「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」 今現在、作られ、観られる意味
太平洋戦争が始まったのは1941年、ちょうど現在から70年前のことです。
本作はその節目の年に向けて作られたわけですが、本作を観てみて、今、現在の日本で作られ公開されたことに意味があるように思いました。
太平洋戦争前と現代の日本には共通点があります。
劇中でも触れられますが、戦前の日本は世界恐慌の影響を受けて経済は低迷、国民には閉塞感が漂い、政治も国の舵取りを仕切れずに軍部が台頭を始めていました。
現在の日本。
リーマンショック、そして進行中の欧州経済危機などグローバル経済の影響を受け、経済はいっこうに良くなる気配はありません。
また政治も自民党から民主党になったにも関わらず、相変わらずの迷走状態。
人びとにはやはり閉塞感があります。
戦前はその国の、そして国民の閉塞感を打破するために日本は満州へ進出、そして中国との戦争、さらには太平洋戦争へ突き進んでしまうのです。
これはよく言われるような軍部だけの暴走というわけではありません。
本作もここはしっかり描いていますが、政治家も、そして国民も報道も戦争を望んでいたのです。
国全体がそれを求める空気感があったわけです。
そして戦争を始めてしまった日本は、大戦力を誇るアメリカに圧倒され、多くの国民が死に、またたくさんの地域が焦土と化してしまったのです。
さすがに今の日本が閉塞感を打破するために戦争を始めるとは思いません。
しかし、本作のラストに焼け野原となった東京が映し出されますが、それと似た風景を僕は今年何度となく観たと思いました。
それは震災で破壊された街です。
不況からくる閉塞感、さらに追い打ちをかけるように破壊された街が、人びとの気持ちを萎えさせる。
そんな状態から、進むべき正しい方向性を示してくれるリーダーがいないというのも戦前と現在が共通しているところのような気がします。
本作は、太平洋戦争時の聯合艦隊司令長官であった山本五十六の生き方を、戦争前夜から彼の死まで描いています。
山本は海軍省にいたときは陸軍や国民・マスコミなどの世論が戦争へぐっと向かおうとする中で、開戦に反対してきました。
アメリカとの戦争になった場合、日本に勝つ見込みは全くないと考えたからです。
しかし海軍省の中にも開戦派が力を持つ中で、山本らの力だけではその流れを止めることはできなかったのです。
山本は戦争開始時には聯合艦隊の司令長官となっていました。
彼は軍人として命令に従わなければなりません。
しかし、それが勝つ見込みがある戦いだとは思えないわけです。
彼はその中で、アメリカに対して一撃を加えそのタイミングで講和を行うというストーリーを描きます。
その一撃こそが真珠湾攻撃であったわけですが、その際アメリカの戦艦には多くのダメージを与えられましたが、空母などの機動部隊を行動不能にすることはできませんでした。
時代は大鑑巨砲戦から航空機動戦に移っていたのです。
そのため日本は本土へアメリカからの空爆を受けることとなるのです。
アメリカの機動部隊をたたくため、ミッドウェー海戦を山本たちは行いますが、しかし艦隊指揮官へ意志が徹底されておらず、相手の機動部隊をたたくばかりか日本は貴重な空母を何隻も失い、大敗北をきしてしまうのです。
その後聯合艦隊は南方に転進、そこでガダルカナルなどの拠点を防衛しようとしますが、やはりアメリカの大兵力に押され敗北を続けてしまいます。
このように負けに負け続けている中で、山本五十六は部下に対して怒りをぶつけるのでもなく、またその闘志をなくすわけでもありません。
観ていて思ったのは、山本が「ぶれない」ということでした。
状況は日に日に悪くなっていきます。
その中で打ち手もなかなかうまくいかない。
普通だったらば気力を失ったり、投げやりになったりしそうなものです。
それでも山本はなにか手を考え、状況を変えようとします。
それが何故できるかと言えば、山本五十六の中にぶれないビジョンがあったからだと思います。
それは先ほども書いた「敵に一撃を与えたタイミングで講和」というものです。
彼が行ってきた作戦はすべてそれにつながっています。
このビジョンは彼の現実的な分析により導きだされた解です。
アメリカに勝つなどとどんな奇跡があろうとありえないという冷静な分析。
山本が「その根拠は?」と問う場面が多く観られました。
彼がこう会って欲しいという空想ではなく、冷徹な現実性というものを重視していたことがわかります。
状況がどう変わろうと、冷静な分析から導きだされた大方針は変えない。
だからこそ彼の行動には迷いがないのです。
しかし山本五十六は南方視察中にアメリカ軍機に搭乗機が撃ち落とされ、戦死してしまいます。
その後の日本が、根拠のない空想と精神主義により、破滅の道を歩んでしまったのは皆さんもご存知の通りです。
ひるがえって現在の日本です。
経済には相変わらず光明は見いだせません。
そしてさらにまだ日本は震災のダメージから回復をしておらず、さらには原発という問題も抱えてしまっています。
政治家は国民に対して進むべき正しい道を示しきれていません。
指導者ばかり問題があるわけではありません。
マスコミもただ空気を煽るだけです。
劇中で山本が若い記者に言った「自分の目で見、耳で聞き、心で感じたことを伝える」ということを今のマスコミもできていないと思います。
