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2011年6月 9日 (木)

本 「県庁おもてなし課」

有川浩さんは好きですが、この作品は中でもかなり好きの部類に入ると思います。
個人的にツボに入るところがいくつもあって、好きの3乗くらいです。

まずは高知県が舞台ってところが好き!
別に高知県出身ではないのですが、僕は高知が好き。
僕は基本的に旅行などは好きではない典型的な出不精なのですが、なぜか高知県には一人旅を3度も敢行しているのです。
四駆の車を持っていた頃、リアにキャンプ道具を詰め込み、夜に東京発のフェリーに乗り込んで、そのまま四国へ。
宿などはとらず、それこそ河っぺりでキャンプをしながら、旅をしたのです。
本作でもなんども触れられていますが、高知は川がいい。
四万十川ももちろん、仁淀川もいい。
四万十川は源流から河口までを走破するということもやってみました。
(これも本作で書かれてますが、四国の川沿いの道はくねくねしている上に細い!対向車とすれ違うときはそのまま崖下に落ちるんじゃないかと思いました)
ほんと自然はありあまるほどあり、誰にも気遣うことなく過ごすことができます。
適当にほったらかしにしてくれる塩梅などは心地よく、本作の「おもてなし課」が気づいたところはまさにその通り!というところでした。
ただ、これも触れられていますが、やはり情報がとりにくいというのは難点。
キャンプ場などの情報がもっと集約的に見れるといいなーとはずっと思ってました。
これからの「おもてなし課」に期待です。

好きなところ、その2。
やはり有川浩さんらしい、甘めな恋愛でしょうか。
ちょっと不器用な登場人物の不器用な恋愛がやはりいいです。
読んでて微笑ましいです。
ベタ甘ってほどではないけれど、それこそ甘酸っぱい感じがやはりいいです。
多恵ちゃんは可愛いです。
近くにいたら惚れます。
うらやましいぞ、掛水。

好きなところ、その3。
これは意外にも仕事にも使える本だったりします。
「おもてなし課」が行っているのは、まさにマーケティング。
素材はある。
けれどそれをどうやって売っていいかわからない。
これこそマーケティング。
「おもてなし課」が最後にたどり着くのは、「ストーリー戦略」です。
そのもの(本作でいえば高知という土地の自然)を売るだけではなく、それを消費する過程をも楽しませるということ。
どちらかというとそのものよりも、その過程を楽しませるというか。
商品で差別化が図れなくなりつつある現在、「ストーリー」でものを売るというのは、注目される手法です。
このあたり自然とマーケティング、つまりは消費者への「おもてなしマインド」を学ぶには格好の素材でしょう。

まったく違う「好き」の切り口でしたが、それぞれの切り口で楽しめる作品でした。
素晴らしいです、有川浩さん。

「県庁おもてなし課」有川浩著 角川書店 ハードカバー ISBN978-4-04-874182-8

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コメント

たいむさん、こんばんは!

有川さんらしい作品ですよね。
たぶんご自身のところにも故郷のためにいろいろと協力してくれないかという依頼があるんでしょうねー。
そういうのも物語のタネになるんですね。

投稿: はらやん | 2012年2月 8日 (水) 23時49分

若干出来過ぎなところが有川作品だけど、高知県のおもてなし課は実在で、バッサリ切るところは切っているところも有川作品で、私もこの作品好きです!

名物”ゆず”商品が気になってHPにアクセスしちゃったし(笑)

投稿: たいむ | 2012年2月 8日 (水) 10時43分

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