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2011年4月23日 (土)

本 「道をひらく」

自分にはよくない性分があって。
ちょっとひねくれたところがあり、流行っているものとか、強く薦められたりすると、かえって乗り気がしなくなるようなところがあります。
この本も当時の上司に買ってまでして渡されていたのにも関わらず、そのまま「積ん読」になってました(たいへんスミマセン)。
奥付けをみてみると、初版が出たのは、1968年で自分が生まれた年!
自分が持っている版は2000年だったので10年近くほったらかしていたことになります(重ね重ねスミマセン!)。
けれど、ちょっと今回手に取って読んでみたら、すごく感銘を受けました。
というより今という時代に読んだからこそ、感銘を受けたのかもしれません。
本著の著者は「経営の神様」と呼ばれた、現パナソニックの創業者松下幸之助さん。
彼が書いた短いエッセイが見開きでひとつ。
現代で言えば、ブログのようなもののような感じです。
この一言一言、戦後最大の危機と呼ばれる現在の状況を目にして呆然とする我々に、導いてくれるようなものになっています。
例えば、ちょっと長くなりますが、引用させていただきます。

「この日本の国に
活力にみちた青春をもたらさねばならない
勤労者も 学生も
経営者も 家庭の主婦も
あらゆる職業の あらゆる人びとが
自分の殻をぬぎすてて
みずみずしい光のなかへ躍り出よう
日本人すべての 平和と幸福と繁栄の道を
躍動する心で 今こそ真剣に考えるのだ」

「ながい一生のうちに 人はいくたびか
自分の将来を左右する岐路に
血のにじむ思いで 立たねばならない
ながい歴史のうちに 国もまた いくたびか
みずからの行くすえを鋭く見きわめるべき
意義深い時期に みまわれるー
緑ゆたかな国土 香り高い伝統と歴史
そこに培われた 民族の優れた素質
この日本の未来を いま静かに 見きわめたいー」

なんというか危機的状況を迎えている今の日本の姿を見越したような言葉の数々・・・。
よく考えてみると、それも不思議ではないのかもしれません。
松下幸之助さんは戦後の焼け野原から、日本が苦しみながらも復活してきた姿を見、それを牽引してきた本人でもいらっしゃられるわけですから。
今の状況は戦後のたいへんな状況と似通っているのかもしれません。
そう考えれば。
今の状況を決して悲観しする必要はないかもしれません。
少しずつではあるけれど、つまづきながらではあるけれど、日本人は復活の歩みを止めることはありません。
いつかはよりよい姿へ、戻り成長していく時代はくるでしょう。
だからこそ、我々は将来の姿というものを今こそ夢見て、行動する必要があるのでしょう。
勇気と希望を与えてくれる本でありました。

今になって知ったのですが、この本を出版しているPHP研究所というのは、松下幸之助さんが設立したんですね。
PはPeace(平和)、HはHappiness(幸福)、PはProsperity(繁栄)を意味しているのだそう。
すごい人だ・・・。

「道をひらく」松下幸之助著 PHP研究所 文庫 ISBN4-569-53407-4

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