戦前戦中と日本の戦争への気分を煽った大新聞と、ただ危機感を煽るだけの現在のマスコミも何か同じように思えるわけです。
そして戦前の国民が戦争への雰囲気に流されてしまったように、一般市民も自分で考えるわけでもなくただ何か雰囲気に流されているような感じがするのです。
冒頭に何か70年前と現在は似ていると書いたのはこういう点なのですよね。
何かわからない空気に国全体が流されている。
その空気が悪い方向に向いたら、一気になだれ込んでしまうのではないかという怖さのようなもの。
そういう空気の中で、やはり山本のように冷静な分析とそれから導きだされたぶれないビジョンを持つことが必要なのではないかと思います。
だからこそ、本作が今現在の日本で作られ、公開されたことは意味があるのではないかと感じたのです。
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知らなんだー。
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受信: 2012年1月 2日 (月) 12時49分
» 聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- [B-scale fans log]
公開中 成島出監督
出演 役所広司、玉木宏、柄本明 他
新評価 2.0
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海軍善玉説に基づく周知のストーリー。
「70年目の真実」なんてうたっていますが、
太平洋戦争は陸軍の強硬派に引きずられて・・・。
なんて...... [続きを読む]
受信: 2012年1月 4日 (水) 23時30分
» 「聯合艦隊司令長官 山本五十六」(2011 東映) [事務職員へのこの1冊]
静かな映画だった。皮肉でもなんでもなく、礼儀正しい作品だと感服。 監修・原作が半 [続きを読む]
受信: 2012年1月 8日 (日) 10時36分
» 『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」□監督 成島 出 □脚本 長谷川康夫、飯田健三郎□キャスト 役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、吉田栄作、椎名桔平、 袴田吉彦、五十嵐隼士、坂東三津五郎...... [続きを読む]
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» 聯合艦隊司令長官 山本五十六 [迷宮映画館]
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受信: 2012年1月15日 (日) 12時03分
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【=1 -0-】 2012年一本目の映画、「最後まで日米開戦に反対し続けた連合艦隊司令長官、山本五十六の実像に迫るヒューマンドラマ」だというふれ込みだけど、でも自分の山本五十六像とはどうも違う、その違いを確認しておきたかった。
昭和14年の夏。2年前に始まった支...... [続きを読む]
受信: 2012年1月16日 (月) 10時31分
» 聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- [to Heart]
誰よりも、
戦争に反対した男がいた。
上映時間 140分
脚本 長谷川康夫 /飯田健三郎
監督 成島出
音楽 岩代太郎
出演 役所広司/中原丈雄/柄本明/椎名桔平/吉田栄作/阿部寛/田中麗奈/玉木宏/五十嵐隼士/柳葉敏郎/原田美枝子/伊武雅刀/香川照之/宮本信子/坂東三津五郎
...... [続きを読む]
受信: 2012年1月17日 (火) 19時07分
» 「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」総員出撃! [ノルウェー暮らし・イン・原宿]
見終わった帰りのエレベーターでのおじいさまたちの会話。
「いやあ、アメリカさんはすごねぇ~」
「いっせん発だよ、1千発!!」
「え?あたし?そりゃ終戦6ヶ月まで疎開してたからねぇ~」
・・・・・・・・・・・映画の話じゃなく、体験談!?... [続きを読む]
受信: 2012年1月18日 (水) 23時53分
» 映画 「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」 [ようこそMr.G]
映画 「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」 [続きを読む]
受信: 2012年1月21日 (土) 11時56分
» 『聯合艦隊司令長官 山本五十六/太平洋戦争70年目の真実』(2011) [【徒然なるままに・・・】]
この作品において山本五十六は、開戦の火蓋を切ってしまったものの、元々は誰よりも強く戦争に反対し、そして如何にしてそれを終結させるかに腐心した人物として描かれています。これまでは漠然と「第二次大戦中の英雄」といった程度のイメージしか持っていませんでしたが、それとはかなり趣の異なる人物像です。
