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2011年12月 4日 (日)

本 「ホルモー六景」

万城目学さんの「鴨川ホルモー」の続編です。
「鴨川ホルモー」のメンバーもちらりちらりと出てきますが、続編というよりはサイドストーリーという感じですね。
タイトルにもあるように六つのお話が収められている連作集になります。
それぞれ独立したお話ですが、リンクするところもありましたね(もちろん「鴨川ホルモー」とも)。
どれも面白いですが、僕がなかでもお気に入りなのが「鴨川(小)ホルモー」と「丸の内サミット」ですね。
それぞれのタイトルも粋ですし。
万城目さんの作品は「鴨川ホルモー」と本作しかまだ読んだことがないのですが、「ホルモー」という非日常を題材にしながらも、それに関わる学生たちというのは至極普通のそこらへんにいる学生なんですよね。
本作に収められている話というのは恋愛話が多いのですが、そこで展開される恋愛事態は決して非日常ではなくて、普通の人の普通の恋愛。
状況がホルモーというものがある非日常というだけで、気持ちは特別なものではありません。
このあたりの設定の非日常性と、そこにいる登場人物の日常性みたいなもののバランスをとるのが、万城目学さんは絶妙なのだろうなと思いました。
原作は読んでいないですが、映画の「プリンセス・トヨトミ」もそんな感じでしたし。
万城目さんの作品は他のものも読んでみようかと思います。

「ホルモー六景」万城目学著 角川書店 文庫 ISBN978-4-04-393902-2

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受信: 2012年2月 6日 (月) 12時15分

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受信: 2012年2月15日 (水) 22時43分

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