「逃亡者おりん 2」 パチンコメーカーのビジネスモデル
2006年に放映されていた時代劇「逃亡者おりん」の続編となります。
やっと録画していたものを観終えました(放送は3月末で終了してます)
「1」についてはゴールデンタイムで1時間枠での放映でしたが、「2」は深夜帯で30分の枠になっています。
30分ということでストーリーはいたってシンプルになっています。
1時間枠のときから元々、ベタな時代劇のパターンの物語でしたが、時間も短いということで大昔の特撮もののようなパターン化が著しい。
そういうこともあり、おもしろいかと言われると、おもしろいとは言えない作品です。
前作はけっこうゲストの出演者は有名な俳優が出ていましたが、本作はほとんど知らない人ばかり。
予算のなさが窺い知れます。
全体的に「1」よりはスケールダウンしたという感じは否めません。
じゃ、なんでそういった作品を作るのを考えてみました。
本作品はテレビ番組として視聴率をとる、とかその後のDVD化などのコンテンツで稼ぐというモデルではないのではないと思いました。
深夜枠のアニメなどは視聴率を高めそれにより広告費を得るという従来型のモデルではなく、放映後の関連グッズ(DVD等)などで稼ぐというモデルで成功しています。
じゃ、本作もそうかというそうは言えないかと。
昔ながらのオーソドックスな時代劇コンテンツをオタクな方が買うとも思いませんし、また年配の方がDVDを買うとも思えません。
この番組はメインのスポンサーがパチンコ屋さんでした。
たぶんその絡みが大きいのでしょう。
僕はパチンコはやらないのですが、お店の前を通ったり、広告を見たりすると、最近のパチンコはこれまでの他メディアで有名となったコンテンツを使った人を集めてきているというやり方をやっていると思います。
エヴァンゲリオンであったり、仮面ライダーであったり、水戸黄門であったり、ルパン三世であったり・・・。
ただもう大所のコンテンツというのは各社がもう手をつけきってしまっているという状況なのではないでしょうか。
だからこそパチンコメーカーは自分たちが影響する形でオリジナルのコンテンツを作るという戦略をとりはじめているのかもしれません。
本作についてもパチンコ屋さんでは「おりん 2」の機械も稼働していましたし。
同じような例でいうと、やはり深夜帯にやっていた特撮番組の「GARO」もパチンコメーカーがメインスポンサーで、オンエア同時期に「GARO」の台が稼働していました。
特撮番組の話がでてきたので、よくよく考えてみると、これはパチンコ屋さんだけに限ったモデルではない気もします。
「仮面ライダー」にしても「スーパー戦隊」にしても、おもちゃ屋のバンダイが番組企画に大きく関わっているのは知られていることです。
番組に関わることにより、関連おもちゃの売上アップを狙うという戦略ですよね。
まさにパチンコ屋さんがやろうとしているのは、このバンダイモデルなのかもしれません。
番組内容から大きく離れた話になってしまいました。
内容についてはたくさん文字を使って書くほどの内容ではなかったということでお許しを。
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