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2012年5月 3日 (木)

本 「算法少女」

のっけからこの本の内容に直接関係するものでないことで申し訳ないのですが。
こちらの本はある書店で書店員のオススメコーナーで陳列されていて、ふと気になって手に取ったものです。
タイトルも変わったものですし、ちょっと気になったのですね。
ベストセラー本というのは、どこの書店に行っても平積みになっていますし、ネットでも買い求められます。
しかし最近気の利いた書店は、書店員さんが自分が読んで面白かった本を手作りポップなどでアピールしていたりします。
リアル書店は何を買うまでもなくぶらついていると、時折そういう書店員さんのオススメ本に出会えたりするのですね。
それは他の書店やネットでは出会うことがない本だったりするわけです。
そういうときは僕はとりあえず購入してしまうことにしています。
そこを逃すと二度とその本に出会えなくなるかもしれないから。
こちらの本「算法少女」は作者のあとがきを読むと初めて出版されたのはすでに30数年前ということです。
それが廃刊になり、けれどもまた復刊したいという熱望があり、ちくま書房から再出版されたということです。
そういうことがなければ、僕もこの本に出会うことがなかったわけですので、何か不思議な気持ちがしますね。

さて内容のほうについてです。
「算法」という言葉を聞いたことがある方はいらっしゃるでしょうか。
これは日本伝統の数学のようなものです。
僕たちが学校で習っているのは、欧米から伝わってきた数学なわけですが、その前に江戸時代でも「算法」、「和算」という数学が日本にはあったわけですね。
なんとなく「算盤」のようなものかなと思いますが、それはもちろんですが、かなり高度なことができたようです。
円周率をかなり細かく求めるとか、ピタゴラスの定理と同様の内容はすでに知られていたとか。
タイトルの「算法少女」というのは実際に江戸時代にあった本のようです。
市井の数学の研究者が書いた本のようなのですが、その著者については不明とのこと。
本作の作者がその本の存在を知り、それにインスピレーションを受けて書いたのが本作です。
もともと児童文学なので、文章は平易です。
主人公は「算法」に興味を持っている少女おあき。
彼女が「算法」に惹かれ、答えを導きだすことの楽しさをイキイキと描いています。
このあたりが、数学の教師に支持され、復刊の声があがったということです。
子供でも十分に読める文章なので、算数嫌いの子供に困っている親御さんは子供に読むのを薦めてもいいかもしれないですね。
問題を解くことの楽しさ、喜びみたいなものが伝われば、算数嫌いも治るかもです。

「算法少女」遠藤寛子著 筑摩書房 文庫 ISBN4-480-09013-4

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