「けいおん!!」 去りゆく楽しかった日々
ブレイクした「けいおん!」の第二期シリーズになります(!が2つになっている)。
本シリーズはかなりの人気だそうで、今年の12月には劇場版も公開決定だそうです。
第二期は第一期の続きとなり、唯たち軽音部のメンバーが高校3年生になってからが描かれます。
あいかわらずたわいもない話で、高校3年生でテーマとしては必ず上がってくる「受験」もそれほど大きくは扱ってません(進路などはさすがに悩んだりしているけれど、あっさり受験は終わる)。
本作は軽音部のメンバーたちの日常というのを描いていますが、第一期と違うのは梓の視点が強く出ているところでしょうか。
梓は、高校3年生の先輩たち、唯、律、澪、紬の唯一の一つ下の後輩になります。
梓はけっこうマジメなタイプなので、どちらかとグダグダと過ごすことが多い軽音部の先輩たちにもう少し真剣に練習をしてほしいと思っています。
けれど、5人で過ごす時間も非常に楽しく、また大事に考えている娘です。
本作が唯たちが高校3年生であるということは、本人たちよりも梓の視点で強く意識されています。
唯たちが卒業してしまったら、梓はひとりぼっちになってします。
もう楽しかった日々は得られなくなってしまう。
そういう予感を梓は感じています。
なので、「けいおん!!」にはそこはかとない寂しさというものも漂っているように感じました。
決して派手ではない日常だけれど、そこには何かとても大切なものがあって。
そこからいつかは卒業しなくてはいけないという現実があるということを。
去りゆく楽しかった日々。
これはみなさんも高校時代を思い返す時になにか心に残っていることがあると思うんですよね。
相変わらずのグダグダ、キャピキャピの軽音部ですが、そういう梓の視点で見直してみるのもおもいしろいかもしれません。
主題歌は途中で変更になりましたが、2曲とも人間離れしたキー、速さで、よく歌えるなぁと感心するばかり。
唯役の豊崎愛生さんは声優さんですが、ライブもやったりするようで、その実力を見せつけられました。
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