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2012年10月14日 (日)

本 「「ほどほど」で人生はうまくいく -モタさん流「仕事」「健康」「人間関係」のバランス論-」

著者の斎藤茂太さんは、ご存知の方もいるかもしれませんが歌人斎藤茂吉の息子さんになります。
斎藤茂吉は歌人として有名ですが、本業は精神科医でした。
斎藤茂太さんはその後を継ぎ、精神科医として亡くなるまで仕事を続け、多くの著作を書いた方です。
僕も一時期精神的に鬱の状態になったときがあり、そのとき斎藤茂太さんの本をいくつか読んで、救われた気持ちになりました。
タイトルにもあるようにモタ先生(斎藤茂太さんの通称)がいくつかの著作で言っているのは、「ほどほど」です。
精神的にまいってしまう人というのは比較的真面目で一所懸命な方が多いと言われます。
全力でがんばって、それでもどうにもならない状態になり、「もうダメかも・・・」となって心が挫けてしまうわけですね。
モタ先生は、そこまでがんばるのではなく、仕事も「ほどほど」にし趣味などや他の部分での楽しみを持つことにより、心を軽くすることが良いと言います。
僕は心が折れてしまう状態をこういうふうに考えています。
激しい運動をし続けると足がつるということがありますよね。
これにとてもよく似ているような気がします。
ギリギリになるまでがんばって動いて、もう動けないという状態になったとき、体は足がつるということで「これ以上動くな」と警告を与えているような気がします。
激しい運動でも適宜休憩をとってやっていたり、時折マッサージをしたりしながらやっていれば、足をつることはありません。
心も同じなのではないかと。
適度に休憩をとったり、心のマッサージ、つまりは趣味など自分の好きなことに時間を使うなどして「ほどほど」に生きるのが良いのではないかと思います。
そんな時間なんてないという人がいるかもしれませんが、そんなことはなかったりするんですよ。
以前は深夜残業や休日出勤などが常態化していた僕ですが、今はあまりそういうことはありません(皆無とは言いませんが)。
じゃ、仕事量が減っているかというとそういうことはなく、むしろ増えてます。
しかし仕事の仕方というのは工夫するところはいくつもあって、それをやっていけば時間はうまく捻出できるものです。
僕はモタ先生の言葉通り「ほどほど」をキーワードに、できるだけ自分が心のマッサージをできるようにする時間をとるようにしています。
昼間の仕事はより密度を高め効率的にし、夜や休日は自分の時間をとれるようにする。
上手くバランスをとることを心がけるのです。
自分なりのほど良いバランスが見つけられると、人生も過ごしやすいものになるのではないかと思います。

「「ほどほど」で人生はうまくいく -モタさん流「仕事」「健康」「人間関係」のバランス術-」斎藤茂太著 実業之日本社 ソフトカバー ISBN4-4-8-39571-4

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