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2012年10月28日 (日)

本 「ふしぎなキリスト教」

グローバリゼーションと言われて久しいですね。
このグローバリゼーションというのは、ぶっちゃけ西洋化と言ってもいいわけです。
20世紀から今世紀にかけて起こっているグローバリゼーションというのは、西洋文明が世界各国に広がっていったということです。
じゃ、西洋文明とは何なのかと。
その文明・文化の本質を理解するためには、その文化の基礎となるキリスト教という宗教への理解が必要になります。
しかし、そのキリスト教というのは、よくよく日本人には理解しにくい思想・宗教だったりするわけです。
キリスト教が一神教であることはほとんどの人は知っているにせよ、一神教ってそもそも何なのかということを説明できる人ってあまりいないんではないでしょうか(かくいう自分もその通り)。
本著は橋爪大三郎さんと、大澤真幸さんという二人の社会学者が対談というかたちでキリスト教の(日本人にとって)ふしぎなところをわかりやすく解説していきます。
わかりやすくと言っても、かなり濃密な内容なので、それなりに読むのはエネルギーがかかりますよ。

この本についてまとめるって言うのも僕の能力では難しいので、この本を読んでなるほどなと思ったことをちょっとだけ。
宗教と科学というとなんとなく対立した感じがしますよね。
キリスト教の原理主義(聖書に書いてあることを文字通り真実だとする主義)だと、進化論や天動説を否定するなんていう話もあるっていうのを聞いたこと方もいるかもしれません。
でも今の科学を生み出したのは、キリスト教文化なわけです。
なんでキリスト教文化から科学がでてきたか?
キリスト教の神(God)は世界を創り出した。
キリスト教に近いユダヤ教には律法があり、イスラム教にはコーランがあり、人々が従うべきルールが明確にされています。
しかしキリスト教にはない。
聖書があるじゃない?という方もいるかもしれませんが、聖書にはそういうルールは書いていません。
で、キリスト教の信者は何に従って生きるのかと(まさに迷える子羊状態なわけです)。
そういう中で、自然法という考えが出てきました。
神は世界を創った。
世界=自然を動かすルールを見つけ出すことができれば、それが神が提示したルールだと。
そして神が作った人間には理性が与えられている。
神が与えた理性を使えば、自然を司るルールが見つけられるはず。
それが自然科学の発祥なのですね。
自然科学自体は、そもそもキリスト教の神と対立するようなものではなかったわけですね。
むしろ神が創ったこの世界を人間がよりよく理解するために行っていることと考えてもいい。

ていったようなことがこちらの本にはたくさんたくさん書いてあります。
日本人がなぜキリスト教を理解しにくいかなどということなどもあり、目からウロコのようなところがあります。
しかし、先ほども書いたようにそれなりにエネルギーが要りますので、読むときは気合いを入れてみてください。

「ふしぎなキリスト教」橋爪大三郎×大澤真幸 講談社 新書 ISBN978-4-06-288100-5

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