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2012年7月15日 (日)

本 「喪われた道」

内田康夫さんの浅見光彦シリーズの一作になります。
こちらは96年頃に発表されていますが、このあたりから内田さんの作品のタイトルは「○○○○殺人事件」のようなものから変わってきています。
それまでは旅情ミステリーというように言われてきましたが、少し方向性が変わってきたのかもしれません。
地方を舞台にしているということは変わりませんが、その地方の歴史や風土だけでなく、登場する人物の歴史や心情などへの比重が高まってきているようにも思えます。
もちろん、内田さんらしい読みやすさみたいなものはそのままですし、浅見光彦はいつまでも浅見光彦らしい(浅見光彦についてはほぼサザエさん状態になっていると言っていいでしょう)。
本作については「虚無僧」という存在がキーになっていますが、それは予想しない方向に展開していきます。
やはり舞台となった土地と人の因縁に結びついていく展開になりますが、それはやはり内田さんらしいところ。
最後の締めくくりはいつもの浅見光彦らしい感じなのですが、劇中で本人も言っているように彼の臆病さが出てくる締めくくりです。
この締めくくりはやや多用され気味なので、そのあたりはもう少し工夫が欲しいところだなと思いました。

「喪われた道」内田康夫著 角川書店 文庫 ISBN4-04-160750-7

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