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2012年2月26日 (日)

本 「歌枕殺人事件」

内田康夫さんの浅見光彦シリーズの一作。
最近書かれた内田さんの作品ではない(1990年作)ですし、また僕自身が最近の作品を読んでいないのですけれど、内田さんの作品(特に浅見光彦シリーズ)というのは読後感があまり変わらないのですよね。
これはいい良くいえば安定している品質、悪く言えばワンパターン。
もちろんミステリーですので、事件そのものは変わるのですけど。
どの作品でも浅見は居候の独身ルポライター(かつ歳をとらない)ですし、事件を通じて知り合う美しい女性とはいつもうまくいきそうでうまくいかないし。
母親の雪江はしっかりしなさいとうるさく言うし、お手伝いの須美子さんは浅見に声をかける女性に目を光らせている。
これは「サザエさん」や「ドラえもん」、「水戸黄門」のようなもので、ファンからすれば「お約束」で、なかったらさびしいものなのかもしれません。
ただこのシリーズ、続けて読むと、味わいがいっしょなので飽きる感じというのはありますね。
とは言いながらも、けっこう僕も読んでいるのですが。
時々、食べる箸休めみたいな感じなのかな。

「歌枕殺人事件」内田康夫著 角川書店 文庫 ISBN4-04-160736-1

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