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2010年11月 9日 (火)

本 「 「知」のソフトウェア -情報のインプット&アウトプット-」

ノンフィクションライターの立花隆さんが自分の知的活動を行うに際に、どのように情報をインプットし、アウトプットしているかについて書いた著書です。
20年以上前の著書なので、テクノロジー由来の点についての部分については、現在ではなかなかそのままでは参考になりづらい部分もありますが、その真髄の考え方の部分については十分に通用すると思います。
例えばアウトプットのところでは自分の中でインプットされた情報が熟成されるのを待つということをおっしゃっている箇所があります。
これはなるほど、自分でもわかる気がします。
経験が浅い頃というのは、アウトプットをだせるか自分に自信がないので、インプットを闇雲にして、そしてうんうん唸りながらアウトプットをひねり出すというのをやりました。
それでもひねり出したものというのは、それほどいいわけではないのですよね。
今はどちらかというと頭にいろいろな情報をインプットしたら、しばらく放っておくことがあります。
インプットした時に同時にひらめく時がありますが、これはこれで一番正解だったりします。
ただそれはひらめきであって、なかなか説明しやすいようにまとまっていなかったりします。
そこでうんうんうなって無理矢理まとめるというよりは、これをしばらく放っておくのです。
放っておくといっても、人間の脳というのはそれについて考えていないというわけではなく、言うなれば頭のバックグラウンドでずっと考えているんですよね。
それがふとしたきっかけで、例えば電車の中とかシャワーを浴びているときとかに、一気にまとまったりするわけです。
また立花さんは、あまりいわゆるコンテを書かずにものを書くとおっしゃています。
コンテを書くのは書くことへのエネルギーがかかるのと、逆にコンテに縛られてしまうからと書いています。
立花さんはいくつかのキーワードを事前にメモで書いておき、書き始めてまたひらめいたらそれをメモで書き、全体を書き進めるというやり方をしているということです。
まさに僕もブログを書いているときはそんな感じです。
一応記事の主題みたいなものはなんとなく書き始める前に考えているのですが、書き始めて興に乗ってくると実は書きながらいろいろなことを思いついたりするわけです。
そのあたりのアウトプットをしながら思考が回転していく感じというのはなかなか事前のコンテを準備したからといってできるものではありません。
やはり脳内でインプットされた情報が熟成されているからなのでしょう。
といったように本著はテクノロジーを使ったテクニックというよりは、膨大な著書を書かれている立花さんの知的生産活動の様子を伺うことにより、自分ならではのインプット&アウトプットの方法を模索していくきっかけにするというものなのでしょう。
これはビジネスでも、アート的な芸術活動でも、それこそブログなどでも通じることだと思います。

「「知」のソフトウェア -情報のインプット&アウトプット-」立花隆著 講談社 新書 ISBN4-06-145722-5

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