役所広司が演じた山本五十六も、包容力があって、堂々たる存在感を持っていました。
物語は玉木宏演じるところの新聞記者の視点で語られるのですが、この人は主人公はおろか狂言回しとしても機能しておらず、体の良いナ... [続きを読む]
受信: 2012年1月21日 (土) 20時33分
» 「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」 [大江戸時夫の東京温度]
映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』は、成島出らし [続きを読む]
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» 【映画】聯合艦隊司令長官 山本五十六 [芸術に恋して★Blog★]
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受信: 2012年1月28日 (土) 03時07分
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受信: 2012年2月 2日 (木) 22時08分
» 聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 [象のロケット]
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《聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-》 2011年 日本 [続きを読む]
受信: 2012年2月11日 (土) 17時55分
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[続きを読む]
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» 12-004「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」(日本) [CINECHANが観た映画について]
目と耳と心を開いて世界を見るんだ
1939年、夏。好戦ムードに盛り上がる世論を背景に、陸軍が日独伊三国軍事同盟の締結を強硬に主張する中、海軍次官の山本五十六は敢然と異を唱える。
ドイツと結べばアメリカとの戦争は必然であり、両国の国力の差を冷静に見極めていた五十六にとっては、それは絶対に避けなければならない戦いだった。
しかし、五十六の懸命の訴えで一旦は棚上げにされるも、三国同盟締結の流れを完全に断ち切ることは出来なかった。
そんな中、五十六は聯合艦隊司令長官に就任する。そ...... [続きを読む]
受信: 2012年3月13日 (火) 01時28分
» 『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実』 [コナのシネマ・ホリデー]
昭和14年の今日1月19日に、時の平沼内閣は条件付きで日独伊三国同盟案に賛成し、昭和17年の1月19日に至って三国軍事協定は締結された。だが、その三国同盟に、山本五十六らは反対の立場を取り続けていた・・・というところから始まる本作を、観てきました。しか...... [続きを読む]
受信: 2012年6月 3日 (日) 00時21分
» 「連合艦隊司令長官 山本五十六 ー太平洋戦争70年目の真実ー」 [ひきばっちの映画でどうだ!!]
「連合艦隊司令長官 山本五十六 ー太平洋戦争70年目の真実ー」」
DVD。
この作品は昨年の12月に封切られた時、劇場に観に行って、役所広司演ずる山本五十六の生き様に感銘を受けて帰ったのであるが、当時このブログは開店休業...... [続きを読む]
受信: 2012年9月 9日 (日) 00時14分
» 『聯合艦隊司令長官 山本五十六 −太平洋戦争70年目の真実-』 (DVD) [みゆみゆの徒然日記]
こちらもDVDで借りてきました。山本五十六の名前の読み方も、私と同世代では知らない人も大勢いるかもしれません。私は名前の由来も読み方も知っていますが・・・山本五十六についてや戦史についても詳しく知っているわけではありません。太平洋艦隊及び戦史マニア(...... [続きを読む]
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公式サイトです。 http://isoroku.jp/
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/156819/
先の大戦に関する話があるときに、いつも思うことがあります。
誤解を恐れず言えば、話し手や作り手には、もちろん、反戦のメッセージがあることでしょう。
..... [続きを読む]
受信: 2013年4月21日 (日) 23時50分
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連合艦隊の司令長官の任につきながら、
戦争に反対をし続けた男。
国力の差から勝てぬ戦と判断した為。
軍隊の理想を貫く為。
戦争の困難さを熟慮した為。
そして、戦争の本質、それは、
勝利し...... [続きを読む]
受信: 2013年6月24日 (月) 22時54分
コメント
ひきぱっちさん、こんにちは!
