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2011年11月19日 (土)

本 「ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔」

前作「ルー=ガルー 忌避すべき狼」が出版されたのが2001年ですから、10年ぶりの新作となります。
昨年映画化されたことがきっかけになっているのかな?
本作は前作から3ヶ月後という設定になっています。
前作の中心となったのは、牧野葉月、神埜歩未、都築美緒というキャラクターでしたが、本作では前作の脇であった来生律子、作倉雛子、麗猫が中心となります。
葉月は出番は少ないもの歩未、美緒は本作では脇とはいえ活躍します。
前作は「京極堂」シリーズにも通じるような京極夏彦さんらしい虚と実というテーマがありましたが、本作ではそのあたりはやや薄れ、ストレートなエンターテイメントとなっているように思います。
このあたりもアニメ版の影響かな?
本作で描かれる未来は、世の中の仕組み・枠組みががっちりとできてしまっている世界です。
その中で先にあげた少女たちはそれぞれにその世界への居心地の悪さを感じています。
かっちりと固まっていた世界に対し、少女たちが行動をもって自分らしさというものを発揮していくというのが本作のテーマになりましょうか。
京極さんらしいテーマは薄いものの物語としては一気に読ませるパワーはありますので、素直に面白く読めるのではないでしょうか。
美緒って前作もそうでしたが破天荒なところは、「京極堂」の榎木津に通じるところがありますよね。
そろそろ「京極堂」シリーズも新作が読みたいなぁ。
本作はシリーズ化しそうな終わり方でしたね。

本作はハードカバー、新書、文庫、電子書籍という4形態で同時に発売されました。
ハードカバーは重いし、文庫は分冊で上下巻合わせると新書版と同じ値段だし、電子書籍は苦手だしということで僕は新書判で読みました。

前作「ルー=ガルー 忌避すべき狼」の記事はこちら→

「ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔」京極夏彦著 講談社 新書 ISBN978-4-06-182755-4

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