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2011年5月 8日 (日)

「プロジェクトA」 やっぱりジャッキーすごいです

先日「ラスト・ソルジャー」を観たら、無性にジャッキー映画が観たくなり、「プロジェクトA」を観賞しました。
本作については説明無用で、個人的にはジャッキー映画といえば、まっさきに上げるのが本作になるかと思います。
本作までは「蛇拳」「酔拳」などの伝統的なカンフー映画をベースにジャッキーらしいコメディさを加えた一連の作品、そしてアメリカでの作品「バトルクリーク・ブロー」「キャノンボール」などがありました。
基本的にはカンフー映画系であったわけです(「キャノンボール」はちょっと違うけど、主役じゃないし)。
本作が画期的であったのは、ジャッキーらしいカンフーアクションは楽しめるうえに、従来のカンフー映画にはないシチュエーション、ストーリーにしたということです。
それまでの香港のカンフー映画はある種の定型のようなものがあって、それをなぞるような作品が多かったように思います(日本でいえば「水戸黄門」のような超定番の枠組み)。
本作はカンフー映画を従来の定型から解き放った作品になったのだと思います。
枠組みを取っ払うことにより、今までのカンフー映画ではなかった新たなカンフーアクションのアイデアも出てきたのではなかったかと思います。
例えば、前半のホールでの縦横無尽のアクション、自転車でのチェイスシーンのアイデアなどはそれまでだったらなかなかでてこないでしょう。
特に自転車チェイスシーンは僕はすごく好きで。
ジャッキーならではのコミカルさ、アイデアが詰まっていて何度でも楽しめます。
ジャッキーの映画の魅力はやはり本人がやっているということ。
なんどこういうことができるのだろうと、ただただ感心するばかり。
この作品を初めて観たときは、子供心に凄い人だと思いました。
本作を語る上で外せないのは、やはり時計台の落下シーンでしょう。
今であったら、絶対にワイヤーか、CGを使うはず。
これを生身でやってしまうから、ジャッキーは凄いです。
生身であるということは、やはり観る側にも伝わってきます。

本作の成功によって、カンフーアクションは枠組みが取り払われ、自由な発想でアクション映画が作られていくようになります。
カンフーアクション、マーシャルアーツが様々な映画の劇中で使われるのが普通な現在、この作品の貢献は大きいのではないかと思います。

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