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2012年1月21日 (土)

「月光ノ仮面」 ・・・よくわからん

「板尾創路の脱獄王」でデビューした板尾創路監督の第二作目です。
古典落語「粗忽長屋」に発想を得た作品になります。
・・・とここまではいいのですが、これ以上は書き難い。
正直言って、よくわからなかったんですよね。
解釈し難いと言いますか、手に負えなかったです・・・。
ラストシーンをどう解釈するか、自分の中で結局消化できませんでしたし、さらには穴掘りの意味、はたまたドクター中松の存在もよくわからなかった。
誰かにどう捉えるのがよいのか、教えてほしいくらい。
ですのでここから先は、この映画の解釈としてはずれているかもしれないので、ご承知おきください。

板尾創路さんが演じる男は記憶をなくしています。
自分がなにものかわからない。
しかし、朧げにある記憶(実は戦友であった本物のうさぎから聞いた話)を辿り、森乃家一門を、落語家森乃家うさぎとして訪れます。
彼が森乃家にうさぎとして受け入れられたとき、本物のうさぎ(浅野忠信さん)が戻っています。
彼こそが正真正銘のうさぎなのですが、戦争により声を失っており、落語家として生きていくことはできません。
記憶をなくした男は森乃家うさぎとして生きることにより人としてのアイデンティティを得、声をなくした本物のうさぎは男に森乃家うさぎとして生きてもらうことにより、落語家としてのアイデンティティを保のです。
ある意味、彼らは二人で一人の存在となったのかもしれません。
しかしそこにうさぎの婚約者であった弥生がからまります。
弥生は最初に帰ってきた男をうさぎだと思い込み、彼に抱かれます。
しかしその後、本物のうさぎが帰ってきたわけです。
それにより彼女は気鬱のような状態になるわけです。
それはそのはずで彼女は結果的に見ず知らずの男に抱かれてしまったと言う罪の意識と、さらには自分が本当に愛しているのはどちらの男なのかわからなくなっていくという困惑の中におかれるのです。
おそろしいと思ったのは、弥生を救おうとして本物のうさぎが溺れることとなったとき、彼女は彼にむかってロープを投げるのを躊躇います。
彼女の中ではおそらく本物のうさぎがいなくなったら、罪の意識に捉えられることもなくなるのではという考えがよぎったのでしょう。
もし溺れているのがもう一人のうさぎであったとしても同じ結果であったような気がします。
満月の光のもと、彼女は月に魅せられてしまったのかもしれません(古来月は人の狂気を増幅すると言われる)。
結果的には、ほんもののうさぎを助けるのは、記憶をなくした男であるわけです。
ある種、とても不安定であるのが三人の関係であり、これが早晩バランスをなくして崩壊していくのは想像できます。
それを本能的に察した男が、自然崩壊するより先に己でそれらの関係を破滅させた・・・というのかなと思ったりもします。
ただこの解釈では、三人以外の人間をも殺すという行為へ繋がる説明にもなっていませんしね。
殺されるほうも、笑いながら殺されるというのも何かしら意味がありそうな感じがしますが、やはりよくわかりませんでした。
あとやっぱり、穴掘りとドクター中松はよくわかりません。
むむむ・・・。

あと板尾さんが演じる男は、初回作もそうなんですけれども最後まで正体不明なんですよね。
さらには主人公でありながら、最後まで何を考えているのか、その心情が明らかにされることはありません。
このあたりは板尾さんの作品の特徴になっていくかもしれませんね。
どういう意味があるのか、まだよくわかりませんが・・・。

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コメント

実にしょーもない!くだらん映画だ!
前半で見る価値なしと判断して飛ばし飛ばし見て大正解!てか、このページの感想説明文の方がわかりやすくて映画より上だわw
脱獄王も実は脱獄繰り返しているのに、実は逃げているんではなく追っていたんだとういう発想から作ったんだろ?この映画も舞台上から客をマシンガンで撃ち殺すというシーンを思い付き、全てはそこへ繋げる為に話を作り出した感じwにしてはそこまでの話がダラダラと長いだけで、
全然面白くないw
板尾、お前才能ないよ!松本人志も映画監督の才能はないな!TVで時々放つ笑いの才能はズバ抜けてるけどな、
まだ品川の映画の方がいいんじゃないかな?見てないけどたぶんね 
他の人もコメントしてるけどこの映画を見たほとんどの人の感想は=石原さとみ可愛い!☆以上!

投稿: | 2014年10月 1日 (水) 11時53分

投稿: | 2014年10月 1日 (水) 11時24分

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