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2010年10月11日 (月)

「REDLINE」 激速のチキチキマシン猛レース

「チキチキマシン猛レース」って言っても若い人にはわからないだろうなあ・・・。
でも「シシシシシ」と笑う犬のケンケンは覚えている方はいるのでは?

遠い遠い未来での宇宙最速を決めるレース、その名は「REDLINE」。
「REDLINE」はルール無用、車の改造はもちろんのこと、武器の使用も認められています。
このあたり「チキチキマシン猛レース」だけでなく「マッハGO!GO!GO!」など往年のアニメを思い出させます。
オープニングのレースシーンから、迫力があります。
大音響の音楽と手描きアニメのデフォルメしまくった画、激しい動きが、鮮やかであり陰影のはっきりした色彩の相乗効果は、まさにグルーヴしていると言っていいほど。
後半の「REDLINE」本戦になるとそれがさらにヒートアップ。
エンジンにニトロのような促進剤を投入するたびに、どんどんと映画自体が加速していく感じがかるくトランス状態にさせてくれるよう。
劇場で映画を観ているっていう感じよりは、クラブにいるといったような感じに近いかもしれません。
パンフレットをみると、評論家氷川竜介さんは金田伊功の影響を上げていましたが、確かにそれはあるかもしれません。
本作の魅力の一つは、極端とも言えるほどデフォルメしまくった画面レイアウト。
JPが愛車で急加速をするところなどが印象的です。
先に上げた金田伊功さんは「幻魔大戦」の火焔の龍などを描いていたアニメーターとして有名です。
金田さんのパースとデフォルメが効いたアニメーションは、金田調と言ってもいいくらい独特のものでした。
本作「REDLINE」を制作したのはマッドハウスで、マッドハウスは「幻魔大戦」のために作られた制作プロダクションであるのですよね。
ずっと金田さんの遺伝子が息づいているのかもしれないと思いました。
3Dアニメだと、最初にモデリングされているため仮想レンズでいくら歪ませたとて、現実離れしたパースが効いたような画はできようがありません。
また手描きであっても最近のアニメはどちらかというとフラットな印象のレイアウトだったりするので、本作のような超デフォルメした画は新鮮でした。
このような画は、理屈じゃなくて、もう描く側の感覚なんですよね。
まさに手描きじゃないとできないというか。
実際は即興ではないのですが、そういうアニメーターの感性がむき出しになっている画だから、ライブ感みたいなものを感じるから不思議です。

最近同僚に勧められて今更ながら「ワンピース」を読み始めています。
物語としてもおもしろくて、なるほど売れるのはわかるなあと思うのですが、特徴的であるなと思ったのはその画です。
バトルシーンなどで特に、パースとデフォルメが効いた画を多用するんですよね。
これが静止しているコマでありながら、なぜかスピード感、緩急といったような時間軸を感じさせてくれる。
綺麗なイラストというのではない、手描きのライブ感というのを同様に感じました。

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コメント

ノラネコさん、こんにちは!

ああ、確かにタツノコの雰囲気はあるかもしれないですね。
「ガッチャマン」のようなバタ臭い感じをより発展させたような。
表現的にツン抜けている感じは、まとまりがちな最近のアニメに対して、刺激的でいいなあと思いました。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年10月17日 (日) 05時29分

巷では賛否両論みたいですが、私は大好きですね~。
これって、昔超合金に憧れていた世代が、大人になって超合金魂を作ったように、タツノコの現代版というか、豪華版リメイクという感じがします。
そう言う意味では現在アニメファンというよりも、オールドファン向けなのかもしれないですね。

投稿: ノラネコ | 2010年10月16日 (土) 23時10分

KLYさん、こんばんは!

僕はまったく逆の感想を持ちました。
3Dアニメは本作で描いているようなディフォルメやパースが効いた画は描けないと思うんですよね。
3Dアニメが一つの手法として確立してきてるから、こういう手描きならではの良さを出す作品もあっていいと思いました。

投稿: はらやん(管理人) | 2010年10月12日 (火) 21時03分

あのディフォルメしたキャラクターやマシン、凄く好きなんです。
ただ私は逆に手描きの限界を感じました。7年前、この作品を制作し始めたときは
良かったのかもしれませんが、今ではむしろこういう作品こそデジタル3Dの出番
だと思います。
逆にコレだけの味のある絵は、紙媒体で漫画としてよんだらより劇画調になって
興奮するだろうなぁと思って観ていました。

投稿: KLY | 2010年10月12日 (火) 01時09分

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