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2010年12月26日 (日)

「大脱走」 周到と柔軟と大胆と

チャチャ、チャチャーラチャチャ、チャチャーチャチャーラチャチャ。
映画を観たことがない方でも、この大脱走マーチを聞いたことがない人は少ないのではないでしょうか。
第二次世界大戦中、ナチスドイツ軍に捕虜になった連合国兵士による実際にあった大脱走をベースにした名作中の名作です。
3時間にも及ぶほどの長尺ですが、さすが語り継がれる名作だけあって飽きさせることなく最後まで見せてくれるエンターテイメント作品になっています。
捕虜になった兵士たちは前線で戦う母国の軍隊のために、後方撹乱を図るため収容所から250名に及ぶ前代未聞の大脱走を企てます。
しかし収容所はドイツ軍の厳重な監視下におかれており、彼らの目を盗みながら脱出計画を進めていけなくてはいけません。
彼ら連合国兵士たちを束ねるのが、作戦担当バートレット、通称「ビッグX」。
そして一匹狼のように行動し、単独で脱走を企てるのがヒルツ。
この二人が脱出計画のキーマンとなりますが、その他のメンバーも一人一人が大きな役割を担っています。
情報屋、トンネル屋、測量屋、偽造屋、仕立て屋などなど。
本作はエンターテイメント作品として純粋に楽しめますが、別の視点で組織やプロジェクトの運営といった視点で観てみるのもおもしろいかもしれません。
目標を明示し、それを実現するための周到な計画をたてるリーダー。
その元で自分のスキルを十分に発揮するプロフェッショナルたち。
そのプロフェッショナルたちもただ言われていることをやるのではなく、その目標を共有化しているため、なにか不測の事態が起こったとしても自分たちの判断と柔軟に行動することができます。
彼らの間において、情報共有はしっかりとできていて、役割ごとの縦割りによる壁はありません。
そういう点で、彼ら連合国捕虜たちの脱走組織は理想的な組織だと言え、現在でも組織としてモデルにするべき点は多く見いだせます。
またヒルツは一匹狼的ですが、機に応じて敏に動くという大胆さを持っています。
状況は常に変化し、想定したようには周囲の環境は動いてくれません。
その際に大胆に計画を変更し、状況に対応していくという判断が必要になるときもあります。
ヒルツにはそのような大胆さを感じることができます。

話はずれますが、この作品で描かれるナチスドイツ軍とヒルツの関係というのは、スピルバーグって影響を受けているのでしょうかね。
「インディ・ジョーンズ」などにそれが表れているような気がするのですがどうなのでしょう?

この時代の作品はエンドロールが短くて(というよりほとんどなくて)よいですね。
最近の作品は10分弱っていうのも多くて、なんとかならないでしょうか・・・。

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コメント

sakuraiさん、こんにちは!

名作は何度見てもいいですよね。
僕は初めて見たのは社会人になってからなのですが、古い映画も良いなぁと思ったきっかけでした。
別に特殊技術を使っているわけでもなくて、ハラハラしますもんね。

投稿: はらやん(管理人) | 2011年8月19日 (金) 12時31分

お盆、その他、いろいろとありまして、遅くなりました。
この映画、大好き!!
小さい頃、洋画劇場あたりで、二日くらいに分けて放映してましたよね。
子供ながら、ヒルツのカッコよさに、完全惚れてました。
小さいころから、マックィーン派でしたね。
これが映画が好きになったきっかけの一本かもです。
で、今見てもまったくいい。
素晴らしい脚本と、役者たちと、それぞれが己の役割を見事に演じきってる!何度見ても萌えますわ。
スピルバーグが影響を受けないって言ったら、嘘になるでしょうね。いや、いまどき絶対に作れない内容に面子。
きっと今の監督たちは、忸怩たる思いを持ってるのかなあなどと思います。
エンドのすっと終わるのがいいですよね。
それぞれの紹介があって、ヒルツが「独房王」ってのがわわえます。
この後、「戦場にかける橋」を見たのですが、順番が悪かった。「大脱走」みた後では、どうにも物足りなくて。。。カッコよさが。

投稿: sakurai | 2011年8月18日 (木) 09時15分

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