「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」 詰め込み過ぎ〜
冬の恒例となりました「仮面ライダー」シリーズのMOVIE大戦が今年もやってきました。
メガホンをとるのは昨年に引き続き坂本浩一監督です。
昨年のMEGA MAXはかなりよい出来であっただけに期待も高まります。
で、結果から言うと、今回のMOVIE大戦は昨年ほどじゃなかったですね。
この尺でやるにはかなり要素が多くて、それぞれが薄くなってしまった感じもしました。
MEGA MAXは「オーズ編」と「フォーゼ編」が別々の話でありながらも上手くリンクをしていくのが、けっこう上手くまとまっていたのですよね。
今回は「フォーゼ編」と「ウィザード編」のリンクはしていているですが凝り過ぎのところもあり、それにイナズマンやポアトリンまで絡むわけですからかなり忙しい。
脚本は「フォーゼ編」がテレビのメインライターであった中島かずきさん、そして「ウィザード編」と全体を浦沢義雄さんが担当されました。
浦沢さんと言えば「美少女仮面ポアトリン」などいわゆる不思議コメディが代表作ですが、「ウィザード編」はやはりそういうテイストは強く出ていましたね。
たしか浦沢さんは「仮面ライダー」は初めてだと思いますが、そのあたりで全体的にまとまりきれていない感じがしました。
もともと浦沢さんは全体をまとめあげるというタイプではないような気はするのですけれどね。
「フォーゼ」好きな自分としては、再び「フォーゼ」が観れるというのは嬉しいところでした。
しかしながらすでに「ウィザード」と代替わりしているので、ボシュームはちょっと少なく、やや薄い感じもしました。
ただ天高メンバーがそれぞれにイキイキと活躍できている姿を観れるのは嬉しいですね。
坂本監督は素面で役者にアクションをさせることが多いですが、「フォーゼ編」では弦太朗役の福士蒼汰さんに
バルクールをさせていましたね。
吹き替えもはいっていたでしょうけれど、けっこう福士さんがやっていました。
体が動く人だというのは今までの作品でもわかっていましたが、かなり身体能力高いですね。
あと賢吾もアクションしてましたね。
カラダよくなったから動けるようになったんだ、と5年の歳月を感じたりしました。
雑誌でサナギマン→イナズマンを観たときは驚きました。
もうここまでくればなんでもありだと。
「イナズマン」はこちらはリアルタイム試聴世代なので、これはこれで楽しめました。
最後も出てくるかと思いきや「フォーゼ編」だけだったのでちょっともったいないかな。
ここまでくると石ノ森作品はすべて登場していただくってことで。
次回作は「人造人間キカイダー」あたりでいかがでしょ。
シブいところで「ロボット刑事」あたりもよろしいかと。
現在放映中の「ウィザード」についてはまだあまり乗り切れていない自分・・・。
ですので、今回の映画も「フォーゼ」のときほどの期待もなく。
ただ「ウィザード編」だけ観ると、これはこれで浦沢節が効いていて楽しめました。
日常が繰り返す、なんてアイデアはなかなか「仮面ライダー」でやろうとする人はいないでしょうからね。
このあたりは浦沢さんならではです。
「ウィザード」はテレビでもアクションとしてXMA(エクストリームマーシャルアーツ)の要素を取り入れています。
XMAは「魅せるマーシャルアーツ」と言えるようなもので、大きな空中での回転運動などが特徴的です。
テレビでも今までとは違ったライダーアクションを見せてくれますが、映画でも坂本監督の解釈によるウィザードのアクションは見応えありました。
フォーゼのアクションが喧嘩殺法的な感じに対し、ウィザードは華麗な技を魅せるというところが対称的で、これは映画でいっしょに並び立つことにより、よりはっきりとわかります。
ウィザードはフォームによっては中国拳法のような動きもするので、倉田道場出身の坂本監督的にはノレて撮れたのではないでしょうか。
ポワトリンはテレビシリーズをまったく観ていなかったので、何も感慨も浮かばず・・・。
全体の最後のオチは笑いましたけどね(笑)。
「フォーゼ編」と「ウィザード編」をまとめる「MOVIE大戦編」は冒頭に書いたようにやはりちょっと忙しい。
「アクマイザー3」もリアルタイム世代なので、登場は嬉しかったのですけれどね。
ガブラッチョ(本作ではガーラッチョ)までが出てくるとは驚きました。
オーズやW、なでしこがでてくるのは嬉しいのですけれど、やはりちょっと要素としては多いなと。
アクセルまででるんだ〜と思ったら、アクセルはなでしこのバイクにされてました(爆)。
サービス精神旺盛なのですけれどまとまりきれていなかったかなというのが正直な感想ですね。
全編共通して、相変わらず坂本監督好きな女性の足なめカットが多く(笑)。
お父さんたちは喜んで子供につき合って劇場に行くことでしょう。
本編終了し、最近では恒例の次回作の予告が流されました。
「ゴーカイジャーVSゴーバスターズ」は一部情報が流れているので、そうだよねという感じ。
その後に春の予告が「スーパーヒーロー大戦2」って・・・。
「地球」VS「宇宙」で、仮面ライダー&スーパー戦隊VS宇宙刑事&宇宙鉄人てことかしらん。
ギャバンたちが分が悪くない?なんて思ったりもして。
あとさらにヒーローの数が増え、撮影が大変だろうなと。
とか言いながらまた観に行ってしまいます、たぶん。
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コメント
メビウスさん、こんばんは!
昨年もてんこ盛りでしたけれどね、昨年は詰め込み過ぎって感じなかったんですよね。
微妙なバランスなのかな。
オチは普通のライダーにはない感じでしたよね。
まさに浦沢義雄脚本という感じでした。
スーパーヒーロー大戦2は驚きました。
なんか毎年予告で驚かされるような気がします。
宇宙海賊である「ゴーカイジャー」はどっち側?とか考えちゃいますねー。
投稿: はらやん | 2012年12月10日 (月) 21時38分
はらやんさんこんばんわ♪
言われてみれば確かに今回は石森作品のゲストキャラクターも出れば、なでしこも出たり映二も出て来たりでギュウギュウになってる辺りが強いですね。自分はそれを毎度のお祭り感覚として楽しさに変換してましたが・・^^;
あと自分はイナズマンはリアルタイムじゃないですが、逆にウィザードパートのポワトリンは覚えてますね。と言っても妹と一緒に見てたのでファンというほどではないのですが、出たら出たでやっぱり懐かしくて・・。そうそう♪オチも壮絶過ぎっww釈然としない悔しさもこみ上げました。
そういえば来年もまた凄い作品が来ますよねぇ・・--;ウィザードに出て来るライオンみたいな新ライダーを見てサイコー!って気分だったのに、スーパーヒーロー大戦2で一気に『え~~っ』って気分に。盛ればいいってもんでもないのですが・・・それでもやっぱり自分も観てしまう(笑
投稿: メビウス | 2012年12月 9日 (日) 22時48分