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2011年1月28日 (金)

「僕が結婚を決めたワケ」 で、そのワケは?

ロン・ハワード監督の久しぶりのコメディ作品です。
彼の昔の作品は好きだったんですけれど。
「スプラッシュ」とか「コクーン」、「バックドラフト」、「アポロ13」・・・。
でも最近はどうも「好きっ!」って言える作品がないんですよね。
ですので観に行こうか迷ったんですけれど、やっぱりハワード監督だしなあということで行ってきました。

邦題は「僕が結婚を決めたワケ」。
結婚していない自分としてはぜひとも「結婚しよう!」と思う時の気分というのを知りたいわけですので、そのあたりを重点的に観てみようと(笑)、観てみましたが・・・。
「で、そのワケは?」
と聞きたい。
そもそも物語はそういうことが主題ではなかったような。
ふとパンフレットの原題を観てみれば「THE DILMMA」とありました。
ふむ、ジレンマ、ね。
それはこの作品のテーマそのままですね。
誰なんだ、変な邦題つけた人は?

主人公ロニーはつき合っている恋人と結婚しようか悩み中で、今一歩踏み込めない状態にいます。
ようやく覚悟を決めた彼が目撃してしまったのは、学生からの大親友の妻の浮気現場。
彼は正直でありたいと思い、親友に真実を告げようか告げまいか悩みます。
言うべきか、言わざるべきか、それが問題だ、と。
まさにジレンマです。
個人的にはあまり秘密を持つことができない(隠す方がエネルギーがかかるので)ので、基本的にロニーのように正直であるほうがいいなと思っています。
そのほうが秘密を抱えるより楽だと思うんですよね。
とはいえ、すべて正直であれば皆ハッピーであるかと言われればそうではないわけで、隠しておいたほうがいいことがあるというのはわかっているつもりです。
でも本作の主人公ロニーはそうじゃないんですよね。
そういう真正直なロニーと周囲の人々の困惑、ドタバタぶりが笑いどころのコメディなのだとは思いますが・・・。
なんというか、笑えない・・・。
恋人のご両親の結婚40周年パーティでのロニーの大演説は、まさにKYだし・・・。
心理療法の場での大暴露もいかがなものかと。
正直であるという自分は満足かもしれないけれど、周囲の人は相当居心地悪いよ・・・。
もう少し「空気を読んで」ほしいぞ、ロニー。
ということでコメディ映画なのに、大笑いするのではなく、苦笑するしかなかった微妙な作品でした。
うーむ、ロン・ハワード、どうした?

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コメント

KLYさん、こんにちは!

ほんと邦題が良くないですね。
最近の洋画はこの手のタイトルが多くて、何かがヒットするとすぐそれに乗じた感じになってしまうので、もう少し配給会社も考えてほしいものです。
お話もなんだか、うだうだ悩むだけでその結末も決して後味がいいものではなく、なんだかなーという感じでした。

投稿: はらやん(管理人) | 2011年1月29日 (土) 10時29分

全く同感です。
全然結婚を決めたワケとか話と関係ないし。(苦笑)毎度の事ながらどうしてこうしてスットコな邦題つけちゃうんでしょうね。
完全にロニーが浮気の事を言うかどうか迷うってだけの話をなんだかやたら回りくどく魅せてただけのように思いました。^^;

投稿: KLY | 2011年1月28日 (金) 23時35分

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