「メランコリア」 美しい破滅
予告編でのその美しい映像に惹かれ、絶対に観ようと思っていた作品。
気がついたら公開終了まであと1週間ということで、慌てて観に行ってきました。
冒頭から繰り返し流れるワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲が、荘厳でありながらも何か不安をかき立てるような心境にさせられます。
このテーマはまさに地球に衝突せんとする惑星「メランコリア」の存在と、それにより登場人物がかき立てられるいいしれぬ不安感を音楽で象徴しています。
そしてその音楽を背景に超スローモーションで、まるで絵画のように幻想的で美しく、そして破滅の予感を感じさせる映像、それに最初から圧倒されました。
冒頭の映像や、パンフレットの表紙で、主演のキルスティン・ダンストがウェディングドレスを纏いながら小川を流れていく映像がありますが、これはミレーの「オフィーリア」のイメージですね。
この絵は先日読んだ夏目漱石の「草枕」でも引用されていました。
漱石も「オフィーリア」に「死」と「美しさ」を読み取っていますが、本作の監督であるラース・フォン・トリアーも同じように感じたのかもしれません。
ある日、地球に衝突する可能性がある惑星「メランコリア」が夜空に出現します。
最初は小さな点であった惑星は、次第に天空でその存在感を増し、青く美しく輝きをはなちます。
本作は地球滅亡を目の前にした、二人の姉妹ジャスティンとクレアを中心に描かれます。
惑星衝突という出来事を描きますが、本作はSF映画でもパニック映画でもありません。
タイトルにある「メランコリア(melancolia)」は「憂鬱」という意味です。
「憂鬱」こそ作品全体を覆う雰囲気そのものです。
本作は第一部ではジャスティン、第二部ではクレアという、まったく性質の違う姉妹が中心になり描かれます。
ジャスティンは新進気鋭の広告のコピーライターです。
その才能は上司にも評価をされ仕事も好調であり、そしてまたプライベートでも結婚をしようとするところで、公私ともに幸せの絶頂であるはずの女性です。
しかし結婚披露宴の当日も、ジャスティンの表情はすぐれません。
思い出したように笑顔をふりまくものの、すぐに心あらずの無表情になってしまい、さらには奇行も見られます。
ジャスティンは思うように動くことができない、灰色の糸で縛られているようだ(冒頭のイメージにもある)と言いますが、これは鬱病の症状そのものです。
彼女は周囲の人々が言う「これこそが幸せ」というものに合わせるように生きてきたのかもしれません。
それを本当は彼女が幸せであるとは思っていなかったのでしょう。
だからこそ歪みが彼女の中で生じてしまい、披露宴その日にすべてを破壊してしまいたいという衝動に駆られてしまったのだと思います。
そして破壊した後に残ったのは虚脱感。
自分で何もできなくなってしまうほどに無気力になってしまう。
彼女は自分自身も消し去りたいと思っていたように思います。
これは鬱病になると陥る心理状態です。
そして第二部で中心となるのは姉のクレア。
彼女は人がうらやむような幸せな生活をおくっています。
お金持ちで自分を愛してくれている夫を持ち、可愛い子供も授かっています。
彼女は同じような幸せを妹にも得てほしいと願いますが、自分の思うようにならないジャスティンの行動に苛立ちます。
そんな彼女たちの前に、世界を破滅させる「メランコリア」が現れるのです。
対称的な二人の姉妹は、「メランコリア」が出現して以降、その立場が変わったかのようになります。
クレアは幸せだった生活が、破壊されてしまうかもしれないということに混乱し取り乱し、そして呆然とします。
平和な心持ちだった彼女が「憂鬱」な状態になっていくのです。
逆にジャスティンは、「メランコリア」が近づけば近づくほど、次第に穏やかに冷静になっていきます。
まるで鬱病の症状がなくなったかのように。
ジャスティンはそもそもが自分自身を消し去りたいと思っていたわけであり、自分もろとも世界を消滅させる「メランコリア」の存在は受け入れられるものだったのでしょうか。
逆にクレアは破滅を受け入れられません。
最後の瞬間、ジャスティンは静かに座ったまま破滅を受け入れ、クレアは逃れようとするかのように腰を浮かせます。
人間という存在だけが「不安」を持つものだと思います。
「不安」というものは何かと言えば「将来についての展望のなさ」なのですね。
将来について展望がないとき、人は「不安」になります。
「メランコリア(憂鬱)」になるのです。
惑星「メランコリア」は地球を避けるかもしれない、けれども衝突するかもしれない。
世界は終わる、かもしれない。
そういう「かもしれない」という先の見えない状態が人を憂鬱にさせるのです。
「かもしれない」と考えるのは、時の感覚があるから。
時を感じ、未来を見ようとするのは人間だけ。
だからこそ、人間だけが「不安」になる、「憂鬱」になる。
その気持ちは人間であり続ける限りは持つ心理なのでしょう。
作品を観終わったあとにパンフレットを読んで知ったのですが、監督のラース・フォン・トリアーは近年鬱の症状に悩まされたそうです(主演のキルスティン・ダンストも)。
彼によれば本作のラストは「ハッピーエンド」とも言えるとのこと。
確かに「憂鬱」であり続けるということは非常に辛いことです。
そこから開放されるという意味では「ハッピーエンド」とも言えなくもありません。
美しく破滅を願う気持ち。
これはそういう悩みに陥ったことがない方にはわからない感覚かもしれないですけれど。
実は昔の文学を読んだり、絵画などを見ているとそこに作者のそういう気持ちがぶつけられた作品も多いと感じたりするのですよね(漱石や前述の「オフィーリア」などにも)。
やはり人という存在は「憂鬱」という感情といっしょに生きるのが宿命なのかもしれません。

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こちらも試写会...... [続きを読む]
受信: 2012年3月 4日 (日) 23時49分
