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2011年5月 1日 (日)

「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」 シンプルに楽しめる記念すべき第一作

今月20日、第4作目「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」が公開されるので、気分を盛り上げようと思い、第1作目「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」を観ました。
久しぶりに観ても楽しめました。
あのテーマが流れてくるとワクワクします。
この作品を初めて見たのはもう8年前になるんですね。
ちょうどその頃は、映画熱が一時的に冷めていたときでした。
確かそのときは同伴がいたので(ようはデートだ)、万人受けして、単純に楽しめるものがよかろうということでこの作品を選びました。
ディズニーのアトラクション原作だから、女性でも楽しめるだろうと。
けれど観始めたら、想像以上におもしろく、自分でもかなり楽しんじゃいました。
観る前は、「今時海賊映画?」「ジョニー・デップがメジャーで主演って大丈夫だろうか?」「ディズニーのアトラクションだから、お子様向けのヌルいお話じゃないの?」「ゴア・ヴァービンスキーって誰?」といったような不安があったのですが、そんなのは観たら払拭されました。
今はジャック・スパロウといったらジョニー・デップの一番のアタリ役とされています。
へんてこなメイク、それと無駄な動き(笑)、こんなユニークなキャラクター、あまり他にいないですよね。
一度観たら忘れられないキャラクターでしょう。
オーランド・ブルームもキーラ・ナイトレイもブレイクしたのはこの作品ですし(本作のキーラ・ナイトレイは目を見張るほど美しい)。
他のキャラクターも印象的であり、バルボッサなど敵役だったのに結局新作にも登場するほどで、レギュラー化してますよね。
海賊映画というと古めかしい印象しか当時はなかったですが、現代的にも通用するストーリー、アクションで見せてくれる映画になっていました。
脚本的には最後のどんでん返し(ジャックがあえて呪いを受け不死身になる)もなかなかのアイデアでした。
その場面での剣劇シーンも魅せてくれましたよね。
月の光があたる場所ではガイコツ、そうじゃないところでは生身になるというのを、アクションシーンの中でうまく見せたのは画期的でした。
こういう新しい表現というのも、古くさそうになりそうな海賊映画を、新しいものに見せるひとつの要素になっていたと思います。
ストーリーも複雑ではないし、キャラクターも立っているのでわかりやすく、それほど頭を使ってみる必要もない、まさにアトラクション的な楽しさもある作品です。
続く2作、さらに3作とだんだんと話しが複雑になっていって、本作の持つシンプルさがなくなっていったのは残念なところです。
今度の「生命の泉」は初心にかえり、本作のようなシンプルさを狙ったということを聞いていますので、期待したくなりますよね。
「ワールド・エンド」は期待が重すぎて、空回りした感じがありましたから、新作は監督も代わるので、シンプルに楽しめる作品になっているといいですね。

この映画のテーマ音楽ですが、ジマー節バリバリだったので、絶対音楽を担当しているのはハンス・ジマーだろうとエンドロールを観ていたら知らない名前が。
うーん、違う人だったのかーと思っていたら、テーマはやっぱりハンス・ジマーだったのですね。
その頃、忙しくてテーマだけ作曲して、それ以外のアレンジを他の人に任せたのだとか。
だからクレジットされていないということです。
2作目以降はハンス・ジマーがクレジットされてます。

第二作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ チェスト」の記事はこちら→
第三作「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の記事はこちら→
第四作「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」の記事はこちら→

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コメント

ちゃぴちゃぴさん、こんばんは!

ストレートにワクワク楽しめる作品でした。
「インディ・ジョーンズ」的というか、見始めるとあっという間です。
キーラ・ナイトレイはほんとにきれいで惚れ惚れしました。
新作、楽しみですねー。

投稿: はらやん(管理人) | 2011年5月 3日 (火) 16時37分

こんばんは~
TBをあちこちありがとうございました♪

もうすぐ新作公開ですね。
この映画は、楽しかったです。キャラがよかったですねぇ。
初めてDVDを購入したのがこれでした。(ブルーレイも)
音楽も、わくわくするものでした。最近は、バラエティ番組でよく使われてますねぇ。
キーラが本当に綺麗でしたねぇ。オーランドくんも、初々しさが懐かしい。
単純に楽しめる大好きな1本です。

投稿: ちゃぴちゃぴ | 2011年5月 3日 (火) 00時37分

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» パイレーツ・オブ・カリビアン / 呪われた海賊たち [いやいやえん]
やっぱり1作目が一番まとまっていて出来がいいよ。 海の中を歩きながら月光で照らされた部分だけが骸骨の海賊達のシーンなんて、最高。文句なしの娯楽大作の1作です。 脇役1人1人がいい味をだしていて、ジャックがそれに絡むのがまた面白い。主人公ながら狂言回しのような役柄で、これがまた飄々とした性格のキャラクターとしてピタリと合ってる。 エリザベスとウィルの恋愛模様、バルボッサの野望、金貨の呪いなどなど、それぞれうまく絡んで面白さが倍増してます。常に飄々とした表情のジャック・スパロウが予想だにし... [続きを読む]

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