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2012年10月 7日 (日)

「夢売るふたり」 愛の行く末

だいたい映画を観たあとすぐにレビューを書くのですが、本作はちょっと苦労しました。

自分の中で消化できなかったのですね。

しかし、つまらないわけではなく、面白い。

どのように話が展開していくかわからなかったという点で話に引き込まれました。

そもそも主人公のふたりが本心ではどのように考えているのか、感じているのかが、映画を観た直後はわからなかったかったわけです。

映画のレビューというのは登場人物を分析して、どのような意図でこのような人物が配置されているかというのを探るものですが、そういうようなことが通用しない。

特に松たか子さんが演じる里子と女性の真意というのが、わからないのですね。

もしかすると脚本を書いた西川監督もわからないかもしれない。

里子というキャラクターを配置したら、彼女がどんどん動き出してしまったという感じかもしれません。

それを映画は間近で映像として掬いとっている感じがしました。

本作が持つある種の生々しさは西川監督がそもそも持っているものですが、よりドキュメンタリーのような感覚を感じました。

貫也と里子は小料理店を営んでいた結婚10年の夫婦。

しかしその店は火事で焼失し、ふたりは再出発をしなくてはいけなくなりました。

そのとき、ひょんなきっかけからふたりは結婚詐欺を始めます。

貫也は見た目は別にいい男ではありませんが、根っから人がいいのか、心に寂しさを抱える女性の懐にすっと入っていきます。

真っ暗闇の中にいる女性は、貫也に希望を見いだすのでしょう、たちまち彼に入れこんでいくわけです。

この物語、一筋縄でいかないのが、貫也と里子が互いに持つ感情でしょう。

結婚を10年を経て、愛が覚め、打算と妥協でいっしょに暮らしている夫婦、っていうのであれば、まだわかりやすい。

そういう物語は今までもありました。

しかし、貫也と里子はおそらく互いに相手のことを好きだという気持ちを持っているのだと思います。

だからこそ、里子は貫也の浮気がバレたとき、とても怒ったわけです。

しかし、しかしです。

その後里子主導により、貫也に結婚詐欺を始めるわけです。

愛する夫が他の女を抱くことにより、お金を稼ぐことを妻が主導する。

この心理は何でしょう。

この映画は、その里子の心理の謎解きをするわけではありません。

前段で書いたように、映画は里子の行動を淡々と追っていきます。

観ている側はそれを観て、想像するしかありません。

弱気な夫を助けるためには、再びお店を開く資金がいる。

ただそのような資金はおいそれと簡単に用意できるものでもありません。

だからこその結婚詐欺であったのです。

里子は、夫が他の女を抱くということに耐えるということとの苦しみと引き換えに、夫の夢である店を開くための結婚詐欺を行ったのでしょうか。

ところどころ描写が入りつつも、明確な説明がなかった部分があります。

里子はどうも女性特有の病気になっていたのではないかと思われます。

ガンの本を読んでいたり、トイレでため息をついてみたり。

もしかすると夫婦の営みといったものもその病気のためにできていないかもしれません。

里子が自分で自分を慰めるシーンがありましたが、それを夫とそういったことがないことを表していたように思います。

里子は、妻としての役割を果たせていないという後ろめたさをもっていたのかもしれません。

そのため夫が他の女を抱くことにもじっと耐えたのではないかと。

夫はお金のために女を抱いているのであって、決して本気ではないということを免罪符にして。

しかし、貫也が本気で木下に情を移しそうになったとき、里子は感情が暴走しそうになります。

里子はあのときは、ほとんど冷静に考えることはできなかったでしょう。

自分が何を考えているか、里子自身もわからなかったのかもしれません。

貫也は自分ができの悪い夫であることを自覚しています。

そのため里子に貧乏くじをひかせてしまったのではなかったのではないかと悔やみます。

貫也も里子のことを愛しているのだと思います。

うまくいかない自分が唯一うまくいったのが、結婚詐欺。

それについては相手の女性を傷つけるし、また里子に対しても後ろめたさはある。

けれど貫也にとっては苦労をかけている里子に対して報いる唯一の方法であったわけです。

結婚詐欺は里子に対しての愛情の表れでもあるけれど、その行為が里子を大きく傷つけるものでもあったわけですが。

里子はたぶん結婚詐欺については自分の感情を封印するということにしたのだと思います。

だから里子は終止無表情だったり、作った笑顔をしている。

貫也はそういった里子がおそろしくもあったりするわけで、だからこそ木下のところへ逃げ込もうとしたわけです。

木下のところへ行く前に、貫也は里子の心理について「おまえはこうだ」と言うシーンがあります。

それはそれで説得力のある内容ではあったのですが、里子の心の本質ではなかったのではないかと思います。

だからこそ里子は自分のことをわかってくれていない貫也に怒りを感じたのでしょう。

結局、貫也は刑務所に入ります。

しかし里子はシャバにいることから、彼の罪は子供をかばった傷害罪であったのだろうと推察されます。

結婚詐欺については公にはされなかったのでしょう。

時が流れ、貫也がだました女性たちはそれぞれの時間が流れていきます。