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2012年3月4日(日) 17:25~ TOHOシネマズシャンテ3 料金:0円(シネマイレージカード ポイント利用) パンフレット:未確認 『メランコリア』公式サイト ラース・フォン・トリアーが嫌いだ。 嫌いだが、不愉快な人間が出てきて、興味深かったりするので、観てしまったりする。 不愉快な人間が出ているので、不快な思いをするのだが。で、毎回眠い。 で、本作、不愉快な人間は大勢出て来るのだが、例によって極めて退屈で意味の判らない話なので、「早く終わらないかなぁ」状態だ。 特に第二部の終盤、甥と... [続きを読む]
受信: 2012年3月 7日 (水) 02時24分
» 映画「メランコリア」パニック映画の新しい切り口、そして美しい映像 [soramove]
「メランコリア」★★★☆
キルスティン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール 、
キーファー・サザーランド出演
ラース・フォン・トリアー監督、
135分、2012年2月17日公開
2011年,デンマーク、スウェーデン、フランス、ドイツ,ブロードメディア・スタジオ
(原題:Melancholia )
人気ブログランキングへ">>→ ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい←
... [続きを読む]
受信: 2012年3月 7日 (水) 12時01分
» メランコリア [映画とライトノベルな日常自販機]
★★★★“甘美で憂鬱であっけない世界の終わり”メランコリアはこの映画では地球に接近する惑星の名前ですが、メランコリア(melancolia、melancholy)は憂鬱という意味の言葉でもあります。 オープニングはワーグナーの“トリスタンとイゾルデ”の楽曲をバックに絵画的なスローモーションや静止画像を使いたっぷり美しく世界の結末を描いています。これだけで雰囲気に酔いそうです。 地球の危機とかいうと何か力技を使ったり、そのために自分の命を投げ出す英雄的な存在がいて、その危機を回避することが多いのですが... [続きを読む]
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受信: 2012年3月20日 (火) 20時20分
» ■映画『メランコリア』 [Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>]
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うつ病気質の監督自身にとってのハッ... [続きを読む]
受信: 2012年3月21日 (水) 00時22分
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うーん、やな人間ばっかりだなあ、世の中・・ [続きを読む]
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手持ち撮影で酔う。 話が暗い。 デートに向かない。 ラース・フォン・トリアー [続きを読む]
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『メランコリア』---MELANCHOLIA---2011年(デンマーク/スウェーデン/フランス/ドイツ )監督:ラース・フォン・トリアー出演:キルステン・ダンスト 、シャルロット・ゲンズブール 、アレキサンダー・スカルスガルド 、キーファー・サザーランド
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» 映画『メランコリア』★最期の意識を絶望にしたくないから~雑感です [**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**]
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/156798/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
(内容にふれて、雑感です。 )
この世の終わりに何を思い、どうするか―――
似たような終末作品での逸品は 『 渚にて 』 ではないかと思っています。
本作品でも、地球が惑星メランコリアの衝突で消滅することにな..... [続きを読む]
受信: 2014年8月24日 (日) 22時16分
コメント
sakuraiさん、こんにちは!
いわゆる作家さん(監督も含め)には、自分のことが作品中に出る人と出ない人がいますよね。
ラース監督は明らかに前者ですよね。
「アンチクライスト」は彼のネガティブなフィールドにひっぱりこまれそうで、怖くて観れてません(苦笑)。
投稿: はらやん | 2012年5月 3日 (木) 05時54分
ラース監督の心理状態がありありとわかる流れでした。
それも二人の精神状態から考えると、えらく納得。
前作「アンチクライスト」は、鬱まっさかりで、出口のさっぱり見えてなかったときに撮ってたんだろうなあ~と容易に想像できました。.
今回は、やけにすっきりでした。。。彼にとっては珍しいかも。
投稿: sakurai | 2012年5月 1日 (火) 12時21分
rose_chocolatさん、こんにちは!
この作品はその人の生きてきた過程により、受け入れられ方が違うかもしれませんね。
おっしゃるように憂鬱であること自体は悪いことではなく、そういう状態もありで受け入れるということが、うつから脱する方法のひとつなのです。
本作は現実の受容というのがひとつのテーマかもしれません。
投稿: はらやん | 2012年3月 3日 (土) 08時23分
これ、もし去年の今頃観ていたら、わかんなかったかもしれません。
今観たから理解できるというか。
それだけ人生にはいろいろなことがあって、そして初めて理解できることが出てくるわけなんですよね。
何もいつも明るくないといけない訳じゃなくて、別に憂鬱だっていいじゃんって堂々と思ってもいいんでしょうね。 そう思うと逆にこの作品に希望をもらえたような気がしました。
投稿: rose_chocolat | 2012年2月29日 (水) 20時57分