「永遠の僕たち」 消化しきれていない死
2012年、最初の作品はこちら、「永遠の僕たち」です。
他のブロガーさんの昨年の総括を読んでいるとこちらの作品をあげていた方も何人かいらっしゃったので。
実はガス・ヴァン・サント作品を観るのは初めてだったりする〜(映画ファンか、それでも)。
邦題を観ると、難病恋愛もののように感じられるのですが(そういう要素もありますが)、この作品の本質というかテーマはずばり「死」ですね。
作品のテーマとしてはやはり原題の「Restless」が当を得ていると思います。
「Restless」の意味は「落ち着かない」「そわそわする」です。
では何に対して「落ち着かない」のかというとそれは「死」なのです。
「死」を題材にした映画や小説その他の創作活動というのは、数えたらキリがありません。
突き詰めていけばすべて「死」(と「生」)に繋がるのではないかというくらい。
それは人間が人間であるがゆえに考えてしまうことなのかもしれません。
では、「死」についてどれだけ人を知っているのか。
「死亡」という現象については知っているでしょう。
それを心臓が停止した状態なのか、脳の活動が停止した状態かという論議はありますが、そういう状態は認識できるわけです。
でもそれこそ「人は死んだらどうなるの?」という子供に聞かれたら答えに窮する問題について確信をもって答えられる人はいないでしょう。
まさに「死んでみないとわからない」わけです。
わからないこそ「死」について考えると「落ち着かない」わけです。
子供の頃、ふと「自分は死んだらどうなるのだろうか?」と寝床で思ったことがあります(変な子だ)。
そのときとても怖くなったというか、よくわからなくてまさに「落ち着かない」気持ちになったことを覚えています。
結局そのときは考えてもどうしようもなくて寝てしまった(!)わけですが、それから大人になってからもふと自分は死んだらどうなるのかという考えがよぎるときはあります。
いつも、結局わからないわけで、なんとなく本能的にタブーに踏み込みそうな感じで、考えることをやめてしまうわけですね。
そのタブーに踏み込んでしまう感じが「落ち着かない」感じなのではないかと思ったりします。
主人公イーノックは、両親と自分が乗っていた自動車が事故に合い、両親は死亡し、それを知らぬまま彼自身も生死をさまよって生き残ったという経験があります。
自分が目覚めた時、両親はもういない。
彼が眠っている間に両親の死は起こったわけですから、彼にとっては目覚めた時に両親の死というものが突然現れたように感じるわけです。
また彼も「死」を体験し、そこから帰還したわけです(彼はそこにあるのは「無」だと言います)。
彼には両親の「死」、そして自分の「死」というものが他の誰よりものしかかっていて、彼を離さないのです。
彼は「死」というものと対面し続け、そしてそれを自分の中で消化しきれていないのだろうと思います。
おそらくその「消化しきれていない死」の象徴がヒロシという「幽霊」であると思います(ヒロシが特攻隊員であり、「死」というものと生きている間に向き合った人間であるということがイーノックと対称的)。
普通生活をしていると「自分の死」を想像したとしても、すぐにその考えを払ってしまうと思います。
なにか落ち着かないから。
けれど彼はその体験によりずっと「死」を考え続けます。
だからずっと「落ち着かない」。
その気分から逃れられない。
「死」というものを理解しようとするために、彼は葬儀に紛れ込むということを何度も行ったのだろうと思います。
けれど死期が迫っているアナベルという少女と出会い、彼女と過ごし、そして彼女の死への道のりをいっしょに生きたことにより、イーノックは「死」というものを消化できる機会を与えられたのかもしれません。
アナベルと一緒にヒロシが去るということは、彼女との時間がイーノックの「消化しきれていない死」を消化させてくれたということなのでしょう。
「死」から逃れられる人はいない。
いつか必ず訪れる。
だから生きている間に「死」というものに囚われ過ぎると、逆に「生きている」ということが希薄になってしまうのかもしれません。
「死」に囚われ「生きている」とはいえないイーノックをアナベルは開放してあげたということにもなるのかもしれませんね。
と、こういう文章を正月から書いていると「落ち着かない」気分になってくるなぁ。
考えるの止めようっと。

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» 『永遠の僕たち』’11・米 [虎団Jr. 虎ックバック専用機]
あらすじ他人の葬式を覗いて歩くことを日常とするイーノックは、そこでアナベルと出会 [続きを読む]
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コメント
sakuraiさん、こんばんは!
そうなんですよ、ガス・ヴァン・サントは初めてなのです。
なんとなく苦手意識を持っていました。
「ミルク」はみなさんいいって言いますよね。
イーノックと「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のオスカーは境遇が似てますよね。
親の死を受け入れられないという。
受け入れるために、なにかしらの過程がいるということなのでしょうね。
投稿: はらやん | 2012年3月19日 (月) 21時55分
落ち着かない・・・と言う割には、悟りきった青年たちだなあと、思いました。
でも、邦題には違和感を感じましたわ。
なんだかこそばゆいような、羨ましさを感じる世界でした。
ガスヴァン、初めてとは意外ですね。
「マイ・プライベート・アイダホ」に「誘う女」とか好きだったです。
最近だと「ミルク」が印象的でした。
なんだかんだ言って、ほとんど見てるかも。
投稿: sakurai | 2012年3月19日 (月) 21時31分
ほし★ママさん、こんにちは!
イーノックは自分が意識不明の時に両親を失ったわけですよね。
目覚めたら両親はいなかった。
なにかしらの覚悟があったわけではなく、突然消えていた。
彼が死を受け入れられなかったのもわかります。
彼はアナベルとの生、そして彼女との死により、ようやく死を理解できたのだと思います。
最後の笑顔はとても良かったですよね。
投稿: はらやん | 2012年1月21日 (土) 14時56分
死を消化しきれていない~なるほど、何だかとてもしっくりと腑に落ちました。
「死」を消化したイーノックが「生」とどう向き合うかは描かれないままでしたが
ラストの笑顔が本当にきれいだったので、私もこの作品を「消化」した気になっています。
投稿: ほし★ママ | 2012年1月20日 (金) 20時32分