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2011年10月16日 (日)

本 「謎解きはディナーのあとで」

たまたまですが、一つ前の本レビュー(「神様のカルテ」)に引き続き本屋大賞第1位の作品を読みました。
2冊続けて読んで解りましたけれど、本屋大賞って選ばれる傾向がありますね。
基本的に読みやすい本が選ばれるような気がします。
いつも本を読んでいるような読書マニアみたいな人向けというよりは、あまり普段小説などを読まない人向けと感じがしますね。
さらさらっと読みやすい。
あとは登場する人物のキャラクターがはっきりしていてわかりやすい感じがします。
あまり内面が複雑ではなく、読書慣れしていない人でもキャラがつかみやすいというような印象です。
本作も主要な登場人物はとてもキャラ立ちがはっきりしています。
主人公宝生麗子は大富豪の娘ではありますが、その素性を隠して刑事をしている超お嬢様。
それでもってそのお嬢様の執事兼運転手が影山という男で、推理力が抜群で麗子が持ち込む難事件もその話を聞いただけでいとも簡単に解いてしまう人物です(いわゆるアームチェア・ディテクティブってやつですね)。
影山は執事らしくとても慇懃なのですが、実はけっこうな毒舌家。
丁寧な口調でありながら、雇い主麗子に毒舌を浴びせます。
「この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」
「お嬢様の目は節穴でございますか」
こんな毒舌を吐いてから、事件の真相を解くというのが、パターンです。
事件そのものはそれほどミステリー的には難易度は高くないので、ミステリー小説というよりはさきほどの登場人物のキャラで読ませるタイプの作品ですね。
そういう意味ではとてもテレビドラマ的。
と思ったらテレビドラマ化ということで、今週から麗子を北川景子さん、影山を櫻井翔さんでオンエアだそうです。
櫻井翔さんの影山ははまりそうな気がします。
思えば「神様のカルテ」「謎解きはディナーのあとで」と連続で櫻井さん主演作品の原作を読んだことになるなぁ。

テレビドラマ「謎解きはディナーのあとで」の記事はこちら→

「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉著 小学館 ソフトカバー ISBN978-4-09-386280-6

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