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2012年3月 3日 (土)

本 「ガール・ミーツ・ガール」

さて誉田哲也さんの「ガール・ミーツ・ガール」です。
こちらは1月にレビューを書きました「疾風ガール」の続編になります。
「疾風ガール」は主人公柏木夏美を中心にし、彼女が属していたバンドのメンバーの自殺をめぐる一種のミステリー的な要素も含んだ青春小説となっていました。
そういう意味では誉田さんの作品を大きな二つの流れ、青春小説(武士道シリーズや、こちらのシリーズ)と、警察小説(「ストロベリーナイト」等の姫川玲子シリーズ)の中間に位置した作品となっていたと思います。
「ジウ」も同じように中間かもしれませんね(ちょっと警察小説よりですが)。
本作「ガール・ミーツ・ガール」はミステリー的要素はなく、「武士道」シリーズのような青春小説に大きく振られています。
誉田さんの青春小説は今までのレビューでも書いてきたとおり、女性の主人公がツインになっていることが多いですね。
「武士道」シリーズしかり、「ジウ」シリーズしかり。
本作も夏美に加え、新たなキャラクターである島崎ルイが登場します。
ルイは一作目でも名前は出ていたのですけれど、夏美との絡みが本作ではあります。
夏美は思い込んだら一直線で周りのことはお構いなしのタイプ。
ルイは二世でお嬢様系でありながらも、実は周囲に目を配れるタイプ。
全く相反する性格でありながらも共通するのは音楽に関する天才性。
この二人がコラボをすることになり、たがいに戸惑いながらも認めあうようになり、さらにてっぺんを目指していくというのがストーリー。
これは「武士道」シリーズの香織、早苗の関係にも似ていて、まさに誉田哲也さんの青春小説の典型と言っていいでしょう。
典型といってもやはりこういう青春ものは読んでいて気持ちがいいもので、こういう作品は好きですね。
「武士道」シリーズも三部作でしたが、このシリーズももう1作くらい書いてくれないかな。
夏美とルイのその後が読んでみたいです。

「疾風ガール」の記事はこちら→

「ガール・ミーツ・ガール」誉田哲也著 光文社 文庫 ISBN978-4-334-76335-0

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