解した上で運用していくことが重要になってくるに違いありません。
広告・宣伝、広報・PRの双方に通じたコミュニケーション・マネージャー的な存在が必要になってくると思います。

「好かれる方法 -戦略的PRの発想-」矢島尚著 新潮社 文庫 ISBN978-4-10-610184-7

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