「完全なる報復」 完全な法はない
本日公開のこの作品、あまり話題にはなっていないようですが、たいそうおもしろい。
なにが正義でなにが悪なのか。
クライドが行っていることは正義ではないですが、その心情には共感できるところもあります。
対するニック検事は法律家として間違ったことはしていませんが、まったくの正義とも言いきれないところもあります。
そのあたりの善悪がピシッと分けられないことによる緊張感、そして何を仕掛けてくるのかどこを目指しているのかがわからないクライドの報復活動の行く末などサスペンスとして見ごたえがありました。
話題にならないのはアメリカ独自の法制度である司法取引が題材になっているからでしょうか。
司法取引というのは犯罪者がその犯罪立証するために協力することと引き換えに罪状を軽くしてもらう取引をすること。
例えば複数犯による犯行であれば、誰が主導権を握ってすすめたかというようなことを犯人グループの誰かが話すなどということになります。
映画などでもたびたびこの制度が出てくることがあるので知っている方もいらっしゃいますよね。
日本ではこの制度はありません(情状酌量はあっても)。
日本にはないからといって関係ないとも言ってられないような気もします。
司法取引というのはありませんが、日本でも法律はあるわけです。
本作は司法取引というよりは法システムに対する疑義というふうにとらえたほうがいいと思います。
法律というのは、刑事にしろ民事にしろなにか事件が起こった時、つどつどルールを決めていくのは非常に非生産的であるということからできたものであると思います。
何かルールがあったほうが良いか悪いか決めるのが早くなりますから。
しかしそのトラブルの事前の準備である法律がさまざまなケースに対応するためにより複雑化していくにつれ、それを専門に扱う法律家(裁判官、弁護士、検事など)という職種がでてくるわけです。
彼らもそれが仕事になるわけですから、システムとしていかに効率的に法律を運用していくかというのを考えるようになります。
本作の検事ニックなどもそうでしょう。
これは当然のことだと思います。
けれども効率的に行うのは悪いことではないですが、もともと法律が作られたときの意図というものがシステム化、ルーティン化していくなかで失われてしまい法律が運用されていってしまうのは危険だと思います。
専門家にとってはいくつも抱える案件の一つであっても、当事者からすればその案件がすべてなわけです。
流れ作業のように処理されてしまってはガマンがならないということも出てくる危険性があります。
日本でも昨年の大阪地検による証拠偽造という事件がありました。
これも最初に描かれたスジにあわせるために証拠を偽造したわけです。
これは一度立ち止まり考え直すということをサボり、決められたスジを淡々と処理していくという法律運用のルーティン化が招いたものであるかもしれません。
完全な法はありません。
完全な方はないからこそ、法律家はその法の成立の趣旨をしっかりと理解した上で、一件一件のケースについて丁寧に取り組む必要があると思いました。
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» 「完全なる報復」ネタバレ解説 [カサキケイの映画大好き!]
「交渉人」のゲイリー・グレー監督
ジェラルド・バトラー、ジェイミー・フォックス出演
1時間48分、2009年アメリカ公開
原題は Law abiding citizn
初っ端から直ぐ事件は勃発、二人組の暴漢が押し掛けて来て妻と幼い娘が殺されるのを、瀕死の重傷を負ったクライド(ジェラルド)は記憶のかなたで見るしかなかった。
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コメント
sakuraiさん、こんにちは!
あまり話題になっていないですが、おもしろい切り口で下よね。
たしかにきつい描写もあり、苦手な方はダメな感じだと思いますが、個人がシステムに対して戦いを挑もうとすると過激になってしまうのかも。
こちらもシステム論になりますね。
投稿: はらやん(管理人) | 2011年3月12日 (土) 07時47分
あたしも結構面白く見ました。
ああいう切り口の話は、なかったですよね。
どっちにしろ、やられた奴は、ろくな人生は送らなかったと思うんですが、ただの復讐じゃなく、もっと根本的なとこに切り込もうとした描き方は、興味深かったです。
ただあすこまでやりすぎると、焦点がずれていってしまいましたからね。
あれじゃ、殺戮マシーン。
その手前くらいで、納得いく終わり方にしてもらいたかったです。
投稿: sakurai | 2011年3月10日 (木) 09時51分
KLYさん、こんにちは!
僕は脚本が割り切ってクライドの背景とか心情とかを端折ったのは正解だったかなと思います。
根本的にクライドの行っていることは犯罪ですので、同情はしても感情移入までする必要はないかなと。
どちらかというと彼の行為が、映画としては司法制度の不完全さを浮かび上がらせるという役割であったのだろうと思いました。
投稿: はらやん(管理人) | 2011年1月23日 (日) 14時51分
司法制度に対する挑戦と言うのは面白いアイディアだと思いました。しかも、犯人やら百歩譲って犯人の弁護士を殺しているうちなは良いものの、タダ片腕として仕事をしただけの女性検事を殺し始めるあたりから、観ている側の気持ちが「いくらなんでもそれはどうなの?」ってなるのも計算づくなんでしょうね。
ただ、10年も復讐心をもち続けるにしては、最初の幸せそうなシーンがちと弱いと感じました。肝の部分なんでもう少し見せても良かったかなと。あと証拠が採用されなかったことをサラッと流してしまいましたが、理由が解った方が不条理感がより際立つのかなと。
しかし遠隔殺人のプロなんて本当にいるんですかね?^^;
投稿: KLY | 2011年1月23日 (日) 02時34分