>こちらからのTBが上手く飛びません
ココログは古い記事へのTBは公開がすぐにされないことがありまして、今は公開されていますのでご安心を。
「ぶれない」といっしょに「部下や周りの人のために」ってのもありますね。
最近の政治家を観ているとなおさらそう思います。
投稿: はらやん | 2012年9月 9日 (日) 06時37分
TBありがとうございました。
どうもこちらからのTBが上手く飛びません(T_T)
申し訳ございません。
>このように負けに負け続けている中で、山本五十六は部下に対して怒りをぶつけるのでもなく、またその闘志をなくすわけでもありません。
観ていて思ったのは、山本が「ぶれない」ということでした
いつの時代も、軸が「ぶれない」ことが、リーダーとなる人間には求められるのでしょうね。時として、自分もふと思いついたときにハタと・・・今の自分はどのくらいぶれているのだろう(結構ブレブレなんですが(T_T)と、自己分析してみたくもなります・・。
投稿: ひきばっち | 2012年9月 9日 (日) 00時53分
sakuraiさん、こんばんは!
そうなんですよね、今も昔もなかなか「ブレない」人がリーダーになることはあまりないですね。
前首相みたいに「ブレない」ことに固執してしまって、ズレちゃっているのも問題なんですけれど。
山本五十六は、状況に対して柔軟に対応していながらも、その根本はブレない感じがありました。
役所さんはこういう役をやらせたら、今は日本一ですね。
投稿: はらやん | 2012年1月15日 (日) 20時42分
>山本が「ぶれない」ということでした
ここは強く感じました。
彼のような男がもっときちんと仕事が出来てたら、世の中、変わってたでしょうね。
その力を今も昔もなぜ日本という国は、うまく生かせないのか・・・。忸怩たる思いも痛烈に感じました。
描き方としては、善悪の対比みたいな感じで、そこはどうかなあと思ったんですが、わかりやすいっちゃ、わかりやすい。
役所さんがとっても良かったです。そこは素直に思いました。
投稿: sakurai | 2012年1月15日 (日) 12時03分
たいむさん、こんにちは!
パンフレットを読むとクランクインは震災後だったようですね。
たぶんスタッフも相当たいへんだったと思いますけれど。
逆に尚更、今の時代にこの作品は必要だという思いで作ったのかなと感じました。
投稿: はらやん | 2011年12月29日 (木) 08時54分
こんにちは(^^)
ぜんぜん違うんだけど、なんだか今と被るという印象を持ちますね、この映画は。
間違っていると気付いている人も少なくないのだろうし、私も諦めたくはないんだけど、人身御供になる勇気なんて無いし、結局何もしないし、バカみたいに流されているのと同じですね。
クランクインを考えても合わせたわけじゃないのに、図らずも・・といった映画になりましたね。
投稿: たいむ | 2011年12月28日 (水) 17時21分
やっちゅさん、こんばんは!
大所高所でものを観て、引っ張っていける人がほしいですよね。
それと欠点ばかりを探して突っ込むことばかりしているマスコミ、そういうのに流されてしまいがちな国民も反省すべきところはあるかなと思いました。
現代を映す鏡のような感じがしましたね。
投稿: はらやん | 2011年12月27日 (火) 20時17分
いつもTB返しありがとうございます。
役所広司の演技見事でしたね。
五十六の主張や考え、人柄は素晴らしく、現代でも彼のようなリーダーが存在して欲しいと思います。
私達国民も理想のリーダーばかり求めているだけではなく、彼が言うように常に物事の本質をみていくことや、目や耳や心を世界に開いていかなければいけないと感じます。
この映画、原作の半藤氏が自身でも山本贔屓だと語っていることや、五十六の出身地の長岡市や新潟のメディアや高校OBなどが制作に関わっていることなどから、よい面ばかりだけが並べられているせいか、映画としてのメリハリに乏しかったようにも思いました。
Wikipediaなどで五十六のことを見ると、好意的な評価も多いですが、批判的な評価も多く見られます。批判的な評価に関するエピソードを盛り込んでいくと、もっとメリハリが付いたのかと思います。
話は変わりますが、もしよろしければ僕のサイトとの相互リンクをお願いします。
サイト名:映画とライトノベルの日常自販機
リンク先URL:http://sugiyama.tv
よろしくお願いします。
投稿: やっちゅ | 2011年12月26日 (月) 10時10分