「特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!」 まだまだ発展途上
現在36作品めのスーパー戦隊シリーズとして放映されている「特命戦隊ゴーバスターズ」の劇場版です。
昨年の「海賊戦隊ゴーカイジャー」は35作品目の記念作品としてかなりド派手なこととなっていましたが、「ゴーバスターズ」は新しい戦隊像を模索する意欲的な作品となっています。
名前からして久しぶりに「ジャー」が入っていない作品ですしね。
大きく今までと違うのは、怪人戦→怪人が倒され巨大メカ戦へという戦隊もののフォーマットを大きく変更しているところですね。
このあたりは大きなチャレンジを感じます。
正直、テレビシリーズではうまくいっている回とうまくいっていない回があるように思いますが、回を続ける中で、次第に新しいスタイルを築いてくると期待したいところです。
まだがっちりとスタイルができていない中での劇場版で、かつ戦隊は尺がかなり短いということもあり、本作は「ゴーバスターズ」としての新しいスタイルでの戦隊劇場版という感じはあまりなかったですね。
まだまだ発展途上という感じでしょうか。
どちらかといったらテレビシリーズの一エピソードという感じでした。
「ゴーカイジャー」がかなり派手な感じもありましたので、ちょっと地味な印象にはなってしまいましたね。
「ゴーバスターズ」が今までと大きく変わっているところでいうと、ひとつはアクション監督が変わっているというところがあります。
本作から、それまで戦隊のスーツアクターとして活躍されていた福沢博文さんがアクション監督をやっています。
作品が要求しているところだと思いますが、アクションについては今までの戦隊もの、そして仮面ライダーシリーズとは一味違う感じがします。
なんというか「ジェイソン・ボーン」っぽいんですよね。
「ボーン・アイデンティティ」で新しいアクションスタイルが出てきたように、今までの日本の特撮のアクションスタイルとはちょっと違う感じがいいなと。
ほんとは劇場版でももっとそのあたりが堪能できるとよかったんですけどね。
ゴーバスターズを演じている三人も、素面でもけっこう動ける感じがするので、そういうシーンがあったら嬉しかったかなと。
あと、あえて東京タワーっていうのは、ちょっとポイント。
みんなが「スカイツリー」って言っている中で、あえて「東京タワー」。
あえてノッポン(笑)。
あえて外してくるところがなんかよかったです。
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