「猿飛三世」 スピーディな忍者アクション
NHKのBSで放映されていた時代劇です。
タイトルの通り、主人公は真田十勇士のひとり猿飛佐助の三代目の猿飛佐助。
演じるのは伊藤淳史さん。
かなりピッタリのキャスティングです。
ちなみに初代猿飛佐助の声をあてているのはサニー千葉こと千葉真一さん。
「影の軍団」を髣髴とさせるキャスティングです。
猿飛佐助自体は架空の人物ですが、戦国時代に忍者が活躍したのはみなさんも知っていることでしょう。
明智光秀が信長を討ったとき、徳川家康が堺から駿河へ脱出するのを手伝ったのが、伊賀忍者と言われています。
忍者は戦国の世で、諜報活動などに重宝されますが、やがて泰平の世になり、不遇の身となっていたといいます。
江戸時代は門番などをやっていたようです。
本作の舞台となるのは、その泰平の世。
三代目猿飛佐助は幼い頃に父に去られたという悔しさ、そして偉大な祖父に対してコンプレックスを持った青年です。
彼がひょんなことから小藩のいざこざに巻き込まれて成長していくという物語です。
お話自体は初代佐助が残した「秘伝七術」の奥義を、三代目佐助が自分なりに会得して成長していくと言うわかりやすい物語になっていますので、気楽に楽しめる物語となっていました。
見所の一つはアクションですね。
アクション監督は香港でも活躍している谷垣健治さん。
ワイヤーをつかったスピーディな忍者アクションは見応えありました。
佐助の動きは猿っぽくトリッキーなアクションで、このあたりは香港映画のテイストもありました。
伊藤淳史さんもけっこうご自分でアクションしているような感じで、がんばってましたね。
このあたりはまさに痛快時代劇という感じ。
そうそう、小藩の京留守居役には堺正章さんがキャスティングされてました。
堺正章さんといえば、「西遊記」の孫悟空が思い浮かびます。
これはやはり「猿」つながりのキャスティングだったんでしょうね。
堺さんも槍を使った立ち回りをするシーンがありましたが、その棒さばきもなかなかのもの。
このあたりは孫悟空役で培った、昔取った杵柄というところでしょうか。
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