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2010年12月 4日 (土)

本 「三匹のおっさん」

有川浩さんの作品は好きですが、こちらは読んでいませんでした。
有川さんと言えば、ラブコメ、それもベタ甘ラブコメですので、主人公はやはり若い男女ということが多いです。
その有川さんの作品で、主人公がアラ還(アラウンド還暦)の三人の老人(っていったらこの三人が怒るに違いない)っていうのは珍しいですよね。
でも読み始めてしまえば、やはり紛うことなき有川作品というのがわかります。
さすがにアラ還の三人のベタ甘話はありませんが、三匹の清一の孫の祐希と、もう一人の則夫の娘の早苗の関係はいつもの通りのベタ甘系ですしね。
あと有川さんの作品ていうのは、憎まれ口を叩き合う男同士っていうのもよくでてきます。
「海の底」とか「図書館戦争」もそうかもしれませんが、そういう関係に本作であたるのが清一と裕希なのですよね。
年齢が離れているので変則的ですけれども。
またこの二人の関係というのは祖父と孫という関係ですが、有川さんのベタ甘恋愛カンケイ的な要素もありまして。
清一が裕希の頭をなでようとするところなんてのは、そんな感じがします。
おっさん三人が主役ではありますけれども、爽快で読み心地もハッピーでいつもの有川さんの作品の良さに溢れている作品だと思います。
扱う題材が違うけれども、自分のテイストが出せるっていうのもスゴいですね、有川さん。

「三匹のおっさん」有川浩著 文藝春秋 ハードカバー ISBN978-4-16-328000-4

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受信: 2010年12月 4日 (土) 18時06分

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受信: 2010年12月 6日 (月) 12時32分

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おっさん、かっこいぃーーーーーっ!! [続きを読む]

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三匹のおっさん 有川浩 文藝春秋 2009年3月 三匹のおっさん/有川 浩 [続きを読む]

受信: 2010年12月 7日 (火) 22時34分

» 「三匹のおっさん」/有川 浩 [京の昼寝〜♪]
『三匹のおっさん』/有川 浩(文藝春秋刊)  有川 浩さんの小説は先日初めて「阪急電車」を読んだ。 短い路線の往復の間で、様々な人間関係が交錯する面白い小説だった でも、最初に読みたかったのはこの「三匹のおっさん」の方。 実は図書館で予約しておいてがなかなか順番が回って来なかった。  文字通り幼馴染みの三人のおっさんたちが繰り広げるドラマに、その家族や友人を交えて 面白おかしく描かれている物語。 その三匹ならぬ三人のおっさんとは、 清田清一(キヨ)・・... [続きを読む]

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有川さんは、面白いなあ。 図書館戦争シリーズで、日本中を萌えさせた 有川節が、どんな感じでやってくるのか楽しみ だったんですが、これまた、渋いところを主人公に もってきましたね。連載が別冊文藝春秋ということで 新しいファン層も、きっちり開拓しつつ、また裾野を 広げてしまったんですね。恐るべし(笑)... [続きを読む]

受信: 2010年12月31日 (金) 13時18分

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