大幸福というわけではないでしょうが、それぞれのたった一つの時間が流れています。

その中に、一瞬だけ輝きをもたらした貫也の入り込む余地はないのです。

里子はひとり北国の漁港で黙々と働いています。

彼女が働く港のかもめの声が聞こえます。

そしてそのかもめの声は貫也が入っている刑務所の中でも聞こえます。

そう、里子は貫也の入っている刑務所の近くで暮らしているのです。

貫也が刑期を終えて出てきたときに、彼を出迎えるのは里子のみなのでしょう。

里子がずっと貫也を愛し続けているというのはこのシーンで確信をしました。

それを全体に物語を振り返ってきたというのが、つらつらと書いてきたレビューです。

貫也にしても、里子にしてもお互いに愛情は感じているのですが、結婚詐欺を行い始めてから思いのすれ違いのようなことが起こりました。

けれどふたりの思いというのは結局はいろんなことがあっても変わらなかったということなのでしょうね。

里子役というのは難役であったと思いますが、松たか子さんは素晴らしかったですね。

「告白」の教師役もすごかったですが、本作でも存在感があります。

汚れ役に近いような役柄ですが、彼女が演じるとある種の生々しさを出しながらも、一線を越えないような品の良さがあります。

このバランスは他の女優さんじゃ、あまりないなと思いました。

阿部サダヲさんとふたりで、しっかりと芝居を魅せてくれる作品でした。

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コメント

ほし★ママさん、こんにちは!

>夫の自分への思いに自信があったのだ
それはそうかもしれないですね。
なので、夫がふらっとしたときはけっこう内心では動揺していたのではないかと。
でも貫也のほうも実は里子の気持ちが自分から離れないというのにも自信があったのかもしれません。
里子としては貫也は自分がいなくてはどうしようもないという感じはあったと思うので。
そう考えると、この二人はどちらも相手が自分にとってなくてはならない存在なのかもしれませんね。

投稿: はらやん | 2012年10月28日 (日) 15時33分

はらやんさん、おはようございます。
すっかりご無沙汰しております。
 
この作品の里子、私は夫の自分への思いに自信があったのだと思いました。
ビジネスはビジネスと割り切って、気持ちが持っていかれることはないと
信じていたら、夫は自分に全くかまってくれなくなってしまった…
もちろん里子の気持ちに全く「沿う」事は、出来ないのですが
こう言う心理って女性にはあるよなぁ~と、思いました。
 
松さんが「どんどん動き出してしまった」と言うはらやんさんの考察
なるほどと納得致しました、最後の一線と言うか崩れてしまわない里子
松さんしか演じられないのではと思いました。

投稿: ほし★ママ | 2012年10月28日 (日) 08時26分

sakuraiさん、こんばんは!

確かに男のほうが単純ですよ〜。
里子には一貫性がないようにも見えるのですが、そういう読めなさみたいなものが女性の本質なのかなと。
そういうところが、女性のほうが環境変化に強いと言われるところかもしれません。

投稿: はらやん | 2012年10月12日 (金) 22時14分

rose_chocolatさん、こんばんは!

実は西川監督の作品は「蛇イチゴ」以外は観ているのですよ。
監督は雑誌のインタビューで自分も里子の気持ちはよくわからないと言ってました。
そういうわからないところが、女ということなのですかねぇ。

投稿: はらやん | 2012年10月11日 (木) 20時22分

>里子というキャラクターを配置したら、彼女がどんどん動き出してしまったという感じかもしれません。
ここは、お見事な解釈だと思います。
西川監督の独特な世界観ですが、彼女は今まであまり女性を主人公に撮ってこなかった。
多分、男性の方がわかりやすい、悪く言えば単純(ごめんなさい)である、という監督の考えみたいなもんがあったのかも。
では女性はというと、描くのがほんとに難しい。。。キャラがどんどんと膨れ上がっていったのかもしれないですね。

医学書を見たりしてたのは、詐欺の相手として、医学的な知識を詰め込むためではないかと思って見てました。
しかし、松たか子さんのすさまじさには、圧倒されました。
寺島さんも見るものを圧倒させる力がありますが、全然違う佇まいでこの存在感は、凄かったと思います。

投稿: sakurai | 2012年10月 9日 (火) 19時49分

はらやんさんはこういうのはご覧にはならないと思ってましたのでびっくりです(苦笑)
確かに、消化するのはむずかしい作品かもしれませんね。
私も見た直後はなるほどとも思ったんだけど、時間が経つにつれて何となくそれも違うなと思い始めてきたりします。
もしかしたら、監督はそれが狙いなのかもしれないですね。明らかに後味がいいものではないので、わざと嫌悪感を煽るように作っている可能性もあります。

夫を好きなあまり、成功してほしいが故に詐欺を勧め、他の女と過ごす夫を後ろ暗い気持ちで見つめる。そこまでしても好きならもう何も言うことはないんでしょう。私はあんまり共感できないんですけどね。

投稿: rose_chocolat | 2012年10月 8日 (月) 12時43分

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