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2011年4月30日 (土)

「スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団」 部分的はおもしろいけど全体的にはグダグダ

「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン-」のエドガー・ライト作品と言われれば、観に行かないわけにはいかないでしょう。
ということで、本日渋谷まで行ってきました。
こちらアメリカでの興行が悪かったので、日本での公開が危ぶまれたところを、署名活動により公開にこぎ着けたとか。
たしか「ホット・ファズ」もそうだったような・・・。
原作はカナダのコミックだということです。
ゲームやロックなどサブカル系へのオマージュが強く出ていた作品でした。
今までもエドガー・ライトは「ショーン・オブ・ザ・デッド」でゾンビ映画、「ホット・ファズ」で刑事ものへのオマージュを捧げまくっていましたから、適役だと言えるでしょう。
オマージュを捧げているゲームは、最近の3DCGバリバリのゲームではなく、どちらかというと一昔前のドット絵チックな「スーパーマリオ」的なものや、「ストリート・ファイター」的な格闘ゲームですね。
僕的にはこのあたりはなじみがあります。
エドガー・ライトらしく、そこここにいろんなものへのパロディ(オマージュ?)が捧げられています。
最初の元カレをやっつける決め技はほぼ「昇竜拳」(それもコンボで)でしたし。
個人的に一番ツボは最初のインド系の元カレとそのとりまきの、「踊るマハラジャ」風のダンスですね。
やはりインドといったら、このダンスでしょう。
といったようにパロディ部分はけっこう笑えるところとか、ニヤリとする場面はたくさんありました。
けれども、お話がだいぶグダグダ・・・。
正直言って、冒頭にあげた二作品ほどおもしろくはない。
部分部分はおもしろいところはあるんですけれどね。
この作品自体が妄想的な世界なのか、夢の中の場面転換がかなり激しく行われるので、ちょっとどういう状況なのかがわかりにくいところがあります。
「インセプション」みたいに第何階層とかいう設定があるわけでもなさそうですし。
話がジグザグしていてついていきにくいという感じがあります。
雑誌の「Cut」を読むと、このあたりのゴチャゴチャ感は、もともとの原作の作風のようですね。
このあたりはエドガー・ライトだけに責任を負わせられないようです。
そうなるとちょっと原作も読んでみたくなったりもします。

「ショーン・オブ・ザ・デッド」の記事はこちら→
「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン-」の記事はこちら→

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